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2022年 ヒケ的BJJ・グラップリング大賞 ベストバウト部門

   こんにちは。Flograpplingを見すぎて、出前館のアプリとFlograpplingのアプリを空目するようになってしまったヒケです。
   突然ですが、2022年は柔術・グラップリングの試合を見まくったので、誠に勝手ながら 「私的・BJJグラップリング大賞 ベストバウト部門」を発表させていただきます。「ベストバウト部門」としているのは、東京スポーツ新聞社のプロレス大賞っぽさを出したいがためで、他の部門が存在するわけではございません。
   選考基準は、「ヒケの魂が滾ったかどうか」の一点となっております。純粋な試合としての面白さだけでなく、試合の背景や舞台の大きさなども関係してきます。それでは行きます。

第5位  Damien Anderson vs Andrew Tackett (ADCC西海岸予選 準々決勝)https://youtu.be/8jFy41aCsbg

  この試合は、B-teamのダミエン・アンダーソンと、タケット三兄弟の次男でブレイク最中のアンドリュー・タケットの試合になります。ADCC予選の準々決勝という、決して大きくは無い舞台からの受賞となりました。注目ポイントとしては、ビビるくらい速いレスリングと終盤の激アツ展開です。筆者は最初に見た時、自分が1.5倍速で再生しているのでは無いかと確認しました。上質な組手争いがある訳では無いですが、とにかく攻防が早いです。場外に思いっきり出たものの、攻防が続きすぎてレフェリーが止めるタイミングを失い、止まらないまま場内に戻っていくシーンは笑いました。2人とも来年はプログラップリングで大活躍間違いなしの勢いのある選手です。是非ご覧ください。

第4位   Isaac Doederlein vs Diego Sodre(IBJJF 世界選手権2022 フェザー級決勝)https://youtu.be/lhug8W6DjY8 

  こちらは、先日日本でセミナーを行ったアイザック先生vsソドレ兄弟の弟 ジエゴ・ソドレ選手の世界選手権決勝戦になります。この試合は、第5位の試合とは変わって、決して面白い試合と呼べる内容ではありません。フットロックを掛けた状態で硬直するあるある退屈時間が存在します。リアルタイムで見ていた僕は、日本時間月曜の朝6時頃にウトウトしながら見ていたので、寝る寸前までいきました。しかし、試合時間残り30秒頃、とてつもない展開が待っています。朝6時に「ウオオオオオオオオオ」と叫んだのは人生で初めてだったと思います。アイザックさんが苦労人であること(前からコンスタントに試合に出ていたが、中々勝てずタイトルを取れていなかったこと)を知っていた人にとっては、ウオオオオってなったに違いない試合です。試合後の涙など、感情移入して見るようにしてください。

第3位 Fabricio Andrey vs Samuel Nagai(IBJJF世界選手権 フェザー級準々決勝) https://youtu.be/6jxhX7qRsts

   この試合もIBJJF世界選手権からの受賞となりました。リンクはFlograpplingの物になっていますが、YouTubeにも一応アップされています(違法アップロード)。軽犯罪犯してどうぞ見てください。※追記 後日Flo公式YouTubeがこの試合をアップしたため、URLを貼り直しました。あと違法アップロードされた動画を個人が見るだけでは、罪に問われることはないそうです。
   この試合は前年の同大会王者の火影ことファブリシオvsそろそろビッグタイトルが欲しいサムライことナガイという構図になっていました。火影vs侍なので、ほぼ日本人対決みたいなもんだと思います。
   試合は、技術力の高いスイープのし合い+速いパスガードの展開で、勝負はレフェリー判定に持ち込まれました。どっちが勝ってもおかしくない漢と漢のぶつかり合いです。「ガッガッガッガーチだーぜ!」と歌いたくなってしまいました。

この試合を見ていたヒケのツイート

是非ご覧になっていただきたい逸品です!

第2位  Tye Ruotolo vs Nicholas Meregali(ADCCオープンクラス準決勝)https://youtu.be/XLTTBnjy1n0

    ADCCオープンクラスの準決勝の試合になります。この試合も、立ち技の展開が非常に面白いです。タイが10kg以上大きい階級のトップアスリートであるメレガリのテイクダウンやバックテイクを凌ぐどころか、あわやそのメレガリからポイントを取りそうになる場面まであります。しかもタイは初戦と準決勝でペドロマリーニョ、フェリペペナを撃破してこの試合に望んでいます。あまりにも主人公すぎますね。
   現在タイはゴードンとの対戦を望んでおり、筆者が来年実現して欲しいカードのひとつです。

第1位: Gordon Ryan vs Nick Rodriguez(UFCインビテーショナル3)

   ここまでYouTubeで見れる試合のみをピックアップしてきましたが、この試合は先日行われたばかりの試合で、YouTubeにもアップされておりません。ですがあまりに感動したので1位とさせていただきます。UFCファイトパス登録してください。
   直前までゴードンとヴィニーマガリャエス(名前カタカナにしづらいランキング1位)が対戦するとされていて、1番最近負け星をつけられたヴィニーへのリベンジ戦となっていました。しかしヴィニーの欠場によりトーナメントに出場予定だったニクロドがまさかのスライドイン。神大会だったADCC2022の最大の謎「ニクロドあっさり負けすぎ」問題の答え合わせが早くも実現する形となりました。
   試合内容は、ダナハー先生がよく仰っている「試合時間の長さと試合ペースの遅さは比例する」の通り、ゆったりとしたペースの試合ではあったのですが、そこかしこにハイレベルすぎる技術のぶつかり合いが散らばっていました。前回立ちベースへの足関節で瞬殺されてしまったことからか、ニーリングベースで積極的にゴードンのハーフやその他ガードに突入していくニクロド。必殺のロディロック(ボディロック)でゴードンをかなり追い詰めていたようにも見えました。しかしゴードンのガードアタックももちろん素晴らしく、現在のグラップリングにおける最強を決めるにふさわしい戦いでした。足関節エスケープも凄かったです。
  本戦20分だけでも素晴らしすぎる内容だったのですが、EBIルールの延長戦もまた素晴らしかったのが良かったです。ガッツリラーメンを食べた後のアイスが、さらに美味く感じるあの感じです。エスケープタイムではゴードンが圧倒的に有利な状態でニクロドの最終ラウンドを迎え、ニクロドは極めなければ勝てない状況になりました。残り数秒でゴードンをRNCに捕え、その状態でタイムオーバーを迎えます。何故かレフェリーが止めず、タイムアップ後のゴードンの幻のタップも見ることが出来ました。そういえばこのレフェリーは謎に観客を煽ったり、スタートのコールが「ジウジツ!」だったりとなかなか面白い方でした。
   試合後、ゴードンはニクロドの体がヌルヌルしていたと訴えましたが、私の見解では裸だし汗じゃないかなーって感じでした。

あとがき

いかがだったでしょうか。ご覧になってくれた貴方がどう感じたかは知りませんが、書いてる私はとても楽しかったです。

    私事ですが、Flograppling見すぎて米柔術シーンに憧れすぎてしまったせいで、現在デイジーフレッシュという道場に修行に来てしまっております。もうすぐで帰りますが、是非ツイート見てください。
※このように、柔術のことなら数十分で3000字書くことが出来るのに、大学の卒業論文は3ヶ月で5000字くらいしか進んでいません。

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