続・本の散歩 34/69@千代田区 神田神保町

画像1 『ぼんやりの時間』辰濃和男。ぼんやりしていないとダメになりそうになる。たまに忙しくしてる自分に気づくと、あぁ今おれ心を亡くしてる…と何に向かってか恥ずかしくなる。心は空っぽであればあるほどいい。だから暇さえあればぼーっとする。否、ぼーっとするために暇を作る。辰濃は長らく朝日新聞で天声人語を書いていたジャーナリスト。せわしい職場にあって終始求めていたのは心の余白。古今東西のボンヤリストによる「ぼんやり」礼賛に背中を支えられる癒しの一冊。「ぼんやり道」も究めれば宇宙論になる。古書店街の裏通り「さぼうる」前で。

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