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コントラスト

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東山動物園へ。
家族遠足に混ぜてもらう。太陽が強く照っていて、影が濃かった。帽子が作る影と素肌のコントラストが美しかった。

5/2
お昼ご飯用に持参したおにぎりを10時に食べてしまう。軽率な自分を恥じた。
道端で立って食べるおにぎりは楽しい。人気で多忙なフリーランスになったようで、なりきって食べる。

日差しが強く、夕方に帰った時には軽めの熱中症になっている。
過酷な夏の始まりを実感する。アイスを食べて体を冷やして、ホットヨガに行く。

5/3
朝からカツ丼を食べたり、ガスコンロでマシュマロを焼いたりする。
冬用の布団を洗濯する。圧縮袋にぎゅうぎゅうに詰まった布団を見て変な気持ちになる。まだほかほかに温かい布団を圧縮してしまった。体温が残っている死体を棺桶に入れてしまった気分になる。冷ましてから収納すれば良かった。

5/4


よく行くラブホの、初めて入る部屋が格好良かった。
ストロボを使ったライティングをしてみる。買った時はどうなるかと不安だったが、少しずつ使いこなせるようになってきた。

指先が求めるように動く時がある。そこには何も無いので、仕方なく布団を撫でる。自分のものではない温度を感じたくて、電気毛布を仕舞うことができない。

5/5


緊縛撮影をする。
仲良しの人たちと一緒に作品を作るのは楽しい。1人で撮るものとは違う良さが出てくる。

女の子は花のように優しく美しかった。縄でぎゅうぎゅうに縛られて体の形を変えられていても凛としていた。

5/6

覚王山を散歩する。
久しぶりに眠れた後だったからか、気持ちよく過ごせた。普段なら苛つくような出来事でも笑って済ませてしまった。

えいこくやのカレーが好き。
ナンやご飯がお代わり無料ではないのが良い。お腹いっぱいになりすぎないのでたくさん歩ける。店内にBGMが流れていないところも良い。近くのテーブルに座っている人たちの会話や食器とスプーンが触れ合う音、店員さんの足音、色んな音が小さい音で聞こえてくる。
なかなか行けないけれど、行くと落ち着く。こういうお店が何軒かある。新規開拓をして冒険するのも楽しいけれど、同じお店に行き続ける安心感も必要だ。

夜は雨が降る前の重たさに耐えられず、気が立ってしまう。部屋の中をソワソワと歩き回り、意味のあることが出来なかった。

5/7

雨で憂鬱かと思いきや、妙に冴え渡り、ここ何ヶ月かで一番集中出来る。
朝から夕方まで黙々と作業をする。

夜は女の子とご飯を食べる。さっきまでパソコンの画面で見ていた女の子が目の前に居るので、変にどきどきした。見慣れていても会うたびにときめいてしまう。



窓の隙間から差し込む光の硬さが初夏のものになってきた。太陽が作る光と影の美しさを感じたい。

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