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地域活性化のためのコミュニティ戦略

昨今、マーケティングの一環として「コミュニティ育成」という言葉を多く聞くと思いますが、本日は地方創生におけるコミュニティ育成において重要なキーパーソンについて、かいつまんでお話出来たらと思います。

アフターコロナの世界線

新型コロナウイルス感染症の影響で生まれた変化は私たちの生活に様々です。
大きく影響を受けた観光分野では、海外や国内の旅行が難しくなり、「マイクロツーリズム」と呼ばれる新しい旅行形態が注目されています。人々は近場の観光地に目を向け、趣味や興味に基づいた旅行が増えています。同様に、「ワーケーション」と呼ばれるスタイルも登場し、リモートワークが可能な場所で仕事と休暇を両立させる動きが見られます。
例えば、弊社も「静岡県におけるサウナアライアンスの立ち上げおよびブランディング」など、アフターコロナの社会における地域活性化に取り組んでいます。サウナ愛好者の増加に着目し、静岡県のサウナ施設を結集してブランド化し、地域全体での協力と競争の転換を図っています。これにより、観光のみならず、地域全体の魅力を引き出し、サウナを軸に観光活性化を促進しています。
アフターコロナの時代において、新しい生活様式や地域活性化の手法が求められており、これらの取り組みはその一環として注目されています。

プロジェクト例:We SAUNA Shizuoka
静岡県から新しいサウナカルチャーを生み出し、世界に発信することを目的とした協議会

事業者紹介【前編】こちら
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地域創生マーケティングは「4P+C」で考える

地域創生マーケティングは、*JTBの「旅行年報2022」によれば、「モノ」消費から「コト」消費への移行が進み、特に温泉入浴が最も楽しみにされることが明らかになっています。過去の地域ブランディングは名産品に焦点を当てていたが、現在はプロダクトの過剰な増加やECサイトの普及により「モノ」の差別化が難しくなり、旅行先での楽しみも買い物よりも体験にシフトしています。

余談ですが、私もサウナを目的にワーケーションすることも増えました。体験に投資しています。

最近のオススメサウナはこちらです。

最近、熊本、佐賀、大分に出張しました。やはり佐賀県の【らかんの湯】は最高でした。
サウナシュランを3年連続で取得して殿堂入りしているのは流石ですね。人もそれほど多くなくゆっくりサウナを楽しめます。

話を戻すと、この新しいトレンドに対応するため、「マーケティングの4P(PRODUCT、PROMOTION、PRICE、PLACE)」に加え、「C(COMMUNITY)」との整合性が重要視されるようになってきています。コミュニティはファンやマニアを増やすだけでなく、新規顧客の獲得にも寄与し、口コミや信頼性の高い情報の伝播に大きな役割を果たしています。広告に対するアレルギー反応が増える中で、実際に製品やサービスを利用したユーザーのコメントやレビューが重要視され、コミュニティ内での情報発信が信頼性を高めている現実があります。

*JTB「旅行年報2022」
https://www.jtb.or.jp/book/wp-content/uploads/sites/4/2022/10/nenpo2022_1-2.pdf

ゲートキーパーの役割と地域創生

私たちは、地域と地域を結び扉を開ける人を【ゲートキーパー】と呼んでいます。
企業や組織の枠を超え、内外をつなげるハブのような存在を指す言葉です。
ゲートキーパーの存在は地域創生において重要であり、企業や組織の境界を越えて内外をつなぐ存在として機能します。これは特に地域と協業する際に重要な役割を果たし、地域創生プロジェクトを進めやすくする窓口となります。
成功事例として、北海道上川郡上川町の事例をご紹介します。積雪が多く冬季の観光が難しい状況を打開するために、「上川大雪酒造」が地域の特産である日本酒を活かし、観光客を呼び込む施策を展開しました。地域のゲートキーパーが連携し、観光施設や宿泊施設、飲食店などと結びつき、地域のブランディングを成功に進めました。
ゲートキーパーはコミュニティマネジメント能力が不可欠であり、地域のコミュニティを形成し結ぶことが成功につながることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
また地域にこのゲートキーパーを外部から派遣する事業をしている企業も少しずつ出てきました。コミュニティーマネージャーや地域プロデューサーと呼ばれる人です。これらの企業の台頭が地域創生の鍵を握っていると私は思っています。

まとめ

今回は、以下の3点について触れました。

  1. アフターコロナでは「マイクロツーリズム」と「ワーケーション」が注目され、地域活性化の手法も変化している。

  2. 地域創生マーケティングでは、「4P+C」で考え、コミュニティの重要性が増している。

  3. 「ゲートキーパー」は企業や組織を超えて内外を結ぶ存在で、地域創生において成功事例が見られている。

最後に

毎度のご案内となりますが、私後藤と情報交換をさせていただける方は、以下のスケジュールリンクよりご予約ください。
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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。


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