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今年買ってよかったもの(2023年)


音楽機材でないもの

加湿器

冬季のスタジオ内の湿度が20%を下回るレベルになってギターのネックが全体的に激しい順反り傾向になったため、沸騰させる方式のものを購入しました。

知人の薦めに従って山善の小型のものを選んだのですが十分な加湿力があります。

ソニーレンズ SEL35F14GM

自宅配信や撮影のクオリティが更に1段階上がりました。解像感が全く別次元です。SEL20F18Gを使っていたのですが若干広角過ぎたためこれが丁度良いチョイスでした。iZotopeの動画で言うとだいたい3月あたりにレンズが切り替わっています。

Hue Light Tube

レンズの購入と併せて画作りの向上のために導入。照明の重要性を改めて実感しました。背景の色がグラデーションで色々変えられて非常に楽しいです。

Neewerタブレットホルダー

デスクの上に置いていたiPad Proをカメラの三脚に固定するために導入。おかげでデスクが若干広くなり、配信や会議中の目線も若干レンズに近い方向に向くようになりました。

Sony ZV-E1

完全にa7CIIを買うつもりでヨドバシに行ったものの、メインの用途が動画であることを鑑みて店員さんに猛烈に推されたのでこちらを購入しました。メニューやユーティリティ関係が明らかにa7RIIIの頃より進化して使いやすくなっており、スチルを積極的に撮らない限り画質も高感度でノイズなく4K60pまでクロップ無しで10bitで撮れる徹底ぶりで、初代のコンデジっぽいZVとは一線を画する、ちゃんと僕みたいな素人が使い込めるビデオカメラだと感じています。

スマホからの操作もa7RIIIより格段に繋がりやすくなっており、撮影のストレスがかなり緩和されました。

熱暴走が酷くて撮影が止まってしまうので「これは…やっちまったか」と思いましたが、冷却ファンをとりつけたらなんとかなりそうなのでよし。

LG gram +view

MacのサブディスプレイにUSB-Cで給電まで出来るモバイルモニタをということで購入。16インチですが600g程度くらいしかなく、設置も楽ちんな上にiPadのSidecarのように接続が途切れまくることもないため本当にストレスがなくなりました。

たまにWinのサーバーマシンが調子が悪くなってTeamViewerに応答しなくなった時にもトラブルシューティングに使えるのがまた便利です。

LG Ultrafine 5K 27MD5KL

Mac Studio購入の際にDELLの27インチモニターを買ってはみたものの、あまりにiMacのRetinaに慣れ過ぎていたためどうしても文字の潰れ、にじみに耐えられず、かといってAppleのStudio Displayは反射がきつくてストレスが多そうなのでLGのこちらを購入。

やはり5Kディスプレイはいいです! とにかく細かい文字が読みやすくて疲れません。最初からこちらを購入しておけばよかったと思いつつ、DELLのQHDモニターは姉のところに嫁いでいきました。

まるでこたつソックス

足元が寒い季節のQOLを向上させてくれました。まるでこたつです。

音楽機材

Mojave MA-D

R-121を生み出したDavid Royer氏による初のダイナミックマイクです。詳細は以下の記事をご覧頂ければと思いますが、ダイナミックマイクらしからぬスムースな高域特性で、耳に刺さらない優秀なリードギターを録ることが出来ます。バイト感が足りなければ後からアナログっぽいEQで適宜足してあげると良さそう。

Zoom G2X Four

買ったというより提供頂いたものですが、IRの収録を僕がやらせて頂いたため価格に見合わず(?)マイク録りのフィールが得られるエフェクターに仕上がりました。詳細は下記の記事にて。

IK MULTIMEDIA TONEX Pedal

こちらも買ったというより提供頂いたものですが、アンプだけを持ち運ぶならQuad Cortexよりも軽いのでこちらの方が気軽です。現場の性質に応じてQuad Cortex、G2X Fourとこれで適切なものを選べるので非常に助かります。

IK MULTIMEDIA TONEX Capture

同じく提供頂いたものですが、リアンプが非常に楽になりました。ATTENUATIONの量が0~-24dBまでと本体に明記されていて、目盛りも十分な細かさでついているのでこれまで使っていたリアンプボックスよりもレベルの調整が楽です。あと音も良い感じです。出力インピーダンスの記載が無いですが多分結構ローインピーダンスなのではなかろうか。どうなんだろう。

VEMURAM Jan Ray

Quad Cortexの中に入っているJan Rayのモデリングが結構好感触だったので実機を触りに行ってそのままお迎えしてきました。TSに代表されるトラディショナルな歪みペダルは中域に情報を集中させてローの存在感が希薄になるものが多いのですが、Jan Rayはローにしっかりと量感があるので単品で歪ませても歪んだアンプの前段に置いてもチープな印象になることはありません。

ToneSpeak Liverpool

こちらはスピーカーユニットです。Celestionよりもフルレンジな印象で、Liverpool以外のモデルも全体的にゴージャス感があります。このLiverpoolはとてもバランスが良いのですが、どちらかというと歪ませた時に仕事をするタイプだと思います。音が近いわけではありませんが、用途としてVintage 30の代用になるのかなと。リードギターはGreenback系で弾くのが好きですが、ロックやメタルのバッキングギターでこれと5150やBognerを組み合わせるとハイミッドの元気さとローの図太さとミッドの存在感を併せ持った非常に押しの強い音が出ます。

Suhrの1x12キャビに搭載された状態で販売されてることもあるので見かけたら是非弾いてみてください。

Royer Labs R-10 Hot Rod

RoyerのR-10も発売日から持っているのですが、ゲインが低く使いづらいという難点がありました。このHot Rodでは無印から5dBほどゲインが上がり、周波数レンジも若干ワイドでより音楽的に使いやすいキャラに変化しています。R-121とは結構キャラが違って個人的には大人しいというか上品な印象なので、メインのリボンマイクを持っている人がもう一本バリエーションとして持つ時にR-10よりも使いやすい選択肢だと思いました。

Suhr V60LPピックアップ

T's Guitars DSTCのブリッジピックアップ(Suhr Thornbucker)とトーンを揃えつつよりストラトらしさ、シングルの良さを引き出すためにネックとミドルをSuhr FL(ML、V63+と同じもの)からV60LPに変更したんですがこれが大当たりでした。めちゃめちゃバランスが良くシングルの良いところを引き出してくれます。

Mayones Duvell Elite 7

よりタイトで打楽器的でスケールの短い弾きやすい7弦を探していたのですが結局Mayonesしか選択肢が無いよねということで観念して購入。ネックとボディの剛性がしっかりと感じられて、これでしか出すことの出来ないパーカッシヴかつアグレッシヴなローを楽しんでいます。

Mac Studio M2 Max

Intel iMac 2019からの乗り換えでしたが圧倒的なパフォーマンスの向上でした。詳細は下記の記事をご参照下さい。

Sennheiser HD 600

YAMAHAのHPH-MT8の頭上のカバーがボロボロになってしまったので人生初の開放型ヘッドフォンに挑戦。Jonathan Wynerに薦められたこの機種を試聴無しで買ったのですが、聴いていて非常に楽です。

ある程度音量を突っ込んであげた方がバランスよく鳴る印象なので、大きな音が苦手な人にはちょっと厳しいかも。あと側圧が強めなので1時間くらいつけていると頭痛が止まりません。

PMC PMC6

これまで長年使ってきたモニタースピーカーの音を信用していて大丈夫なのかという疑問、不安が薄々あったので一念発起して入れ替えを決心。PMC以外にもう1モデルデモ機をお借りして徹底比較したのですが、PMCの異様なほどの過渡特性の良さとローの伸びにノックアウトされました。

サブウーファー無しでもグランカッサやキックのトランジェントがよく分かるのと、手で掴めそうなくらい明瞭な音像が決め手でした。リバーブが音作りから濃さまで非常に的確にデザイン出来ます。中々手が出せる価格では無いですが投資する価値はありました。

Friedman IR-X

FriedmanのBE-100のプリ回路をそのまま取り出したようなペダルです。後段にIRがついていてライン出力も出来るようですが、僕はIRを使わない人間なので全く手を付けていません。

代わりにBogner Helios 100のリターンに繋いでBogner 212CBキャビネットから音を出して使っているのですが、本当に良いです。ペダルであることを忘れます。

Bumblebee Pro RM-5

ラトビア製のリボンマイクです。ONZUさんが口説き落としてきたブランドで、元はDIYのリボンマイクキットを販売されているブランドなのですが日本向けに最初から完成しているものを作って頂いたそうです。

肝心のサウンドは、リボンらしい音でありながらRoyerよりは上が伸びているというかディテールまではっきりと捉える印象です。あと近接効果がかなりずっしり来ます。なので立てる距離と角度はかなり気をつけた方が良いと思います。

R-121が欲しいけど高くて買えない…というギタリストにぴったりなマイクじゃないかなと感じてます。TOKYO CAB PACK Vol.2にはIRが、TOKYO RIG PACK Vol.6にはKemperリグが入っているので気になる方は試してみてください。

Universal Audio UAFX 1176

僕がギター用コンプのペダルに感じていた不満が「何が起きるか結果が予想できないパラメータが多すぎること」でした。SustainやSensitivity、Compressionといったパラメータは直感的すぎて、逆に普段プラグインのコンプレッサーでミキシングをしている身からすると謎が多いのがストレスだったのですが、この1176は皆が知っているあの1176と同じパラメータで音作り出来るためストレスがありません。

更にパラレルコンプレッション(比率は固定)出来たり、ゲインリダクション量のLEDインジケーターがあったりで、普段プロデュースをされている方ほど使いやすいペダルじゃないかなと思います。

もっと凝ったコンプをかけたい場合は上位機種のMax Preamp & Dual Compressorを選ぶのがいいと思います。

Sennheiser MOMENTUM TW3

ゼンハイザーのワイヤレスイヤホンです。SonyのWF-1000XM3のバッテリーがへたってしまったので買い替えたのですが、何と言っても音に安心感があります。

同価格帯のAudio TechnicaのTWX9と迷って、ノイキャンの性能や接続の安定性、本体重量の軽さ等ほぼ全ての側面でTWX9の方がいいなと思ったのですが、TWX9の方が音が固くて聞き疲れしそうだったので音に納得出来たSennheiserに。決め手になったのは「イヤホンって、音を聴くものだしな」という当たり前の気づきでした。

あと買ってからわかったのですが、ファームウェアをアップデートするとEQが3バンドから5バンドに増えたのは嬉しい誤算でした。そして、EQをいじるまでもなく完璧なバランスでした。

SonyのWF-1000XM3はトップエンドが強調された所謂Sony的な音で、コーデックの問題なのかシンバルの帯域に人工的な歪みが乗るのがストレスだったので、今回はSonyイヤホンを候補から除外しました。

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