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「スナックチノアソビ」とは何か:チノアソビナイト篇

まったくもって本編とは関係ないが、私はよく「ジェネハラ」をしているなと自覚している。
「お薬はジェネリックでいいですか?」というジェネリック・ハラスメント。
ではなく、「ジェネレーション・ハラスメント」。

「●●ちゃん、ヒスブルって知らん…よねぇ?」
なる、同世代にはわかるけど20代の女子にはわからんよねぇ的な会話。
そもそも、ヒスブルは同世代でも覚えていない人は覚えていない。同じカテゴリに、センチバとかもあるなぁ…。

(いまをときめくジェーン・スーが新人時代に関わっていたバンドである)
なんて話はどうでもいいのだが。

今日は、そんな後藤が盛大にジェネハラを堪能できるイベントについてご紹介したい。
(本編関係あるやんか)

鶴の一声「チノアソビナイトやるよ!」

ある日、チノアソビの3人のLINEに、
「0625,ニイタカヤマノボレ」
もとい。
「6月25日、チノアソビナイトやります!日程あけてて!」
と林田社長から書簡が届いた。

「「あぐりー」」
後藤も鈴木も基本的におもしろいことが好きなので、まずこういうとき、発端などの情報は何もわからないけれど想像はできるのですぐに「あぐりー」となる。

とはいえ、何もわからない。しかし、シナプスを通るよりも先に、親指がカレンダーの該当箇所をブロックするのだ。

で、何やる?の会議(正味5分程度)

だいたいこの手の話は、これでしまいになることが多い。
どういうことかというと、これ以上LINEで話を拡げることはなく、
「「「(詳細は)次に逢った際に!」」」
という暗黙の了解なのである。
(LINEで拡がってしまうのは「少子化問題」とか「真実と事実の違い」とかである。これこそ収録すればいいのに、といつも3人とも思っている)

さて、ここで重要なのは、このままだと林田鈴木は忘れることがたまにある、という特徴。
(弁解の余地を残し、「たまにある」にしておく)

ゆえに、後藤は「収録の日に収録以外で決めること」を、時間割を見ながらランドセルの中に教科書を入れる童のごとく、前日に準備をする。
心の。気持ちの。時に書類の。

この準備、発動させぬまま事なきを得ることもあるのだが、今回はどうだったのか、は皆さんのご想像にお任せするとして、とまれこうまれ、いつものように美味しいカレーを食べ、ふわふわと準備をしながら、「チノアソビナイトどうする?」の話に。なった、よかった!

林田「後藤がママやるっておもろくない?」
鈴木「おもろい!」
後藤「は?誰も見たくなくない?」

まぁ、もうこの時点で多数決はなぜ多数が正しいのか、というエピソードを収録しているチノアソビにも関わらず、大方決定である。まぁよい。ケセラセラ。

これは完全に余談だが、大人になればなるほど、そして主体性を携え鍛錬すればするほど、心理的安全性を担保しているコミュニティ内で「自分をおもちゃにして遊んでもらう」楽しみを享受できるようになる。
(という思考になるのは、後藤は100点じゃないとダメなんです委員会の娘だからなのだが)

林田鈴木がどう思っているかはわからないが、少なくとも後藤にとっては、いいことも悪いことも、お互いを信頼しているからこそ言えるものであり、かつ100%真正面から受け止めずともよい類のものであるという心地よさがある。
じゃないと、革命の火は灯せないのだ!

ということで、後藤がママ→昭和歌謡→スナック、林田がボーイ、ここまでが秒で決定。
めぞん一刻の朱美さんとマスターである。もちろん、後藤に朱美さんの色気はないし、林田にマスターまでの渋みはないが。

朱美さん。苗字は六本木。
名は体を表すとはこのことである

めぞん一刻のOP/EDはその多くに玉置浩二が関わっている。
斉藤由貴に「悲しみよこんにちは」を歌わせ、自身は安全地帯で「悲しみにさよなら」を歌いあげる。天才である。
(誰も興味ないと思うが盛大にジェネハラを。斉藤由貴の「悲しみよこんにちは」は玉置浩二が作曲、森雪之丞が作詞。1986年3月21日発売。一方、安全地帯の「悲しみにさよなら」は玉置浩二が作曲、そして作詞は松井五郎。1985年6月25日発売。つまり、さよならしてからこんにちはしたのだ。人生そのものである)

鈴木は何をする人ぞ

そして。
リスナーのみんなが大好き鈴木。そう、す~さんはどうするのだ問題。

これがまた、おとろしい速さで決まる。
林田後藤「「タロットしたら?」」

画像はイメージである

なぜ鈴木が「タロット鈴木」というリングネームになって登場するのか、その背景は後日公開されるとかされないとか。
何はともあれ、す~さんの腸が破裂寸前♪(「ムーンライト伝説」調で)

横道にそれるが…この「ムーンライト伝説」、Mi-Keの「想い出の九十九里浜」とマジで似てると思うのだ。
(ちなみに「想い出の九十九里浜」が先で織田哲郎。「ムーンライト伝説」は「小諸鉄矢」というTKか?な名前だが、実は川島だりあ。制作時はどちらもビーイング所属だったので何かしら影響があるのかもなと思っている。マニアックすぎるが)

と話が飛んだが、腸が破裂寸前♪なのだが、大丈夫であれば当日はウイスキー1杯でタロット診断をしてくれることになっている。
(諸般の事情でオレンジジュースになる可能性もあり。ぱやぱや♪)

こうして、情報量過多な「MC後藤ママ」が昭和歌謡を垂れ流し、「ボーイ林田」が飲食店経営歴18年の腕によりをかけた手料理をふるまい、「タロット鈴木」がみなさんの何かを占うという「スナックチノアソビ」が爆誕したのである。

ここまでで、本当にものの5分程度。

尖ったコンテンツ、コンテクストは、それぞれの存在を近づけるだけで何かの企画になるというのはまさにこういうことなのかもしれないが、一番何をするのか不明なのが後藤ママであり、いまだにチーママ候補の応募もないので、本当に当日はひたすらに自分が聴きたい昭和歌謡をセレクトしている可能性が高い。

地下バグに訪れし、大いなる力

チノアソビのような地下バグは、わかる人にはわかるし、わからない人には何ひとつわからないものだと思う。かくいう言い出しっぺの後藤が、まったく読めないままここまできてしまった。ケセラセラ、プレイバック part2。

しかし。だからこそというか、本当にありがたいことに、尖ったコンテンツたちである我々のもとに、心あるデザイナーさんから「フライヤー作っていいですか?」というお申し出があった。

ありがたい。

現在展開しているこのフライヤーは、ディレクター業のなれのはてとして、独学でイラレを身に付けた後藤が肖像権や著作権には絶対に触れないという安全圏中の安全圏でこしらえたものである。

この画像の後藤は、撮影時、確かにMJの真似をしていた

それが…


まさかの。
こうなった。

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Podcast「チノアソビ」では語れなかったことをつらつらと。リベラル・アーツを中心に置くことを意識しつつも、政治・経済・その他時事ニュー…

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