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上野千鶴子×古市憲寿「恋とは何か?」

以下、去年のBRUTUSの記事なのだが、恋多き女・うえちづと、ロスジェネ世代の社会学者・古市氏のたぶん(この二人ならいつ話しても)ほぼ普遍的であらう対談。

恋とは何か?上野千鶴子×古市憲寿「恋は人間の根源的な欲求なのです」

本件に関しては全面的に古市あぐりー。
以下、あぐりー集とその勝手なコメントをまとめてみた。

古市「恋に費やしている時間や労力は、ホントに少ないというか、人生のなかで優先順位はそんなに高くない」
これはロスジェネ以降の男女に発出している現象なのだが、それ以前の世代にはあまり理解されていない。

「何よりも仕事が好きなのは、結論“自分”が好きだから」と言いながら(しかもそこにあぐりーした女性を「聡明な人」と評するあたりがうえちづだよな)、「恋はエゴイズムの発露」とも表現している。結局どっちが利己的なんだよ?
ここに対し、「上野千鶴子」という存在のポジションニングに言及する古市氏のあざとさよ。

コスパの悪さを具体で吐露し、うえちづに実態を想起させる。うまい。

結局、うえちづは「恋はなくなるか」という問いに対し「答えはわからない」としている。対する古市氏は、おそらく「なくなる」という仮説に立っていると思われる。
まぁここは、マズロー的にどの承認欲求フェーズにいるのかも関係するような気がするのだけれど、段階が上がるごとに、自分のことより社会のことに思考が行くと考えると、やはり己を愛するエゴイズムはシュリンクしていくように思うんだけどな…。

という話と、経済成長と承認欲求フェーズのバランスを研究してみたことがないのでわからないけれど…少なくとも、古市的言説に至る階層の分析はしてみたらおもしろいと思う。ただし、めっちゃdisまつりみたいな、時に意識高い系に見える文言のオンパレードになりそうなので、有料noteをもってしても気が引けるが…。

と、普段、古市氏の言説にはあまり与することがないのだけど、本件はオールあぐりーだったので刻んでみた。

少子化は政策ではなく、男女が出逢わず愛を育まなくなった結果なのである。
ゆえに、そもそも愛を育まなくていいと思う人が増えていることに注視すべきなのであって、決して税金をうんちゃらかんちゃらなわけではない。
さらに誤解を恐れずにもう少し突っ込んで書くと、税金うんちゃらで産む層ばかりが増えても経済は上向かない。これはシングルマザー施策を実施したフランスがいい例である。
(チノアソビのいつの回にやったか忘れちった)

ということで、以前「新シンママ制度」について夢想してみたけれど

たぶんそれはジェンダーバイアスがとっても高い国としてまた栄誉ある数字をいただいてしまった我が国では非現実的かと思うので、今週の「チノアソビ大全」では、まったく違うことを考えてみようと思う。

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