本の散歩 18/69@川崎 二子新地

画像1 『感覚の幽い風景』鷲田清一。わたしの中の何かがこの場所に引きつけられた。使われなくなって久しい二棟のアパート、路地。かつてそこにあったであろう人の営みや遠い時代への郷愁か。だが目に見えるわけでも、耳に聞こえるわけでもないそうしたことをわたしはどこで感じているのか。鷲田はそうした捉え難い感覚をしつこくしつこく考える。読んでるうちにこちらまでノセられて考えてる。普段使わないでいる脳に油が差された感じ。大学総長をした哲学者はさすが導きがうまい。大学に哲学科がいらないなんて言ってるの、誰?

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