本末転倒

ご覧くださいまして、誠にありがとうございます。

青春18きっぷを始めとしました、いわゆる「お得なきっぷ」を利用される方々の心理としまして、「旅費を安く抑えたい」という考えが強く出ていることは、間違いないと思われます。

もちろん、その考えを否定する訳では一切なく、私も「極力安価に旅行したい!」という欲望から、時刻表や各種サイトの情報を日々、精読しております。

さて個人的にですが、旅行の際に遵守すべきマイルールがあります。それは「安価な旅行を目指すならば、全ての行動に余裕を持たせること」です。
具体的には、乗り換えの際は絶対に急がない、食事や、観光の予定時間は最低でも1時間かける、などです。

青春18きっぷで旅行する際には、幾度もの乗り換えが発生することがほとんどです。時間帯や移動距離によって、乗り換えの回数は様々ですが、長距離を移動すればするほど、一般的に乗り換え回数は増えていきます。そうなると心理的に、「今は座れているが次の電車で座れるのだろうか」と、不安になる気持ちはとても理解できます。しかし、だからといって乗り換えの際に全力疾走することは、特に安価な旅行を目指しているのであれば、絶対にすべきではありません

理由は単純で、転倒するなどのケガに繋がるからです。「何だ、そんな理由か」と思われるかもしれませんが、ケガをしたまま旅行を続けることは、かなり苦痛です。少なくとも平常時に比べて、痛みに耐えながら観光や乗り鉄・撮り鉄をしても楽しめないことは、容易に想像できます。

かく言う私も、かつては乗り換えの際に、全力疾走していました。しかし、私用で青春18きっぷにて上京していた復路にて、米原駅で新快速に乗り継ぐ際、盛大に転んでしまいました。テンションは一気に下がりましたし、周囲に転倒してしまった一部始終を見られて恥ずかしかったですが、一番手痛かったのは、転倒時の痛みが帰宅しても続き、整形外科を受診したところ、酷い捻挫で暫く通院が必要になったことです。通院にかかった時間と医療費を含めると、いくら当該旅行で交通費を節約したとは言え、想像以上に高くついてしまったことは明らかです。転ばなければ、少なくとも整形外科に行くことはなかったのですから。

また同様の理由で、私は食事を駅そばで済ませる際にも、時間に十分余裕を持たせます。と言いますのも、青春18きっぷのシーズンは駅そばの利用者が激増するためです。平時なら15分ほどで食べ終わることが可能でも、この時期は食べ始めるまでに10分以上待つことも、珍しくありません。乗り継ぎ時間にヤキモキしながら食べても、美味しいはずがありません。なお乗り継ぎ時間に間に合わなかったために、店員さんに激昂する方を見たことがありますが、明らかに理不尽、かつ身勝手な振る舞いであると感じます。

以上、私自身の体験も交えて述べてきました。

私が強調したいのは、安価な旅行を目指すならば、自身の振る舞いに余裕を持たせましょうということです。猛ダッシュして席を確保しても、私のようにケガをしてしまう可能性、あるいは他人にぶつかり、ケガをさせてしまう可能性、はたまたケンカに巻き込まれる可能性も十二分に考えられます。

結果、痛みや医療費による出費などで、旅行が楽しめなくなっては本末転倒です。お金と時間をかけて、楽しくないことをするのであれば、最初からしない方がいいのではと、私は思います。

最後までご覧くださいまして、誠にありがとうございました。

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