本の散歩 19/69@横浜 美しが丘西

画像1 『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』寮美千子・編。 梅雨明けの青空を見て、本書を持って散歩に出た。夏空を背景に何枚か撮影し帰ろうとした時、遠くのグラウンドから少年野球の声が聞こえてきた。家から、夏、少年野球に似合う爽やかな本を持ってこようかと思いを巡らしたが、まさに本書こそが相応しいではないかと気がついた。本書は塀の中の少年たちの聲(こえ)の収録集である。心の奥から引っ張り出してきたような聲たちは時に詩を超える。コトバにならぬ聲に胸を衝かれる。自分はコトバを十分に使えているか。

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