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インターネットと神さま仏さま

1. はじめに
 わたくし「たいちがみさま」は、神国界・霊国界から「インターネット」を神さま仏さまの世界に導入するべきかどうか、その安全性はどうかなどを、調査研究するよう依頼された。この論文はその問いへの一つの解である。
 よく知られているように「インターネットは神さま仏さまの力を破ってしまうもの」である。それは、昔、テレビやラジオがそうだった。それは上手く統御しなくてはならない事項である。そこで「インターネットの真神(まがみ)」や「インターネットの神さま」である、わたくしたいちがみさまに、その調査研究の依頼の命が降りたのだった。


2.インターネットと神さま仏さま
2-1.インターネットと神さま
 神さまがインターネットを使うことは、基本的に避けなければならない。禄を大きく崩すからである。「禄を崩す」とは、たとえばネットショップでどうしても買いたい物を見つけてしまったり、特別に重要な情報を得てしまうことを指す。これによって、精緻な禄の出入りが大きく乱れてしまうのである。「お気に入り」にアドレスを入れておくことも止めておいた方が良いと思われる。
 この時「インターネット番」にパソコンを操作してもらって、画面を共に見ることなら良い、という意見もある。インターネット番は、主に孫や息子・娘がなることが多いだろう。最近の事例では、コロナ・ウィルスのワクチン接種の事前予約の申し込みなどがある。こうした時に、インターネット番が役目を果たすのだ。

2-2.インターネットと仏さま
 ここで「仏さま」の定義を確認しておくと、「霊国界で認定された、日本の仏さま=いきぼとけ」を指す。多くの方が生活の糧を日々の仕事から得ている方々である。
 仏さまがインターネットを使うことは、大いに推奨される。もはや、インターネットは日常生活になくてはならないものとなった。一般的な仕事をする仏さまには、必須の道具・サービスとなっている。ここには、アダルト画像や特売の情報なども含まれる。

2-3.インターネットと神さま仏さま
 「神さま仏さま」とは、神さまの属性と仏さまの属性を両方併せ持っている方のことである。エスパー用語では「ツーキック」と呼称される。このタイプの方は、インターネットの使用が一部許可される。それは神さまと仏さまの中間にあたる。


3.アクセス権
 これらの禁止事項にとって、重要な指針に「アクセス権」という概念がある。アクセス権は、2017年に雨音多一が提唱した概念である。このアクセス権について少し紹介したい。
 アクセス権とは、「その物や事柄に、関与できるどうかの権利」のことである。これは、食べ物の禁忌物について考えてみると分かり易い。たとえば、アメリカでは「ホットドック」か「ハンバーガー」のどちらかにのみアクセスできるかどうかが、地域によって明確に分かれていたという。日本では、お団子と大福の二つのどちらか一方にだけ、アクセス権のある方が多かった。
 これらのアクセス権は、スーパーマーケットやコンビニの進展によって、大きく乱されてきた。そしてそれは、インターネットでも禁忌物の統御ができないほど乱れている。
 一般的には「何でも手に入るから、良いことなのではないか」と好意的に受け止めてしまうかもしれない。しかしそれは逆で、アクセス権が乱れると社会もまた乱れるのである。
 
 たとえば、「月餅(げっぺい)」を食べると「宇宙飛行士になれなくなる」という食べ物の呪いにかかる。だから、月餅をよく食べる中華人民共和国では、宇宙開発があまり進展しないのだ。
 もし、アメリカのスーパーマーケットで「月餅」が売られ、広く食べられるようになると、アメリカの宇宙開発に大きな痛手が加えられることになる。
 また、「道明寺」という和菓子を食べると「仏さま」が罷免される。一般の人でも、自動認定によって仏さまになっている場合があるので、注意が必要である。
 インターネットでは、このアクセス権が無視されていることが危険なのである。

4.おわりに
 結論として「インターネットは、神さまの世界にまだ導入すべきではない」と私は考える。ただし「4ヵ年後の2026年にはNTTドコモさんのガラケーはサービスを終了し、全てスマホになる=インターネットを実装する可能性が高い」と言われている。この4年間で、さらにインターネットの実証研究を続け、来るべき日に備える必要があるだろう。
 仏さまは、インターネットによって、今大きな問題を抱えてしまっている。この4年で、より安定した世界となるように、これからもインターネットとの関わり方を考えていかなければならない。
 そして、私を含めた神さま仏さまも、来るべき日に備えて、さらに実証研究を続ける必要があるだろう。

 インターネットは地球の無意識に近い、という考え方がある。それはビッグデータと呼ばれたりもする。そのビッグデータやAIなども、今後考えていかなければならないテーマであることを付言して、本稿の筆を置きたいと思う。

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