師走に思うこと

2021年が終わろうとしている。

去年の秋に中華街の占い師から頂いた「再来年の2月までは運気が最低」というありがたい忠告は大当たりだった。長引いているご時世、仕事は踏んだり蹴ったり、ソフトバンクホークスのBクラス転落…他にも色々楽しくないと感じる時間を長く過ごしたように思う。

最後の望みとして湘南ベルマーレにJ1へ残留してほしい一心で、サポーターとしても何かできないかと思い立ち、先週の試合後から禁酒と早寝早起き(従来比)に取り組んでいる。寝つきと目覚めが日々良くなってきたのを実感しているけれど、自らを律し続けて最終節を迎えることは応援しているチームのJ1残留に影響を与えられるのだろうか。願い続ければきっと叶うと信じ、今日もお茶とコーヒーで生活している。

楽しいこともいくつかあった。1年半遅れで在宅勤務のトレンドに乗り平日も時間的な余裕が多少生まれたこと、ご時世が少し落ち着いてきたのをきっかけに友人と遊べる機会が以前よりも多くなったこと、思い切ってエアロバイクを買ったら習慣づいて少し健康的になったこと、エフヨコの番組にメールを送ったら読まれたこと。

こうやって書き起こしてみるとそれなりに楽しかったじゃん自分、とはなるものの、数年後に今を振り返ったときに楽しい時期だったと言えるかは怪しい。失敗体験や何のせいにもできないようなご時世に身を置き、多くの犠牲を払ったことは、成功体験の甘味よりも小粒な出来事と割り切っているはずなのに、いつまでもピリッと辛く口の中に残り続けているから。

ただ最近は辛酸をなめることも決して悪いことではないと思い始めた。同じ失敗を繰り返さないように試行錯誤する時間や、そうした場面で往々にして発生する取捨選択の重要さを痛感している。

誰を、何を、どのように大切にするか。これまでの自分はその点にルーズだった。色んな物事に首を突っ込んでみては、なんでも大切にしようとする。結果として色々な箇所で不整合が起こったのが今なのだと割り切ることもできた。そうした考えに至ったのは個人的に大きな成長なのでは?と思っている。将来今を楽しかったと振り返るのは難しくても、少なくとも無駄ではなかったと言えるのは大きい。

来年には30代に突入する。20代で得た経験や気づきをこれからの10年にどのよう落とし込んで、大切な人や物とどのように向き合いながら年を重ねるか。今一度整理を進めながら年末を過ごそうと思う。

こんなことじゃなくて今年聴いた音楽の紹介記事を書きたかったのに。久しぶりにこうやって文章書くと楽しいんだけどねえ…

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