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巨人軍のコア3人(坂本・丸・岡本)やその他の選手に求められるものとは?

昨シーズンは、セリーグトップクラスの成績を残した坂本勇人・丸佳浩・岡本和真の2番,3番,4番の巨人軍のコアだが、今シーズンも巨人軍の優勝にはこの3選手の活躍は不可欠なのは間違いない。

このnoteの内容と合わせて読んでいただきたいのはこの『ゴジキが考える2020年シーズン、巨人の課題と展望』である。
今後も、巨人軍について書いていくが、現状シーズン前の段階ではこの二つの記事を読んでいただけたらと思っている。 

昨シーズンはどんな影響を与えたか?

昨シーズンは、坂本が40本塁打、丸は安定した成績を残し、岡本も2年連続の30本塁打を記録した年になった。特に、坂本の場合はシーズンMVPに相応しく遊撃手としては初の3割40本塁打を達成し、優勝に大きく貢献した。

その中で一番貢献度が高かったと言っても良い坂本は、セリーグMVPを獲得したのはもちろんのこと、2000本安打も間近の1884本安打に到達し、40本塁打をはじめ打点、長打率もキャリアハイを更新し、2番打者ながらも「パワーフォルム型」として、歴代の遊撃手として見てもトップクラスの活躍を見せた。

その打撃を見ると、2016年~2018年はバランサーのようなタイプであった中、今シーズンは自らの引き出しを増やすかのように「バレル」の再現性を高め、開幕からシーズン終盤まで維持した。このパワーフォルム型で長打を積極的に狙っていき、DeNAのソトと本塁打王争いを繰り広げた。
2016年~2018年は坂本を3番に置かざるを得ないチーム状況であったが、2018年オフに移籍してきて3番打者として及第点の活躍を見せた丸の存在が大きかったのは間違いない。
キャリア通して初となる2年連続の3割到達はもちろんだが、セリーグ新記録となる開幕戦からの36試合連続出塁や史上初の遊撃手として3割40本塁打を達成した。2016年にセリーグで初の遊撃手として首位打者を獲得した時よりもさらに箔がつき、歴史に名を残したと言える。

昨シーズンから加入した丸は、広島カープを2016年からリーグ3連覇に導いただけでなく、2017,2018年には2年連続セリーグMVPを獲得した名選手である。
広島時代から東京ドームは得意としており、優勝した2016年から2018年の3年間は、打率.314 4本塁打 19打点という成績を残していたので、東京ドームを本拠地とする巨人への移籍も良い選択であったのではと思えた。
そして、巨人に移籍した昨シーズンも、キャリアハイだった2018年の成績と比較すると、見劣りする部分はあったが、本拠地である東京ドームでは打率.322 15本塁打 46打点といった成績で、シーズン成績の半分以上は東京ドームでの活躍が結びついた結果となった。
さらには、打撃面以外でもフルシーズン計算できる身体の強さや、キャリアを通じて2013年から2019年まで7年連続でゴールデングラブ賞を受賞している守備面を見ても、今シーズンの活躍は成績や数字以上の貢献度の高さは間違いないものだっただろう。

今後の巨人軍の4番として、期待されている岡本の昨シーズンは、春先は苦しんだものの、得意としている夏場で一気に4番に相応しい成績に上げていき、本塁打数は2年連続となる30本台を記録した。昨シーズンは、梅雨明けするまで本格的に暑くなる季節がなかなか来ず、得意とする夏場の到来が遅れたのも痛かった。
それでも、本格的に暑くなってきた8月はシーズン通して唯一の月間打率3割越えを含めた9本塁打 26打点の活躍を見せた。
また、9月も月間成績こそ8月に比べて落としたが、同月10日のDeNAとの直接対決では今永昇太からの本塁打を含む2ホーマーを放ち、大一番で4番の重責を果たす貢献をした。
2018年も記録的な猛暑の中、8月は打率.340 8本塁打 28打点の活躍を見せていた。これは、身体にキレが増して調子が増すのはもちろんだが、気温が上昇すればするほど空気が膨張していき空気密度は軽くなり、空気抵抗が減る。すなわち、打球は比較的飛びやすくなる。
この時期に本塁打を量産している岡本は今後も間違いなく、シーズンの勝負所となる夏場における頼もしい存在となっていくだろう。それは巨人のさらなる躍進のためにも欠かせないことだ。

今シーズン求められるものは?

山口俊の移籍や阿部慎之助の引退もあり、このコア3選手にかかる期待は昨年以上になるのは間違いない。特に、選手のキャリアとして折り返し地点を迎えている坂本や丸は守備の負担が非常に大きいセンターラインということもあり、これまで以上の活躍はもしかしたら難しいかもしれない。

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