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西都キャンプを見に行くときに気をつけたい3つのポイント

こんばんは。中藤練です。

約1か月前、私は宮城県の西都市を訪ね、そこで東京ヤクルトスワローズの西都キャンプを見学してきました。
西都ではヤングスワローズならびにアダルトスワローズの選手たちの元気な姿を見ることができただけなく、美味しい食事、気持ちのいい温泉、古代の息吹を感じられる名所旧跡に出会えて、大変すばらしい旅となりました。

ただ、そんな魅力あふれる西都市ではあるのですが、西都という町についてよく知らずに行ってしまうと、ちょっと大変なことになりそうだなぁというところもあり、この記事では西都に行く際に気をつけておくといいことを書き連ねておきたいと思います。


ポイント① 西都運動公園までのアクセスに気をつけよう

西都市は、宮崎県の中部に位置している人口3万人程度ののどかな町です。

西都市の公式HPより

宮崎ブーゲンビリア空港から東京ヤクルトスワローズが練習拠点としている西都原運動公園までは車で1時間程度です。

GoogleMapで宮崎空港から西都原運動公園まで毛色を検索した結果
※車移動の場合

バスもしくは電車だと2時間程度かかります。
なお、西都市にはJRが通っていないので、JR佐土原駅で下車したら、そこから西都市までバス移動になり、更に西都市から西都原運動公園まではタクシーまたは徒歩移動になります。

GoogleMapで宮崎空港から西都原運動公園まで毛色を検索した結果
※公共交通機関を使用した場合

…なかなかのアクセスの悪さですね。
車が運転できない人はこの時点で諦めてしまうかもしれません。

そして更に悪いことに、西都市内の移動であっても、車があったほうが便利というか、必須レベルなのです。


ポイント② 高低差に気をつけよう

まずはこの地図をご覧ください。

国土地理院にて公開されている地図に筆者のほうで一部加筆

これは西都市の高低差を示している地図です。
赤丸は西都市のバスセンターの位置、黄色で囲んであるところが東京ヤクルトスワローズの練習場所となっている西都原運動公園です。

バスセンターのあたりが西都市の市街地となるのですが、市街地と西都原運動公園でかなりの高低差があることがわかると思います。
実際、高低差をグラフにしてみるとこうなります。

西都原運動公園と西都市バスセンター付近の高低差の図
(国土地理院で公開されている地図の機能を使って作図)

なだらかな高低差であればまだ救いはあったのですが、おおよそ400mの間に50mの高さを上ることになり、傾斜角度としては12.5%程度になります。
この傾斜角度は道路構造令で示されている最大の傾斜角度に近い数値です。

西都市にはレンタルサイクルを行っている施設が各所にありますが、体力に自信がある人でないと市街地から西都原運動公園まで自転車で移動するのはなかなか厳しいのではないかというのが所感になります。

※ただ、西都の観光協会から自転車によるツアーガイドも出ているので、体力に自信がある方はぜひチャレンジしてみてください。因みにこのツアーガイド、これさえあれば西都の美味しいお店、温泉、名所が一目でわかる優秀なものなので、西都に行く方は自転車を使わなくても目を通しておくといいと思います。

なお、西都原運動公園の近くにはバス停が存在しないので、公共交通機関で西都市まで来た場合、西都原運動公園まで移動するには自転車orタクシーor徒歩の三択です。

朝はまだお散歩気分で気持ちよく歩けるかもしれませんが、西都原運動公園の付近には飲食店があまりないので、お昼時はいったん市街地まで戻ってきて、それからまた西都原運動公園まで行く必要があります。
※ただし、土日休日は野球場にフードカーや出店が来てくれるので、そちらでランチを購入することが可能です。

私が「西都市内の移動であっても、車があったほうが便利というか、必須レベル」と前述した理由が、わかってもらえたのではないでしょうか。


ポイント③ 泊まるところに気をつけよう

西都市、宿泊施設がかなり限られます。
西都市の観光協会のホームページの「泊まる」の項目を見てみると、西都市の市街地で宿泊施設として紹介されているのは3件あるのですが、うち2件は「じゃらん」にも載っていない民宿です。
そして残りの1件はヤクルトスワローズの選手が宿泊しているホテルで、予約を取ることは至難の業です。

「じゃらん」や「Agoda」などで調べると西都市内のホテルは3件表示されますが、1件は民宿で、もう1件は「コンテナホテル」というカプセルホテルを進化させたようなもので、残りの1件はヤクルトスワローズの選手が宿泊しているホテルです。

因みに私は今回の旅行で3泊して、うち1泊は西都市の民宿に泊まっていますが、雰囲気としては「少年自然の家」とか「合宿所」に近いです。
私のような一人旅だと全く問題ありませんが、ご家族や友人と行くとなるとあまり適していないのかなという感想です。

なお、「じゃらん」でエリアを西都にして調べると、高鍋や佐土原、新富といった地名が出てきますが、どれも西都からのアクセスもそれほどいいところではないので、それならいっそホテルや食べるところの選択肢が多い宮崎市に泊まる方がよさそうです。

また、より観光地としての雰囲気を重視したいのであれば、綾町の宿泊施設も選択肢に入れてみてはどうでしょうか。

綾城 (綾町提供)
https://www.town.aya.miyazaki.jp/soshiki/sougouseisakuka/6924.htmlより
照葉大吊橋 (綾町提供)
https://www.town.aya.miyazaki.jp/soshiki/sougouseisakuka/6924.htmlより

綾町は宮崎市の西側にある宮崎県屈指の観光都市です。ご家族と一緒に泊まるのであれば宮崎市よりも綾町のほうがオススメです。

理由は、ご家族が東京ヤクルトスワローズファンではない場合、綾町でゆっくり観光してもらって、自分は西都に東京ヤクルトスワローズのキャンプを見に行くというプランが提案できるからです。

また、私は綾町に2泊したのですが、車さえあれば西都原運動公園までは1時間もかからずに行けるので、宮崎市に宿泊するのとそこまで変わりませんでした。

ただ、綾町は夜になると真っ暗になるので、夜の車の運転にあまり自信のない方は宮崎市内のホテルにした方がいいでしょう。

あと、宮崎市に泊まるせよ、綾町に泊まるせよ、公共交通機関を使って西都原運動公園に行くのは大変なので、できれば車を使って(以下略

※綾町と聞いて「水曜どうでしょう」を思い出した方がいるかもしれませんが、原付の旅などで「水曜どうでしょう」ご一行が泊まった宿はなくなっています。現在はその跡地でレストランを経営されているということで、どうでしょう藩士の方々は聖地巡礼がてら訪れてもいいかもしれません。


【結論】西都までは車で行った方がいい

今回のオチです。
できれば西都までは車(レンタカー)で行った方がいいです。

ネックは移動手段だけなのです。
移動手段さえ解決すれば西都は本当にいいところで、満足すること間違いありません。以下に私が今回の西都旅行がどれだけ楽しかったのかの証拠を残しておきます。

今年の秋のフェニックスリーグから、皆さん西都に行きましょう!


余談:「おいどんカップ」との梯子はいかが?

今回、西都キャンプを見学の計画を立てていた時、私の生まれ故郷である鹿児島で開催される「薩摩おいどんカップ」との梯子も検討していました。

「薩摩おいどんカップ」とは、2023年に始まったプロアマの垣根を超えた硬式野球の交流戦でして、鹿児島県の各地を舞台に日頃は見ることのできない対戦カード(慶応義塾大学 対 青山学院大学とかPanasonic 対 中央大学とか)が目白押しのアマ野球ウォッチャー必見のイベントです。

今年のおいどんカップは2/23からの開始だったので、日程があえば西都キャンプの見学がてらにこちらも行きたかったのですが、業務の都合がつかず行けませんでした。

「宮崎と鹿児島ってそんなに近いの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば宮崎ブーゲンビリア空港から「薩摩おいどんカップ」の試合会場のひとつであるビーラインスポーツパーク姶良野球場までは車で2時間ほどで行けます。

Googlemapで宮崎空港からビーラインスポーツパーク姶良野球場までの経路を検索した結果

また、ビーラインスポーツパーク姶良野球場は鹿児島空港から近いので、行きは宮崎空港、帰りは鹿児島空港といった感じで、行きと帰りの空港を分けて飛行機のチケットを取れば効率的に回れます。

Googlemapで鹿児島空港からビーラインスポーツパーク姶良野球場までの経路を検索した結果

東京ヤクルトスワローズファンでアマ野球にも関心のある皆様、来年は西都で東京ヤクルトスワローズのキャンプを見学したあと、鹿児島で「薩摩おいどんカップ」を観戦するツアーなんて、いかがでしょうか。


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