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カルト教団は統一教会だけではない!(4)

「日本の教会に忍び寄る危険なムーブメント」、ウィリアム・ウッド著より

墓地での祈祷会?
 
何とも異様な光景である。若者たちは、偉大な功績を残して天に召されたクリスチャンの墓石にしがみついて、祈りを捧げている。地面に顔をすりつけて、口で何かを吸い上げようとしているように見える人もいる。彼らは、信仰の先輩の上にあった「聖霊の油注ぎ」を自分のものにしようとしているのだ。彼らによると、この儀式に聖書的根拠があるそうだ。
 
列王記第二13:20-21
 
20 こうして、エリシャは死んで葬られた。モアブの略奪隊は、年が改まるたびにこの国に侵入していた。
21 人々が、ひとりの人を葬ろうとしていたちょうどそのとき、略奪隊を見たので、その人をエリシャの墓に投げ入れて去って行った。その人がエリシャの骨に触れるやいなや、その人は生き返り、自分の足で立ち上がった。
 しかし、このような「聖書的裏付け」があるにせよ、墓地での祈り会は地元住民の反感を買っているようだ。

「使徒に」に捧げられた高額献金に文句を言うな
 
アメリカの南カリフォルニアにあるメガ・チャーチを牧会する「使徒」が礼拝のメッセージの中で、次のような証しをしていた。
 「先日、ある人が私のところに来て、高額の献金を渡しました。最初は、こんな大金をもらうわけにはいかないと思い、断ろうとしましたが、彼はこう言うのです。「あなたは私の使徒です。これをどうしても、あなたに捧げたいのです。」そこで、私は使徒の働き4:35-35にある聖句を思い出しました。「彼らの中には、ひとりも貧しい者がなかった。地所や家を持っている者は、それを売り、代金を携えて来て、使徒たちの足もとに置き、その金は必要に従っておのおのに分け与えられたからである」。私はこの聖句の通りに、彼の捧げものを受け取ることにしたのです」
 
 しかし、会衆の中に、この「証し」に違和感を覚える男性もいた。「あなたがたも、初代教会の忠実なクリスチャンたちのように、使徒である私に対して、同じようにしなさい」と言われているように感じ、思わず立ち上がって言った。
「その話って、ちょっとおかしいんじゃないですか」
すると、「使徒」が厳しい口調で、「あなたは秩序を乱す者だ」と言った。次の瞬間、二人の警備員が男性の腕をつかみ、強制的に教会の外に連れ出したという。


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