続・本の散歩 11/69@大分県 別府市

画像1 『いつか春の日のどっかの町へ』大槻ケンヂ。上等なワインのように舌の上でころころといつまでも転がしたくなるタイトルである。ミュージシャンとして四半世紀活躍してきた著者が永遠も半ばを過ぎて…(注・中島らも)、弾けなかったギターに挑戦する物語。現実と妄想を自在に行き来するエッセイだか小説だかいつしかどうでも良くなるオーケンワールド。思春期は中年になってもやってくる。ノスタルジック、センチメンタル、メメント・モリ(死を忘れるな!)。共感するのは同世代だからって理由だけじゃない。初めてなのに懐かしい出張先の町で。

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