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寿ぎの場

9/8


非常に腹立たしいことが起こる。
しかもその原因が自分のせいではなく人のせいだという。こういう時にはありとあらゆる罵詈雑言をぶつけたいが、ぶつけたところで何にもならない。
腹立ち紛れに白米を二合ほど食べる。白米は美味しい。満腹になると多少怒りも和らいだ。

夜は女の人と散歩する。
歩きながら喋りながら写真を撮る。心がほぐれた。

9/9
裸で座っている仕事をする。

リュックで運ばれる猫

猫を定期検診に連れて行く。
猫の先生は私と喋っている間も、猫のお腹を揉んだり撫でたりしていた。私の猫が好きなのだろうか。

9/10
夫と服を買いに行く。
私は服を選ぶセンスがない。生まれてこのかたずっと頓珍漢な服装をしてきた。何とかしたいと夫に相談をしたところ、最近は一緒に服を選んでくれる。これが的確なので、私は服を選んで買うという苦役から解放された。

服で個性をアピールとか、自己主張とか、そういうのはもう無い。見た目は普通が良い。
でもたまに、豹柄のコートや赤いハイヒールが欲しくなる。金髪にしたくなる。

9/11

夫と美術館に行く。
生活に寄り添った作品が多くて見ていて安心した。美しく清潔なものが好きだ。

全くわからないものや居心地の良くない展示室もあった。自分にとって気持ちの良いものをじっくり鑑賞してしまうが、不快なものも試してみたい。



美術館を出て、街をうろついていると大人の迷子に声をかけられる。面白そうだから案内をした。お礼におまんじゅうをもらった。

ベトナム料理が好き。
特にバインセオが好き。薄焼き卵で野菜を包んであるやつ。口の周りがベタベタになるのも楽しい。

over the sun」というPodcast番組が好きでかかさず聞いている。ジェーン・スーさん(コラムニスト)と堀井美香さん(アナウンサー)の2人がおしゃべりをしているのを聞いては、一人でにやにやしたりたまにちょっと泣いたりしている。

最新回の101話にて、寄り合い場を作れないか?という意見があった。
「コーヒーとお菓子があって、机とテーブルに着ける。コワーキングスペースというより寄り合い場。おしゃれじゃなくていい、蕎麦屋の居抜き物件とかで。女性がお互いを支え合えるような居場所。」
まとめるとこんなようなことをスーさんが言っていた。

私もこんな場所を作りたい。
フリーランスで孤独を感じる時があるから仲間が欲しい、というのもある。それよりも、みんなで寄り集まって支え合って良くなっていきたい、という気持ちが強い。
つらいことやさびしいことがあっても、ここに来れば誰かがいる。会話をしてもいいし、一人でジッとしていてもいい。コワーキングスペースとして仕事をしてもいい、本を読んでいるだけでもいい。自分が10代20代のころ、こんな場所があったら心が軽くなっただろうな、という場所を作りたい。

前から開いている女子会も、こういった意味合いも込めて開催している。女の子同士が仲良くなっていくのを見るのは心底嬉しい。

韓国にあるwolf social clubにいつか必ず行く。ここまで立派な店構えは難しいが、目指すところは一緒。

具体的に何をどうしたらこういう場所を作れるのだろうか。全く見当がつかないが、こうやってブログに書いて表明をしておくことも大変だ。
人の人生を背負うことはできないけれど、寄り添うことはできるはず。
賛同してくれる人がいたら嬉しいな。

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