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ギター、バンド関連

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ギター、バンドに関連するトピックで人気のあるもの、特に重要だと思うものを纏めました。
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#ギター

Addictone ECHOを触って思ったこと

※本記事はPR依頼を受けたものではなく私が勝手に書いているものです。 YOKOHAMA MUSIC STYLE 2024で遅ればせながら初めてAddictoneのギターを触らせていただいたのですが、色々あってECHOを1本お借りして自宅の制作環境で試させて頂けることに。 Addictoneの話をする前にまず私のメイン6弦ギターをリストアップすると T's Guitar DST-DX T's Guitars DST-Pro T's Guitars DST-Classi

アンプシミュレーターよりアンプの方が気持ちいいのは何故か

アンプシミュレーターは今やギタリストにとって無くてはならない存在になりましたが、どこまでいっても100Wの真空管アンプを大きな音で鳴らす気持ちよさをシミュレーターでヘッドホンで弾きながら味わうことは不可能です。本記事でシミュレーターが何を模倣しているのか、実物のアンプとの違いを改めて整理します。 アンプシミュレーターが模倣しているものシミュレーターでもエミュレーターでもプロセッサーでも呼び方は何でもいいのですが、シミュレーターはほとんどのケースで アンプの再現 キャビネ

TONEXを「正しく」使う方法

アンプや歪みペダルの音を正確に再現出来るIK MULTIMEDIAのTONEXですが、アンプに直接繋いで弾いた時の音と同じ音で演奏するには一工夫、いや二工夫必要です。 本記事では、ソフトウェアだけでTONEXを使う場合と、ソフトウェア、ペダルの両方で同じ音を出したい場合の2つのケースについてTipsを記述します。 主に自分で機材をキャプチャーする方向けの内容になります。 ソフトウェアだけで使う場合ソフトウェアだけで使う時に最も難しいのはTone Modelのキャプチャー

ZOOM G2 FOURが起こした革命

IRでギタースピーカーの挙動を再現することの問題点については下記の記事で触れました。本記事では、その問題を解決したZOOMのG2 FOUR/G2X FOURという製品について紹介します。 IRによるスピーカーシミュレーションの問題を解決数年前から個人的に「音量で音色が変わると分かっているのに何故音量別にIRを録って切り替えないんだろう」とずっと疑問に思っていたのですが、ついにZoomがそれを製品として実現しました。 2022年12月に発売されたZoomのG2 FOUR /

インパルスレスポンス(IR)がスピーカーの挙動を正しく再現出来なかった理由

IRがギタースピーカーのシミュレーションに使われるようになって久しく、その再現度の高さは当時としては衝撃的でした。しかし、IRをそのまま使う限り実際のマイク録音に近いフィールを得ることは理論的に不可能です。 この記事では何故IRがギタースピーカーの挙動を再現しきれないのか解説します。 動的な音色変化を再現できないからの一言で概ね説明出来ます。硬い言葉で言うとノンリニアが原因です。 雑に説明すると、音量を上げ下げした時に音量だけでなく音質(音色)も変わってしまうことがノン

David Royer氏の生み出したダイナミックマイクMA-D

PR記事であることを最初にお伝えしておきますが、僕がかれこれ8年間RoyerやMojaveのマイクをメインで使い続けているRoyerファンであること、MA-Dが国内入荷したら直ぐに使いたい旨を昨年の夏から宮地楽器さんにご相談していたこと併せてお伝えすることで、この記事の真剣度を感じ取って頂ければ幸いです。 さて、名機R-121を生み出したRoyer LabsのDavid Royer氏の名前は、音楽家なら知らない人が居ないくらい有名ですが、そのRoyer氏のマイクブランドMo

モデリングアンプで極力実機に近い音を録りたい人が知るべきこと

アンプシミュレーターで音作りが上手く行かない理由は次の2つに大分されます。 ・生のアナログアンプに触れていない ・マイクレコーディング、ミキシングに慣れていない いずれにも当てはまる人であっても上手に音を作れる人はいますがそれはそれとして、この2点を抑えておいた方が良い理由と具体的にどんな訓練が有効と思われるかをご説明します。 時間をかけて感覚を養っていくのはまだちょっとハードルが高いのでもう少し気軽にそこそこ良い感じの音を出したい方には下記の記事の方がオススメです。

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アンプシミュレーター初心者でも出音を手っ取り早く良い感じにするためのポイント

レコーディングスタジオで100Wのチューブアンプにマイクを立てて録音した所謂プロの現場の音を簡単に出すノウハウは一朝一夕で身につくものではありませんが、その音に何となく近い音を手っ取り早く楽しむ方法は無くはありません。 この記事ではシミュレーターに触り始めたばかりの人、久しぶりに触る人、たまにしか触らない人が100点満点中70点の音を目指す時のチェックポイントをいくつか紹介します。概要は目次をご覧ください。人によっては当たり前のことかもしれませんし、見落としていることかもし

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ギターでゲーム音楽を台無しにしないために

アーティストとして、アーティストのサポートとして、スタジオでetc...ギタリストがギターを弾く目的には様々なものがありますが、今回はゲームのBGMとしてギターを弾く時に気をつけたいことを纏めてみます。 そもそも台無しとはどういうことかギターでゲーム音楽が台無しになるでしょうか? なります。音作りからフレージング、録り方、ミックスの仕方など原因は多岐にわたります(この記事で詳しく説明していきます)が、ギターが上手く機能していないゲーム音楽は下記のようになりがちです。 まず

¥1,000

ViViXの最強のKemperリグパックを紹介する記事

商品ページはこちら コンセプト こちらのデモ曲ではリグパックの図太さ、存在感と周囲との調和具合を直感的にご理解頂けると思います。 これまでにも色んなリグパックをリリースしてきましたが、ポップスに使いやすいクリーン、クランチがカバー出来ていないことがずっと気になっていました。なので、今回はこれまでのリグパックと比較してクリーンからクランチ、オーバードライブまでのゲインレンジでしっかりと図太くてハイミッドが邪魔にならないリグパックにしようと考えていました。その意味で、Bogn

T’s Guitars DST-Classicオーダーの軌跡

この記事は、僕がT’s GuitarsのDST-Classicをカスタムオーダーしてから完成品とご対面するまでのワクワクドキドキソワソワの記録です。ギターのオーダーをしたことがない、不安だ、という人の参考になれば幸いです。 もくじ・完成品の紹介 ・きっかけ ・一路長野へ ・待つ…待つ…待つ ・いよいよご対面 ・まとめ 完成品の紹介まず気になるのが最終形だと思うので写真と音と詳細スペックをご紹介。 ・Neck: 4A Roasted Flame Maple (25-inc

僕がマルチマイキングをしない理由

この記事では僕がギターキャビネットにマイクを1本しか立てたくない理由を解説します。そのうち主義主張や好みは変わるかもしれません。 もくじ・音の密度が高くなる ・結果が予測出来ない ・そうは言っても複数のマイクを使いたいケース 音の密度が高くなる複数のマイクを組み合わせれば、それぞれのマイクのキャラがお互いの穴を埋め合って隙間の無い音が出来上がります。 特にそれぞれのマイクの位相とタイミングを完璧に揃えてあげると簡単に厚みのある音を実現することが出来ます。 これをネガテ

Kemperプロファイリング入門編

Kemperは持ってるけどプロファイリングをやったことが無い人って結構いるんじゃないかと思います。音が出せないとか機材が無いとか色々事情があるとは思いますが、実際にいい感じにリグを作る方法が分からないからやらないという方もそこそこいると信じて、Kemperプロファイリングのコツを簡単に書いてみます。 もくじ・プロファイリングに必要なもの ・あると便利なもの ・物凄く大事なもの ・いざプロファイリング!その前に… ・音作りの大原則 ・マイキングの大原則 ・リグの音を聴こう ・