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本当に怖い「手段の目的化」という病

みなさん、こんばんわ。
今日は様々な場所で一番見てきたことがある病について書いていきます。
遭遇すると「それってなんのためにやっているんですか?」という質問が頭の中に浮かびますw

この手段の目的化という病は結構な発症率でポピュラーです。
この病は、目標が曖昧だと発症率が高まります。

手段とは、なんらかの目的を達成するためのものですが私も含めて人や組織はともすると目的を忘れてしまい
手段が目的化してしまうことがままあります。

例えば、TOIEC800点を目指すというのは本来は800点相当の英語力にならないと達成できない目的があるからのはずですが、それはなかったりしてスコア到達することだけになっていて、はたと「あれ?なんのために800点目指したんだっけ?」
となるケースです。

冗談のように聞こえますが、類似のことを結構やっていたり見ることがあります。
製品開発をしているつまり、消費者に買ってもらえるもの、使い続けてもらえるものを作ることが目的だったのに、トラブル続きでリスケを繰り返しているプロジェクトでは、本来目的を忘れて短時間に格好だけ整えることにすり替わり、買ってもらえないもの、使い続けてもらえないもののために製品開発を継続してしまうなんていうことが起きます。

目先のことに囚われやすい性質が人間にはあるからです。
また、なんとか楽な結果を求めようとする心理も働くからです。
なので、これまで何回か書いてきたチームマネジメントなどでもリーダーは目的や方針(物事を判断するための基準)を常にメンバーへ提示し続け、意味づけをし、理由説明をして目的と目的意識が消えてなくならないようにすることが重要なのです。

このような状態に陥らないためにも物事を開始する前段階、つまり準備段階が非常に重要です。

目的は何か?
なぜその目的を設定したのか?
その目的を達成する際の制約条件や方針はなにか?
適切な手段・方法は何か?
どのような工程、段取りで取り組むと目的が達成できるのか?

ということをしっかりと考え、メンバーに周知徹底することが大事です。
ビジネスをする際には

目標
目的
方針
手段
方法

を明確にすることが大切で、しかも外部環境によってこれらの内容を可変していくことが重要です。
朝令暮改というやつですね。
ややもすると日本企業では「上司の言うことがコロコロ変わる」のが問題だとか「社長が言うことがコロコロ変わる」という問題視的が多いのですが、これ実は変更に問題があるのではなく、なぜ変更するのかが末端まで伝わっていないというコミュニケーションの問題なのです。

これは明日のネタにしたいと思いますw
よく発症する病ですが、厄介なのは発症したままでいると打ち手がすべからず空振りするので、組織の指揮は下がり、施策の実行率が激減していきます。
問題は解決できない、行動しようという機運を低下させていくという負の副産物まであるので放置していると、ダメージが蓄積していき新たな組織課題を誕生させてしまうので要注意です。

ですので病が発症してしまったら、早期対処をしてください。
そして、そもそも発症しないような組織づくり、施策計画、実行管理をしましょう。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました😀

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