本の散歩 17/69@横浜 青葉区

画像1 『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』川上未映子。 自分とは年齢や性別はもとより性質や環境もまったく異なるのに共感する不思議。ヒリヒリするほどの感性と、とぼけたコトバで本質を突く。子ども時代の姉妹の話は強烈に可笑しくて、かなしいほど優しい。ある時期わたしは『頭の中と世界の結婚』という独特なアルバムをヘビィローテーションで聴いていたが、後にこの作家だったと知った時、深く納得した。歌が上手いのではないが、後を引く。しかし芥川賞作家同士の夫婦ってどんな会話をするのだろう。まるっきり想像がつかぬ。

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