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なぜマックのポテトが不足しているのか?そこから見えるのはグローバリゼーションの姿

こんばんわ。
今日はファーストフードの話を一つ。
と言いつつこれは世界経済や物流の話になりますw

みなさんもご存知のマクドナルドのフライドポテトが、品不足でSサイズのみの販売に1/9から一ヶ月程度なるというNEWSが流れていました。
これに伴いセットについてくるポテトもすべてSのみになり、その代わりにセット価格が値下げられます。
報道内容は下記をご覧ください。

実はこれは初めてではなく、昨年末に続き2回目の事態です。
その時のNEWSは下記の通りです。

さてさて、ここでNEWSの内容にはない背景事情について書きたいと思います。
もちろん書かれている「物流網の逼迫」や「バンクーバー港近くの大規模水害の影響」というのもそうなのですが、そもそもなぜ物量網が逼迫しているのか、そしてなぜ日本のマクドナルドのポテトの輸入にインパクトが出ているのかというということなのですが、まずコロナ渦で物量網が逼迫という背景には

①航空便の減少により船便の需要が増加したため

②経済活動の再活性化に伴い一気に物流量が増加したため

③②が起きても急にドライバーの数や港湾従事者が増えないため

④港やコンテナ置き場も急には増えないため

⑤船便需要が高まったが、輸送船の数は急には増えないので運賃が高騰

⑥陸上輸送費も高騰

⑦日本企業は物流コストの低減を徹底しすぎていて利幅が少ないので、後回しにされている

⑧日本を経由した海上輸送より南北アメリカや中国、欧州などを効率的に回した方が利幅と効率が良いので、日本へ向かわせる船が減っている

というようなことの結果、日本へ輸送されてこないという状況に陥っています。
これは何も冷凍フライドポテトに限った話ではなく、さまざまな製品や原材料で起きています。
価格転嫁をせずにこの事態を収束されることは日本企業にとっては難しいために、抜本的な解決をはかれずにフライドポテトでは二度目の事態が発生しているというわけです。

ちなみにアメリカなどでは、港湾施設は現在24時間稼働にしていたり、陸上輸送費などもあげている状態ですが、クリスマス前には捌ききれない荷物が港湾施設にうず高く積まれていました。

物流にも問題を抱えていますが、半導体不足もあり湯沸かし器やガスコンロなどが数ヶ月単位で欠品しています。

以前の中国の電力不足問題の際にも書きましたが、リンなども不足しています。
身近なところだと洗濯洗剤などにそのうち影響が出ると言われています。

グローバル経済の弱点が一気に噴出している状態です。
正直、今は欲しいと思ったものは即買いしたほうが良いと思います。
また家電製品やPC、ガス機器、車など影響出ているものは壊れてから買おうだとどうにもならない目に遭いますから、壊れる前に買い替え注文をしたほうが良いと思います。

我が家も昨年11月にビルトインガスコンロをオーダーしましたが、未だに入荷日が確定できない状態です。
注文した時点ですでに供給が止まっており、1〜2ヶ月かかると言われていましたがもう2ヶ月経つのも目の前です^^;

ガスコンロない、給湯器なとだと料理や風呂に入れないということになるので、銭湯も街から姿を消していっている今、死活問題ですよね。
今後のことも考えると国内化することなど企業側にも根本的な対応をしてもらいたいなと思う次第です。

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Goda | 🎮Game Producer(フォロバ100%)🇺🇦
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