2024年2月18日 東京ヤクルトスワローズ西都組キャンプレポート
こんばんは。中藤練です。
いま宮崎にいます。
宮崎、おいしいご飯がそのあたりにたくさんあるので、ついつい食べ過ぎてしまいますね。
閑話休題。
私がいま宮崎にいる理由は、東京ヤクルトスワローズの2軍キャンプを見学するためです。
いま一軍で活躍している山田や村上や塩見といった選手も、この地で揉まれ、強くなっていきました。
そんな彼らに続くべく、西都ではヤングスワローズや中堅スワローズ、ベテランスワローズの面々が1軍で活躍する日のために厳しい練習をこなしています。その中から今日の練習で私が印象に残った選手を紹介していくのが本記事の趣旨となります。
① 金久保優斗 投手
まず紹介するのは金久保です。
2021年には10試合に先発し4勝をあげ、チームのリーグ優勝に貢献したものの、そのあとの2年間はケガも重なりなかなか結果が出ていません。
ただ、今日のブルペンでは球威のあるボールをコントロールよく投げ込んでいるように見受けられましたし、心なしか下半身ががっちりして投球フォームが安定してきているような印象を受けました。
1軍でも活躍できることは2021年に実証済み。持ち味の球威を取り戻し、長い回を投げられるだけのスタミナをつけて、1軍のローテ争いに食い込んでほしいです。
② 丸山翔大 投手
丸山もまた、今日のブルペンで調子がよさそうに見えた選手のひとりでした。
昨年は支配下登録されて22試合に登板。今年のキャンプメンバーが発表されたときに西都メンバーとなっていて、どこかコンディションが悪いのかと不安になったほど、昨年目覚ましい躍進をとげた選手です。
今日のブルペンでも球威のあるボールをビシビシ投げ込んでおり、コンディション面の不調は一切感じられません。また、今日の相方だった大村ブルペン捕手曰く「フォークが揺れて落ちている」、「スライダーが変な曲がり方をしている」と、特殊な変化球を操ろうとしているようで、今年は昨年よりもさらに進化した姿を今年は見せてくれそうです。
③ 嘉手苅浩太 投手
嘉手苅はここ数年、苦しんでいる姿が印象的でした。一昨年のイースタン最終戦、坂口の現役最後の試合で登板し、投球練習時にバックネットへあてる大暴投をした光景を現地で見ていた私は、「これはなかなか厳しい」と思っていました。それが昨年、外部トレーナーの力を借りて制球面が大幅に向上。後半戦からは2軍で先発としての立ち位置を確立し、私は自分の見る目のなさを反省したものです。
今日のブルペンでは金久保や丸山、竹山といった球威を武器にする選手が次々登場したのですが、嘉手苅の投げる球もそういった選手と比べても遜色ない出来のように見えました。また、同じ変化球でも投げるコースによって曲がり方を変えようとしたり、低めへの制球を意識した声を出していたりと、かなり意識高く取り組んでいるようでした。
昨年末に残念ながら育成契約となってしまいましたが、今年はイースタン開幕から先発として存在感をだし、早期支配下復帰への道筋を描きたいところです。
④ 川端慎吾 内野手
別格の打撃練習でした。
実はキャンプというものを見に行ったのは初めてでして、どんな練習をしているのか、どんな雰囲気なのか全くわかっていなかったのですが、それでも川端の打撃練習の様子がほかの選手とは全く違っているというのはよく理解できた一日でした。
ほかの選手は「強く振りにいってるな」という様子が見て取れたのですが、川端は軽く振っているようで、打球速度はほかの野手と同じくらいかそれよりも速いという訳がわからない芸当を見せてくれました。加えて打球を落とすところも絶妙で、どんな打ち方をすればどこに打球を飛ばせるのかがわかっているような様子さえありました。
ここのところは隔年での活躍となっていましたが、今日の様子を見る限り腰の調子もよさそうです。ベテランの域に入ってきた川端ではありますが、今年も1軍で「ここぞ」の場面で投入され、必殺仕事人的な役割を担ってくれることでしょう。
⑤ 鈴木叶 捕手
新人合同自主トレが評価が高く、どんなものなのか期待しての今日だったのですが、噂に違わぬポテンシャルの高さを見せてくれました。
今日の打撃練習では柵超えはなかった(はず)ですが、流した打球が意外と伸びて、フェンス直撃や最深部まで飛ばしていました。まだ他の選手と比べると線が細いにも関わらず流しで遠くまで飛ばせることを踏まえると、これから体が出来上がってくればどんな選手に育ってくれるのか、未来が楽しみな選手です。
番外編:今日の髙野選手
2軍のマスコットキャラクターと化している髙野選手。
西都キャンプでは折々で河田コーチに(変な意味ではなく)かわいがられています。
他の選手に比べるとまだ少し動きにぎこちなさがあり、これから伸ばしていくところがたくさんある選手のように見えましたが、恐らくはキャンプに入ってから河田コーチに仕込まれ始めたであろう本塁突入では意外な才能を見せて河田コーチから褒められるなど、ところどころで要領の良さを垣間見せてくれています。
実戦が始まったときにどんな成績を残せるのか、楽しみなような怖いような気もしますが、大きなポテンシャルを持っていることは疑いようがなく、広い心でこれからも見ていきたい選手です。
他にも下投手や西村内野手(あと小山田ブルペン捕手)なども光るところを見せてくれており、彼らのことも言及したかったのですが、明日も西都キャンプを見に行く予定で朝が早いので、今日はここまでとさせていただきます。
明日の西都は雨予報なのですが、予報が外れることを祈りつつ…。
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