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【きのうのにっき】7/26

不用品のソファベッドと腹筋マシーンを大型ごみの回収に出すため、
両親と夜な夜な自宅前まで運び出した。
腹筋マシーンは私が知らない間に勝手に増えていたけど
ソファベッドに関しては姉が学生の頃に使っていたもので、
持ち主が結婚し実家を出て行ってから
10年以上ろくに使われず放置されていた。

両親は断捨離するのがとても苦手で、
家の中に不用品を溜め込んでしまいがちだ。
おかげで処分したいものがいくつもあって、
本人達もどこから手を付けたらよいのか…という状態だった。

運び出しが終わり、「とてもスッキリした」と両親。
そして「あの本棚が良いキッカケだったね」と言っていた。


昨年末、長年同棲していた彼と突然別れることになった私は
少しの貯金もない状態で家を出た。
当然、実家に出戻るしかなかった。
心の余裕もなければ、家に食費を入れる余裕すらない。
両親に対して申し訳なくなり、病んでしまいそうだった。


そんな時に師匠から言われたこと。
それは、「親とwin-winな関係になりなさい」。

今はどうやっても助けてもらわないと
生きていけないのだから、その代わりに
自分が一緒にいることで両親が助かるような状況を
作ればいい、ということだった。


私が実家に戻ってすぐの頃、身の回りの環境を整えるために
暫く誰にも触れられていないような大きな本棚を
一気に整理したことがあった。
昔は家族共用で使っていたものだったけど、
子供達がいなくなってからは見向きもされなくなっていた。

そこの本は全部捨てていい、とのことだったので
片っ端から本を出しては束ね、それを父の車へ詰め込み
まとめて不用品回収所へ持ち込んだ。
総量は70kgにも及んだ。

娘が狂ったように本をゴンゴン捨てているのを見て、
さすがの両親にも火が付いたようだった。
母はキッチンから増えすぎたお皿をかき集め、
父は捨てる捨てる詐欺をしていた書類と戦った。

それから断捨離の習慣が身に付いたようだった。


あの時は本棚を自分で使いたくて整理しただけだったし、
まさか半年以上経ってもまだそれを言われるとは
思ってもいなかった。
たったそれだけのことを恩着せがましく思いたくもない。

まだwin-winには程遠い。
だからもっと向き合っていこうと思う。



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