このままやとスタグフレーションじゃね?2020年サンデーモーニング「風をよむ」を参考に

全米の感染者の4割以上を占めるニューヨーク州では、
事実上の外出制限令が出され、
住民のほとんどが自宅で過ごすことを余儀なくされている。

トランプ大統領「経済がひどい状態だと、
それで自殺者も出てくるだろう。
その死者数はおそらく…いや確実に、
このウイルスによる死者数よりもずっと多くなるだろう。
我々には責任がある。二重の責務がある」

新型コロナウイルスの感染者が急増するアメリカ。

全米50州のうち、
およそ3分の1の州で外出制限令が出され、
その結果、店舗が閉鎖、職を追われる人も。

解雇された労働者は
「今の状況にどう対処すればいいのか、今後何に期待していいのかも分からない」
とコメント。

アメリカのFRB=連邦準備制度理事会を構成する
セントルイス連邦準備銀行の総裁は、
失業率が現在の3.5%から30%まで悪化する可能性を指摘。


こうした事態に、
トランプ政権は過去最大、
2兆2000億ドル=およそ237兆円規模の
経済対策法を成立させました。

さらに、アメリカ以外でも

ジョンソン首相の感染が判明したイギリスでは、
23日から国民の外出を大幅に制限。

飲食店などに対しても、
持ち帰り用サービスを除き、
速やかに休業するよう要請した。

こうした状況に対し、イギリス政府は
総額300億ポンド=およそ4兆550億円の新型コロナウイルス対策を発表。
またドイツでも、総額7500億ユーロ=およそ90兆円の経済対策を発表した。

そうした中、日本では
日本百貨店協会理事
「今回のウィルス問題は、
リーマンショックや東日本大震災を超える大逆風と考えています」
3月の百貨店の売り上げ高は、
一部加盟企業への聞き取りで前年比40%の減少。

このまま推移すれば過去最大の落ち込みになるといわれている。
またトヨタ自動車は、
受注の落ち込みなどから国内5つの工場の7つの生産ラインを
4月3日から最大9日間、一時停止すると発表。

ホンダも部品供給の遅れから、
埼玉県狭山市の工場を来月中旬に2日間、
生産を一時停止するとしている。


日銀・黒田総裁は「新型コロナ拡大の影響を踏まえ、金融緩和の強化を決定した」
こうした中、日銀は株式市場を下支えするため、
当面、上場投資信託の買い入れ額を、今の倍の、
年12兆円に増やす追加の金融緩和を決定。

政府与党も、所得制限を付けた上で、
国民に現金給付を行うことを検討するなど、
最大規模の緊急経済対策を実施するとしれいる。
自国経済を支えようと必死の対応に追われる世界各国。

26日開かれた
G20=主要20か国の首脳によるテレビ電話会議でも、
5兆ドル=およそ550兆円を超える経済財政措置をとるとした。

ところが、今、世界各国が行っている、
ばく大な額のお金の投入に対して懸念の声が上がっている。

米CNBC「コロナウイルスが過ぎ去ったあと、スタグフレーションが心配だ」
英ガーディアン「このような状況下での需要刺激策は“スタグフレーション”につながってしまう可能性もある」
メディアが指摘する「スタグフレーション」。一体何なのか?

今、世界各国が行っている過剰ともとれる財政政策に対して、
スタグフレーションの発生を危惧する声が挙がっている。
スタグフレーションとは、「不況下で起こるインフレ」のこと。

不況下では需要が落ち込みますが、
モノの供給がそれ以上に落ち込んだ場合、
物価が上昇することを指す。

代表的な例として、
1970年代のオイルショックが挙げられ、
世界同時不況の中、
先進国は軒並み2ケタ台の率の物価上昇に見舞われた。

こうしたスタグフレーションの可能性について専門家は
「この様な状況での金融緩和は『緊急時の輸血』のような効果がある。
ただし今、製品の分野、工業用品の分野で部品不足になっています。
不景気でお金が大量に金融緩和で供給されていて、
しかもモノが供給されない。
この2つの状況があるときに、
世界的にスタグフレーションのリスクが高まると思います」
お金が大量に供給される中で、
モノの生産が滞った時に起きるとされるスタグフレーション。

実際、今回の感染拡大で、
世界の工場・中国による部品供給にブレーキがかかり、
各国の生産活動は大幅に停滞。

お金がありながらモノがない、
品不足の状態に、世界各地でパニック買いも発生している。

今後、コロナウィルスの感染拡大によって
世界経済はどうなっていくのか。まさに予断を許さない状況である。

→人間vsウィルスの戦いははじまったばかり。。
仮に人間が勝利し、地獄から抜け出したとしても、
待っているのはスタグフレーション。
コロナを乗り越えたと思ったらもう一山ある。
そこから歯を食いしばって奮起できる人間はどのくらいいるのか。
奮起できる人間だけが地球で生きる資格が与えられるのか。

今のところ私はコロナに感染していない。
不況を肌で感じた経験もない。
乗り越える知恵もないので、今はとにかく我慢。なのではないか。

コロナ対策で国民に数十万円配るといった策を実施するようですが、
目先のことしか考えられていないようにも感じる。
国債をどんどん増やす時代になっていると思われますが、
これ以上増やすと、歳出削減や増税でペイできるのか。
コロナに人類が打ち勝った後の代償が取り返しの付かないことになるかもしれない。

もちろん、今すぐにでも医療面、財政面で国から助けを求めている方々が多くいることも理解している。

この問題に関対する最適解は今のところ思いつきませんが、
「我慢する」という精神を継続することが
生きるために必要なのではと思います。

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