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【シミュラークル型コミュニケーション】「っていうかー、こんなオシャレな場所にいる自分がステキ♡みたいなー」
広告、PR系の情報を入手する上で、電通報と宣伝会議はマストです。
タイムリーだし、「あ、それ電通報から影響受けてるな」っていう記事はよくみかけます。
さて。
女子要素の薄い私が消費者動向でよく表現するフレーズがあります。
「っていうかー、こんなオシャレな場所にいる自分がステキ♡みたいなー」
えぇ、すみません…別にバカにしてるわけじゃないんです。
実際、こういう女子って巷に溢れていて。そんな女子が「欲しい!」「行きたい!」と思うものを表現することがマーケット的には大きなボリュームゾーンとなっています。
昔で言う、「F1層」「F2層」ですね。
で、このことを今回の電通報の記事では
「話題のパンケーキを食べに行き、写真を撮ってSNSでシェアする」という行動において、投稿者の欲求を満たすものは「パンケーキ」ではなく「はやりのパンケーキを食べるお洒落な生活」である。
と書いています。
(゚∀゚)ほら、間違ってないじゃん!(笑)
で、この記事のポイントは、こうしたビジュアル重視のシェア共感型のコミュニケーションのことをシミュラークル型であると再定義していることにあると思います。
間をはしょって、簡単にコミュニケーションの形態の変化をご紹介します。
①マス型…メディアからの一方的な発信を受動して行動する
↓
②インフルエンサー型…ラウドスピーカーの影響力を借りて人々に伝え、行動させる
※過去の「BRAVIA」や現在の「NISSAN」での矢沢永吉起用は、高年層への絶大なるインフルエンサー型戦略と言えます。割と気難しい我が父ですら、この影響で「BRAVIA」を買っていたときにはひっくり返りそうでした。
(「矢沢がいいって言いよるんやけん、いいんやろう」なんていう日が来るとは思わなかったのです…)
↓
③シミュラークル型…そのビジュアルのオリジナル(発信源)が不明のまま、いつのまにか多くの人が共感や憧れを抱き、その体験がコピーされていく
シミュラークル型とは、「オリジナルなき模倣」のこと。語源はフランスで虚像、模造品、などと訳されます。
高年層の方々やメーカーのお立場にあられる方々、情報発信のプロの方々からすると、「エビデンスのない情報でなぜ動くのか!?」と疑問だと思いますが、シミュラークルだからこそ、誰がどこから情報を集めてきたのかがわからないようなまとめサイトやバイラルメディアで、人が動くんですね。
キュレーションサイト黎明期から、非常に不可解だったユーザーの動向も、「シミュラークル」という単語で氷解してしまいます。
さてさて、次はどんなコミュニケーションの時代に突入するのでしょうか。
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電通報 - インターネットの20年:若者のコミュニケーションは文字からビジュアルへ
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