マガジンのカバー画像

ギター、バンド関連

28
ギター、バンドに関連するトピックで人気のあるもの、特に重要だと思うものを纏めました。
運営しているクリエイター

記事一覧

Addictone ECHOを触って思ったこと

※本記事はPR依頼を受けたものではなく私が勝手に書いているものです。 YOKOHAMA MUSIC STYLE 2024で遅ればせながら初めてAddictoneのギターを触らせていただいたのですが、色々あってECHOを1本お借りして自宅の制作環境で試させて頂けることに。 Addictoneの話をする前にまず私のメイン6弦ギターをリストアップすると T's Guitar DST-DX T's Guitars DST-Pro T's Guitars DST-Classi

Kemper Liquid Profileをどう活用するのか

この記事では、2023年5月に発表されたKemperの新機能Liquid Profileを実際に作ってみて、ユーザーがどのような恩恵を得られるのか、Kemperが推奨する使い方、ViViXとしてのスタンスを解説していきます。Liquid Profileについては下記の記事をご参照下さい。 今回制作したリグはTOKYO RIG PACK Vol.6としてGumroadやSONICWIREにて販売中です。これはFriedman IR-Xを使って作られたものですが、音を聴いた感

アンプシミュレーターよりアンプの方が気持ちいいのは何故か

アンプシミュレーターは今やギタリストにとって無くてはならない存在になりましたが、どこまでいっても100Wの真空管アンプを大きな音で鳴らす気持ちよさをシミュレーターでヘッドホンで弾きながら味わうことは不可能です。本記事でシミュレーターが何を模倣しているのか、実物のアンプとの違いを改めて整理します。 アンプシミュレーターが模倣しているものシミュレーターでもエミュレーターでもプロセッサーでも呼び方は何でもいいのですが、シミュレーターはほとんどのケースで アンプの再現 キャビネ

#PR Bogren Digital MLC Subzero 100レビュー

Bogren Digital MLC Subzero 100商品ページはこちら https://sonicwire.com/product/C1578 プラグインのギターアンプシミュレーターを使わなくなって早10年が経過しようとしている僕ですが、Bogren Digital MLC Subzero 100がどうやら新しい技術を導入して従来のIRによるキャビネットシミュレーションの問題を解決したという話を聞いたのでライセンスを頂いてレビューさせて頂きます。 何と言っても注

Neural Capture裏ガイドブック

本記事ではNeural DSP社のQuad Cortexをアンプシミュレーターとして使用するというコンセプトで 実機(アンプ、キャビネット、マイク)の音を再現する 音作りの柔軟性を最大限担保する というゴールを設定する場合にどのような使い方が出来るのかを詳細に解説します。 Neural Captureは必須実機に近い音を作りたいのであれば、Quad Cortexの中のアンプモデルやIRを使うのは正しい選択ではありません。 アンプについては、実際の回路に基づきつつもN

¥0〜
割引あり

THE IN-DEPTH NEURAL CAPTURE GUIDE

In this article, I will provide a detailed explanation of how to use Neural DSP's Quad Cortex as an amp emulator to achieve the following goals: Reproduce the sound of real equipment (amp, cabinet, microphone). Maximize flexibility in sou

¥0〜
割引あり

KemperのLiquid Profilingがどんなものか予想する

突如発表されたKemperの新しい技術「Liquid Profiling」ですが、どういったものなのか現時点で分かっている情報を自分用に纏めてみます。 Liquid Profilingとはプロファイリングとモデリングの良いとこ取りと考えられます。つまり プロファイリングでアンプサウンドを忠実に再現した後に モデリング技術でGAINやEQの振る舞いを再現する というものです。 これまでKemperやTONEX、Quad Cortexのプロファイリング(アンプキャプチャ

TONEXを「正しく」使う方法

アンプや歪みペダルの音を正確に再現出来るIK MULTIMEDIAのTONEXですが、アンプに直接繋いで弾いた時の音と同じ音で演奏するには一工夫、いや二工夫必要です。 本記事では、ソフトウェアだけでTONEXを使う場合と、ソフトウェア、ペダルの両方で同じ音を出したい場合の2つのケースについてTipsを記述します。 主に自分で機材をキャプチャーする方向けの内容になります。 ソフトウェアだけで使う場合ソフトウェアだけで使う時に最も難しいのはTone Modelのキャプチャー

ZOOM G2 FOURが起こした革命

IRでギタースピーカーの挙動を再現することの問題点については下記の記事で触れました。本記事では、その問題を解決したZOOMのG2 FOUR/G2X FOURという製品について紹介します。 IRによるスピーカーシミュレーションの問題を解決数年前から個人的に「音量で音色が変わると分かっているのに何故音量別にIRを録って切り替えないんだろう」とずっと疑問に思っていたのですが、ついにZoomがそれを製品として実現しました。 2022年12月に発売されたZoomのG2 FOUR /

インパルスレスポンス(IR)がスピーカーの挙動を正しく再現出来なかった理由

IRがギタースピーカーのシミュレーションに使われるようになって久しく、その再現度の高さは当時としては衝撃的でした。しかし、IRをそのまま使う限り実際のマイク録音に近いフィールを得ることは理論的に不可能です。 この記事では何故IRがギタースピーカーの挙動を再現しきれないのか解説します。 動的な音色変化を再現できないからの一言で概ね説明出来ます。硬い言葉で言うとノンリニアが原因です。 雑に説明すると、音量を上げ下げした時に音量だけでなく音質(音色)も変わってしまうことがノン

David Royer氏の生み出したダイナミックマイクMA-D

PR記事であることを最初にお伝えしておきますが、僕がかれこれ8年間RoyerやMojaveのマイクをメインで使い続けているRoyerファンであること、MA-Dが国内入荷したら直ぐに使いたい旨を昨年の夏から宮地楽器さんにご相談していたこと併せてお伝えすることで、この記事の真剣度を感じ取って頂ければ幸いです。 さて、名機R-121を生み出したRoyer LabsのDavid Royer氏の名前は、音楽家なら知らない人が居ないくらい有名ですが、そのRoyer氏のマイクブランドMo

超大容量ドラム音源「IGUANA Karma Edition」

まずは音をお聴き下さいスネアやハイハットにバリエーションが多いのが感じられると思います。 ここ最近のデモ的な曲で使っていたドラムサンプル、実はいつも使っているSuperior Drummer 3ではなくDeadline EntertainmentというブランドのIGUANA - Karma Editionというドラムでした。アフィリエイトリンクを貼っておくので、参考になった方はご購入される際にご使用頂けると幸いです。 レビュー動画も置いておきます。素の音や使い勝手が何とな

ギターアンプキャプチャーの歴史、強み、弱み

アンプキャプチャー以前のアンプシミュレーターアンプキャプチャーという魔法のような技術が誕生するまでは、PODを代表とするモデリングアンプが主流でしたし、今もこれが主流です。モデリングというのは雑に説明するとアンプのような動きをするプログラムを作ることです。 00年代後半からはキャビネット、マイクの部分に測定データ(IR、インパルスレスポンス)を用いることが主流になりましたが、アンプ部分がモデリングであることに変わりはありません。IRの利点とデメリットについてはまたそのうち書

ギターキャビネットのマイキングの始め方

ギターの音作りにおけるマイキングの重要性はどれだけテクノロジーが進化したとしても揺らぐことはありません。どんなプロギタリスト、プロエンジニアであっても、マイキングを疎かにする限り良いギターサウンドを録音物の中で実現することは出来ません。 では良いマイキングとはどんなもので、それを実現出来るのはどういう人なのでしょうか。この記事では、良いマイキングを知り良いギターサウンドを出せるようになるためのヒントと、初めてマイキングに挑戦する時の具体的な始め方について提言します。 更に

¥1,000