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純米吟醸の魅力

世間は完全に自粛モードです。
私の職場もリモートワークとなりました。ここ1~2週間が勝負と、日本全体が歯を食いしばっているかのようです。
私も知らず知らずのうちに肩を怒らせてしまっている。本来なで肩なので、凝ってしまって仕方ありません。

お酒のご紹介です。

若波(わかなみ)

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福岡県大川市にあります若波酒造のお酒。

大正11年創業と、日本酒蔵としては比較的若い蔵です。
今では珍しくなくなりましたが、女性杜氏である今村友香氏が醸造責任者です。
全国で見かけるようになったのも比較的最近のように思います(と言ってもここ5年くらいかな)。

ではさっそく飲んでみます。

上立ち香はリンゴとラムネの混ざったような香り。
口に含むと舌先に炭酸ガス、ワンテンポ遅れて濃度の濃い甘み。チリチリと炭酸が弾ける舌の真ん中に果実感のある酸が降り立ちます。
起伏のある中間。ジューシィな甘酸と粘性を伴った雑味が顔を出します。
喉を通るときは苦みを伴ってフィニッシュ。キレはそこまでよくありませんが、キュートな酸が余韻に残ります。

立ち香、含み香、中間も含め、濃いリンゴ(微)炭酸ジュース。笑
温度が上がってくると酸が立ち、傾向はより顕著です。合わせるなら、やっぱり肉料理ですかね。

ラベル情報を記載しておきます。

原材料名:米(国産)米麹(国産米)
精米歩合:55%
アルコール分:15%
製造年月:2020.2

購入は大阪府茨木市にありますかどや酒店です。

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純米吟醸

日本酒関連用語の中で、日本人に最も響くであろう単語。

ここから先は純米吟醸という言葉が持つ魅力について語りたいと思います。

私の勝手な認識ではありますが、日本人は順位にはこだわらないが、本物であるかどうかにはこだわる特徴があると思っています。
順位にはこだわらないというのは、正確には1位にはこだわらない。むしろ1位を取ってしまうと周囲のやっかみへの対応を迫られるし、謙遜疲れしてしまう。自慢することが得意でない。そんな傾向、ありませんか?
また添加物を嫌い、必要最低限の材料で作られたものを好む。添加物があると偽物だと考え、昔ながらの製法で作られたものを本物だと指向する傾向があります。
純米吟醸という言葉は、この特徴を持つ日本人に見事にマッチしている単語なのです。

純米吟醸を分解すると純米吟醸に分けられます。

まず純米である。前述したように、日本酒において純米こそが本物である、そういう前提が根付いています(※個人の見解です)。
そして吟醸である。大吟醸ではハレのアイテム過ぎる。吟醸くらいがちょうどよい。
こういった日本人の特徴を見事に体現した単語が、純米吟醸なのです。

そして純米吟醸の語呂の良さ。
JUN・MY・GIN・JOE とアクセントでは4音となり、非常にリズミカルに発声できます。
語呂の良さは、乾坤一擲とか疾風迅雷に引けを取らないと思います。
つまりもはや四字熟語と言っても過言ではありません。当然、意味は品質の確かなものの中からあえて2番手を選ぶさまとなります。

普段から日本酒を飲んでいるわけではないけど、たまに少し贅沢して、日本酒を飲んでみよう!
やっぱ混ざりもんのない純米系よね!(※個人の見解です)
純米大吟醸だと今日なんの日だよって感じだし、疲れね?(※個人の見解です)
かといって純米だと普段から飲んでる人みたいじゃね?(※個人の見解です)

できればオシャレに、でも肩ひじ張らずに日本酒を楽しみたい。
純米吟醸は、そんなニーズにこたえる素敵なワードなのです。

※基本的にすべて個人の見解です

※アル添も大好き!

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蔵によってどの特定名称が一番しっくりくるか。
獺祭なら純米大吟醸。(それしか造ってないのだから当たり前だが)
神亀なら純米。

個人的には、純米吟醸といえば鳳凰美田。
そこに若波も加えたいな、と飲みながら思いました。

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