mint exorcist
7/5
一日休みなので外で遊んで過ごす。
素敵な柄のワンピースを買ったのでそれを着て出かけた。
ジムで着る服や眼鏡を買い替える。今まで見窄らしい装備で過ごしていたが今日からはまた胸を張って過ごせる。
大須は水曜日なのに賑わっていた。
道端に立ってクレープを食べる。ほんのりあたたかい生地の中に生クリームが溢れそうなほど詰まっていた。些細なことなのに幸せに感じる。こんなに楽しいなら毎日でも食べたいが、毎日食べたらつまらないものになってしまうのだろう。
クレープがつまらなくなるなんて不幸でしかない。
ピーチメルバの‘メルバ’とはどんな意味なのだろう。きっとうきうきするような、踊り出したくなるような意味に違いない。
気になっていたベトナム料理屋さんにも行く。どうしてベトナム料理屋はたいてい大音量でBGMが鳴っているのだろう。
亜熱帯のような気候なので、ベトナム料理は食べていて気持ちよかった。
街を歩いていて、なんだか体が重たくなったと思ったら雨が降ってきた。へとへとになりながら帰宅する。
エアコンでよく冷やした部屋は夏のにおいがする。
思ったよりたくさん雨が降ってきた。
近所の野良猫が心配になる。こういう日は野良猫はどこで過ごしているのだろうか。案外、定宿があったりしてのびのびと遊んでいるのだろうか。
夜の雨はなんだかな。どうしようもない物事を考えるのにちょうど良い。ゆううつで支離滅裂になったとしても「雨だから」と甘えることができる。
感情と時間がものすごい勢いで押し寄せてくる。追いつかれると捕まってしまい絡め取られ、もう二度と元の自分に戻ることが出来なくなりそうだ。むしろ、そうなってしまった方が楽なのかな?混乱の後に秩序が訪れてくれるのなら。
私はこれからどうなりたいのだろう。
自分を突き詰めていきたい。私はもっと良くなれる。正しく生きていける。楽しいことも怖いことも味わって糧に出来る。
そう思わないと、一日を終わらせることが出来ない。
実際の私は今日も愛おしいくらいわがままだった。そのわがままも、全部叶えることができた。
7/6
「死刑にいたる病」を見る。
名古屋市の気温は36度らしい。
浴衣を着たお嬢さんを撮る。色が涼しげで、見ていて爽やかな気持ちになる。
旧友と鶴舞で夜ご飯を食べる。
体が引き締まり若返ってみえる友人と、昔からの縄張りである鶴舞をうろうろしていると時が戻ったような気持ちになる。
ここでこんなことがあったな、なんて感傷に浸るにはまだ若すぎる気もする。
でも長年の友人と会った後くらいは良いかな。私たちは若くてお金が無くて時間はたくさんあって、何をやっても楽しかった。
馬鹿騒ぎの一日を過ごして家に帰りベッドで眠る前、よく祈った。こんなに楽しい日はいつまで続くんだろう、いつまでもこうやって皆んなと遊んでいけたらいいな。
その願いは半分は叶い、半分は叶わなかった。
毎日楽しいのは変わらない。相変わらず泣いたり笑ったりして過ごしている。
でも居なくなってしまった友人達もいる。何人かはとても遠くに行ってしまった。滅多に会える距離ではないところへ。何人かは死んだ。もう二度、どうでもいいことで笑いあったり出来なくなってしまった。
7/7
取り壊される名鉄レジャック。
今日は驚くほど集中力が持たなかった。
「ナイトメア・アリー」を見る。人を大切にしなければ、という強迫観念に憑かれそうで怖くなる。人のことも自分のことも大切にしなければ、私もああなる。
慢心せず謙虚に生きるのは難しい。失敗や恥ずかしい思いをすることもあるが、真面目に生き抜いていきたい。
7/8
最近の大作映画を観たのだが、劇中ずっと流れるBGMが感傷的すぎてついていけなかった。雑音が多いと集中出来ない。途中で観るのをやめてしまった。
愛用しているコンデジが不調なため、買い替えを検討している。こだわりがあるわけではないが愛着があるため、次のものを見つけるのが難しい。
今日は眠たくてたまらず、9時間ほど寝ていた。こんなに眠れるものかと自分に関心する。
エアコンでよく冷えた部屋と曇り空、土曜日の相性はとても良い。
こうやってのんびり出来るのも6月の私が7月8月の分まで働いてくれたおかげだ。
自分に感謝する。
7/9
久しぶりに鶴舞公園を散歩する。
賑やかな催しがあり、気のいい音楽が流れていた。大人達が公園で寝そべってビールを飲んでいる。子供は芝生の上を走り回っていた。平和でのどかな光景で、公園を散歩するよろこびを噛み締める。
女の子とシーシャに行く。
爪の上に宝石が乗っていた。瞳と同じくらいきらきらで、美しかった。
夜ご飯はベトナム料理屋へ。
ここが一番しっくりくる味で、居心地もいい。
雨が降っていないのに湿度が多くて、じっとりとした汗をかく。いっそ土砂降りになってくれと願う。
しかし雨が上がった後の空と濡れた地面のにおいは好きなので、散歩をしていて楽しかった。
いま居る人と居なくなってしまった人について考える。いつかみんな居なくなると思うと、全ての人が愛おしい。
でも、居て当たり前だから、そんな気持ちなんてすぐに忘れてしまう。良くないな、一緒に過ごせるのは当然ではないのだ。
7/10
女子会を主催する。
暗くてどうしようもない日記を日々したためているのに、一方で好きな女の子たちを集めて女子会をひらいたりもする。
少しずつ仲良くなっていく過程が好きだ。会って話して得たものを宝物のように集めていく。人一人分全て知ることなんて出来ないから、宝物は増える一方だ。
夜は名古屋に帰って来ているカレー屋のドミロンさんと二人でシーシャへ。
ドミロン夏祭り(8/1〜6)にて光る刀やお面などを法外な値段で販売する許可を得た。
夏は暑くて最低だが、楽しみなイベントがたくさんある。
ちなみにドミロンさんもnoteを始めた。
7/11
朝から晩まで暑くて、帰って来てからは何も出来なかった。
こんなに暑い中、お化粧をして髪をセットして衣装をたくさん持って来てくれるお嬢さんたちに感服する。
7/12
今日も9時間寝ていた。
友人の子を撮影する。この人とも仲良くなれたらいいな。
父からLINEで連絡事項がくる。
今までのパターンだと父からの連絡は誰かの訃報と決まっているので、通知が来ると心臓が止まるような、逆に鼓動が速くなるような、つまり生きた心地がしない。
そもそも父と私は性格がそっくりで、特に我が強いところが似ており、一歩も譲らない同士なためお互いに四苦八苦しながら生活をしてきた。地元で実力者の父と学校に行かず悪い噂が絶えない長女の間にどんな確執があったか想像に容易いとは思う。私が今の地位を獲得した経緯も想像の範囲内なので省くが、いまだに父とは馴染めない。
今回の連絡は珍しく平和的な内容だったため胸を撫で下ろした。
7/14
えっちな夜遊びをしに浜松へ。
少し前に知り合って、もっと仲良くなりたいと思っている女の子を撮らせてもらう。車のヘッドライトやお店の看板、電飾、街灯などの色とりどりの照明を一身に受けてきらめいていた。
浜松は遠くて、時間もお金もかかって、いつも名古屋に遊びに来てくれる人たちに感謝した。
7/15
円頓寺のサイゴン2へ。
私が1番目か2番目に好きなベトナム料理屋さん。いつかここでお酒も飲んでみたいと思いながら、いつもランチで来ている。
縁日で売るお面やキラキラを探しに問屋街にも行く。子供の頃に欲しいと思っていたものが全て売っていた。光る指輪が欲しくてたまらなかった記憶がある。
整体にも行く。
骨を鳴らされる時は死を覚悟する。特に首周りの骨を鳴らされると「この人たちは私を殺すなんて簡単なことなんだろうな」と思う。体が柔らかいけれど可動域が狭いと言われる。
7/16
久しぶりに図書館へ。
一生生きても読まない本や手に取らない本がたくさんある。途方もない気持ちになる。自分が知ってることなんて、世界のごくごく一部だと実感出来る。
仕事が休みなので、コーヒー豆を挽いて淹れたり、服にアイロンをかけたり、写真を整理したりする。
友人がせいろを買い、野菜やお肉を蒸しているのを見た。そういえば私も蒸し器を持っていたと思い出し、家にあるものを蒸して食べた。
7/17
女の子たちと集まって騒ぐ。
えっちな物事を真面目に共有出来て充実した真夏日だった。
7/18
暑くてたまらないので、暑い国のご飯を食べに行く。店内は賑わっていて、コンパをしている若者たちもいた。
暑くて騒々しくて、お料理は少し辛くて、生活の中で感じる些細な嫌なことをこの時だけは忘れることができた。
氷を入れてビールを飲んでみたら、飲み切るまでずっと冷たくて爽やかだった。ビールは途中でぬるくなってしまうのが苦手だったけれど、これなら最後まで気持ちよく飲める。
お店を出て街を散歩する。夜になるとさらに蒸し暑い。ゆううつな夏がきた。季節が変わり、人生が前に進んでいると実感する日だった。
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