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鬼滅の刃と親心


鬼滅の刃が凄いことになっていますね。
もちろん、はじめ私も漫画で読んでいる時はアニメ化するのに、子供たちがこんなシーンをみたらトラウマになってしまうと思った1人です。目を背けたくなる表現、血や首切り…が初見では目立ってしまうから。

でも、あるお母さんから
「意外と男の子を育てているお母さんに人気がある」ということを聞きました。それを聞いてからその視点で見直していくと、感動が止まらなくなってしまいました。
鬼滅の刃は、ただ鬼だとか斬るだとかではなく、家族愛、人間愛が描かれています。
弱くて、愚かな人間だけど全身全霊生きる鬼滅隊の姿に心を打たれます。誰もが、誰かの子供であり、鬼も人の子である。
親が子を想う気持ちは、どんな時も変わらない。
一緒にずっと生きていくことはできないけれども、いい仲間に出会い、弱いものの力になれるよう優しく強く生きてほしい。
それが親心だと思います。少なくとも私はそう思ってます。母性がくすぐられております。

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©吾峠呼世晴/集英社・ アニプレックス・ufotable
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©吾峠呼世晴/集英社・ アニプレックス・ufotable
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今回の、『鬼滅の刃〜無限列車編』をみて、その気持ちがとてもわかりやすく伝わるなと思いました。
とくに、母親というのは力ずくで伝えられない生き物だから、精神と言葉と日々の行いで伝えていくしかありません。どんなに離れていても想うのです。

そして、鬼も、鬼の前は人間。
禰豆子のように、周りからの愛と、本人の心次第で制御することもできる希望を見せてくれてます。

12歳以下の子供には表現として、見せれませんが
子育てしている親には響くものがあるのではないでしょうか。
まだ観たことのない方など、このような視点で観るのも面白いと思います。

韓国ドラマにしても、鬼滅の刃にしても、ヒットしているものは、最近は人間のとてもピュアな部分ときちんと向き合って広げている作品が目立ちますね。やはりみんなそういう心を求めてるんだなと思うと、ものづくりをする立場として勇気づけられます。
わたしも、全集中の呼吸で仕事と育児を頑張ろうと思います。笑

今回は、仕事とは全く関係ない
ただの感想(笑)を書かせてもらいました。

(森本千絵)

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【森本千絵プロフィール】

1976年青森県三沢市で産まれ、東京で育つ。
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科を経て博報堂入社。
2007年、もっとイノチに近いデザインもしていきたいと考え
「出会いを発見する。夢をカタチにし、人をつなげる」を
モットーに株式会社goen°を設立。
現在、一児の母としてますます勢力的に活動の幅を広げている。

niko and...の菅田将暉・小松菜奈のビジュアル、
演出、SONYmake.believe」、組曲のCM企画演出、
サントリー東日本大震災復興支援CM「歌のリレー」の活動、
Canon「ミラーレスEOS M2」、
KIRIN「一番搾り 若葉香るホップ」のパッケージデザイン、
NHK大河ドラマ「江」、
朝の連続TVドラマ小説「てっぱん」のタイトルワーク、

広告の企画、演出、商品開発、ミュージシャンのアートワーク、
本の装丁、映画・舞台の美術や、
動物園や保育園の空間ディレクションを手がけるなど
活動は多岐に渡る。

現在、本年の二子玉川駅ライズ空間のクリスマスツリーや、
青森新空港のステンドグラス壁画を制作中。

【受賞歴】
N.Y.ADC賞、ONE SHOW、朝日広告賞、アジア太平洋広告祭、
東京ADC賞、JAGDA新人賞、SPACE SHOWER MVAADCグランプリ、日経ウーマンオブザイヤー2012、
50th ACC CM FESTIVALベストアートディレクション賞、
伊丹十三賞、日本建築学会賞、など。

【著書】
「GIONGO GITAIGO JISHO」
(ピエ・ブックス/2004年)
作品集「MORIMOTO CHIE Works 1999-2010 うたう作品集」
(誠文堂新光社/2010年)
ビジネス本「アイデアが生まれる、一歩手前の大事な話」
(サンマーク出版/2015年)
絵本「おはなし の は」(講談社/2015年)
絵本「母と暮せば」(講談社/2015年)

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