続・本の散歩 39/69@墨田区 両国国技館

画像1 『大相撲の不思議』内館牧子。顔つきなら松鳳山、取り口なら若隆景と豊昇龍、生き様なら照ノ富士を推す。焼鳥屋の油まみれのテレビで見るのもいい。国技館で弁当を頬張りながら観るのは無論いい。力士をお相撲さんと呼ぶのもいい。お相撲さんから鬢付け油の香りがするのもいい。国技館の大広間で修学旅行のように食べるちゃんこもいい。取り組みの間ののんびりした間がいい。熱狂し過ぎない加減もいい。女性唯一の横綱審議委員だった著者がまたいい。好きこそ物の上手なれ。祖父や父が好きだった大相撲を自分も好きになるとは歳を取るのもまたいい。

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