続・本の散歩 59/69@新宿区 四谷

画像1 『イエスの生涯』遠藤周作。イエスを初めて知ったのは小学2年、ポプラ社の伝記シリーズ。エジソンや二宮金次郎と並んでキリストがあった。地味で暗くて重くて他の伝記とまるで違った。偉いとかどうこうでなく、異質。遠藤周作は幼い頃に洗礼を受けたクリスチャンだが、イエスを見る目は雲上の神へのそれではなく自分と同じ一人の人間への思慕。好きな者の人生を知りたくなるのは当たり前。本書は遠藤が憧憬するイエスに近づかんとするラブレターみたいな本。生涯を通じた探求。あぁイエスに会ってみたい。こんなカッコいい人、人類史上そういない。

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