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やりたいことやったもん勝ちとわかってはいるけれど【6通目 さーたり・中山交換日記】

前回のお返事からだいぶあいてしまいました。

先生のオペ好きは文面からいつも伝わってきます。小説でも、あれは術場に身をおき眼を血走らせ呼吸を忘れるあの空間を忘れられない人の匂いがします。そうそう、先生の描く文には匂いがある。この話はまだ次回にしましょうか。

さて「次はどんな作品を作りたいか」ですか。

いままで私の出した本もブログも結局は私生活の絵日記の延長ですので
まあそれ以外、ですね。

最近感染症の歴史にはまり、色々読み漁ったまとめをマンガにしてこの前Twitterに流したらそれなりに好評で、こういうのもいいな〜と思ったり。
創作もいいですね。もし医療漫画なら、ありえない設定だけどリアル志向でいきたい。「エッセイ=ノンフィクション」では描けないあれやこれやを、創作の名の下でなら開きなおって描ける…!医療と全く関係ないものも作りたいけど実力が問われますね。まずは同人誌で始めようかな。

まともな役に立つ医療書…という話もいただいたことがあります。
これはまだ考え中。
でももし出すとしたら、名前を変えて性別不詳もしくは男と名乗って出すかも。

これは中山先生にはピンとこないと思いますが
世の中には一定数、男の言うことしか聞き入れない人がいます。
男でも女でもです。
男女差別の意識あるなしに関わらずです。
まあやっぱり歳が上の世代は特にそう。若い人はまた違ってるはずですが(と信じたい)
同じ内容でも「女の言うこと」の壁をクリアする労力が要る。
聴く市政をとる、本を手にする、サイトをクリックして開く、文字を読むといったことさえ拒まれる壁。


実は昔々、今のブログより前に「まともな医者らしいブログ」をやっていたことがあるのですが
その労力とか「女のくせに云々」「こうすべき云々」勢への対処が嫌になってやめてしまいました。脅迫に近いような、恐い思いもしたことがあります。
他の女性医師で発信している人が、そこで疲れてやめてしまうのを何人も見てきました。


その男女差を肯定も容認もできません。
でも「医療情報を発信する」目的を達成するにあたりそんな所で摩耗している場合じゃない。だったら匿名性別不詳で始めてある程度達成した所で正体をあかしたい。

中山先生はじめけいゆう先生やヤンデル先生たちのような情報発信を身軽に(しているように見えてしまうけれど)、したいしできたらいいなと思います。たぶん私も情報発信すればある程度の人に声を届けることができるけど、まだもうちょい充電が足りないな。

先日、鬼滅の刃という人気少年漫画の作者が男か女かとネットで話題になっていましたが、「作者が女だと読んでもらえない」から男性的なペンネームを使う漫画家もいます。「作品」を広く届けるために作者の性別は関係ないはずなのに、時にそれは足枷になってしまう。そんなジェンダーギャップはまだどこにでもある…私が創作するならそのもどかしさや重さを下敷きにしてみたいといま思いました。

さておいて「さーたり」としてであれば、
「医者の本音」とかのいわゆる「医者の書いた本」を読むよりかな〜り手前の、
いつもマンガとか軽い読み物を読んでる層が目にして
医者や病院に親しみつつちょっとした医療知識も知るような
そんなところに向けて作品を作りたいですね。
子供向けとか。絵本も描いてみたい!
描きもの以外ならラジオDJとか
しゅんしゅんクリニックPさんとコントやるのも楽しそうだ。
こう書いてみるとまだまだやりたい事出てきますね。後半、作品ではないけども私自身が私の作品だからいいんです。


中山先生はどうですか。
とりあえず早く小説を映画化して試写会に呼んでください!

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