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Oracle Master Bronze 12c受験記(12c SQL基礎編)

今回は12c SQL基礎の受験記です。前回と同様、アウトラインは見出しにするので読むのがかったるい方はそちらで内容を把握してください。笑

黒本を勉強の中心に据えるのは危険

Oracle DBの実務経験:なし(別のDBを使用した経験あり、ブランク2年)​
使用した教材:Ping-t(7割)、黒本(3割)
勉強した期間:1.5か月くらい
1日の勉強時間:1~2h/日

今回の合格に至るまでの状況は上記の通り。相変わらずOracleの実務経験はありません。他のDBでSQLを書いた経験があって、良く用いられる一般的な文法、関数は認識していたつもりだったので、「まあDBA同様黒本をやりこむ→問題演習で合格できるんじゃん…」くらいの軽い気持ちで勉強を始めました…。が、ここで思わぬ落とし穴がありました。黒本の解説の粒度と範囲があまりよろしくない。

前者についてはかなり初期の段階で認識していました。「Aに対しBを行うとCになる」内容があったとしたら、理解に重要なBとCの間の解説が足りない感じでしょうか。ちょっと内容の飛躍があるなあとは思いましたが、おそらく本試験では上記のA,B,Cを知っていれば問題ないだろうと、こちらは深く追求しないことにしました。

そして特に問題だったのが後者。実は今回、自分は合格に至るまでに試験を2度受けています。1回目の受験は黒本を一通り読み、Ping-t(後述)で本番と同様の問題数で行った演習も7割くらい取れていたタイミングでした。これならひょっとするかも?と思い切って試験を受けてみたところ…

1問目から黒本では見たことのない問題が出てくる。もちろんDBAの時もテキストで見たことがなかった(もしくは記憶にない?)問題は数問ありましたが、SQL基礎はあまりにも目立ちました。それに試験時間(120分)に対して問題数(73問)と問題文の量が多すぎる。問題の内容に面喰い、問題の多さに大焦りした結果もちろん不合格でした。

見切り発車的に受験した自分の判断の甘さも反省すべきではありますが、まさかテキストに出てこない範囲が出てくるとは…

Ping-tを徹底的にやり込もう

1度目の受験後は上でも少し触れたサイト、Ping-tでの問題演習を中心に勉強を進めました。SQLの基礎部分は理解できているのでとにかくアウトプット量を増やすことが目的。黒本はSQLの文法や関数の基本的な部分を確認するツールという立ち位置にし、ひたすら問題を解きまくるのみ。

このPing-tはかなり優秀なサイトでした。問題に一度正解すると銀メダルがもらえて、繰り返し正解するとその色がグレードアップしていく仕組み。受験時に感じた黒本と試験の範囲のズレの部分も含め問題数は豊富だし、解説もかなりしっかりしています。最初からこちらを学習のメインにしたほうがよかったか…と思いました。

試験は自宅でも受験可能

Ping-tで7割程度の問題を銀メダル以上になったタイミングで再度受験をすることにしました。

SQL基礎の試験は自宅でのオンライン受験が可能です。試験会場の緊張感に包まれながら受験したい!というなら話は別ですが、会場まで向かう時間的にも、お値段的にも(会場受験:\26,600 オンライン受験:\13,600 いずれも税抜き)、気楽さ的にもオンライン受験がよいと思います。

12c SQL基礎 - Oracle University

時間配分、選択肢の管理はDBA以上にデリケートにすべし

いざ試験本番。前回の受験で問題の多さと長さは体験済みだったので、迷ったらとりあえず問題にチェックを付けて次に進むことを徹底して解いていきました。それでも時間はかなりカツカツで、見直しに残せたのは10分程度。

量は覚悟していたもののやはり選択肢の文が長すぎます。選択肢間で共通している部分(=問題の解答に影響がない)をカットし、必要な部分を吟味するだけで普通に2,3分くらいかかります。このペースで行くと73問の解答に2~3時間かかる計算になるので、即答できるボーナス問題的なものがなければ今回もタイムアップだったと思います。

DBAの回でも「これは違う」という選択肢に右クリックで取り消し線を付ける機能について触れましたが、短時間で多くの情報の中から正解を選ぶ必要があるSQL基礎はこの機能の使い方がより重要でした。判断に迷ったとしても取り消し線を付けておき、見直し時に選択肢が限定された状態にするのは合格に向けた必須のテクニックだと思います。

結果(ギリギリ)合格

またしても当然ではありますが、結果は合格でした。正答率はまさかの合格点ジャスト65%。危ない(笑)アウトプットを増やした影響かインプットの足りていない部分もあり、根拠を持って回答できなかった問題があったのと、文章の長い問題での選択ミスも少なからずあっただろうと思います。もっと余裕をもって合格するならPing-tの解説の読み込みにもっと力を入れるべきだったかもしれません。(毎回似たような図が出てくるから途中からあまり読んでなかった)

とはいえ受かってしまえば何点取ろうが資格は資格。これで自分もおらくるますたあになったのでした。今はまだ実務で資格の有効性を実感していませんが、今後仕事の中でそうした場面も出てくるはず。また少ししたらアップデートの記事を書こうと思います。

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