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広報解禁日まで何もしなかった学生がそれなりの会社に入るなら?

1.設定

もし自分がいきなり就活広報解禁日にいきなり転生させられたとしたら。

もし自分の持つ知識がほぼデバフ(弱体化)がかかった状態だったとしたら。

就活広報解禁日という、本当に本番当日まで何もしなかった学生(マイナビすら登録していない)になったと仮定して、どうすればそれなりの大手に入る事が出来るか、記事を書いていきます。

ちなみに以下が就職活動の設定です。

就職活動自体の設定

・3/1に就職活動の広報が解禁され、本選考のエントリーシートを出すことが可能になる。
・ただし企業は既にインターンシップを実施し、優秀な学生には唾をつけている。また他の学生はインターンシップの面接を受けるにあたり面接慣れもしている。
・面接解禁は6/1からであるが、それ以前から企業は「面談」という名の選考を行う事が可能である。
・選考の結果を学生に伝える義務は無いものとする。
・企業は「エントリーシート」→「WEBテスト」→「面談」の流れで選考を進めていくものとする。
・ただし、WEBテストの後にテストセンター(実地試験)を再度受けさせる事は可能である。


次に学生のステータスを設定します。

学生のステータス

・楽山楽男くん(21)
・偏差値55の大学で経済学部を学ぶ
・ゼミではマクロ経済学について学ぶ
・サークルはお菓子研究会
・バイトはコンビニ
・資格は自動車運転免許(AT)
・一般的な家庭で育つ
・父は化学メーカー勤務、たまに会社の話を聞く
・就職活動は3/1から始まると思っていた
・スマホのアプリはSNSやゲームばかり。就活系は全くいれず


楽山くんのステータスをあまり下げすぎると現実味が無くなるので、とりあえず良くいる普通の大学生として設定しました。普通は3月前に動きそうなものですが、そこも一応仮定の中なので。


2.今日が解禁日、さて何から始めよう


3/1(火)  9:30

楽山くんは朝起きて、ドキドキしながらマイナビに会員登録をします。いよいよ就職活動が始まりますが、マイナビの情報量の多さに圧倒されていますね。エントリー出来る企業は何千社とあります。


バイトについて


おや、バイトの店長からLINEが入ってきました。

「ごめん、今日○○さんが来れなくなっちゃって、シフトに入って貰えないかな?お願い!」

店長は良い人です。ついつい就職活動の事を忘れてバイトに励みたくなります。


はい。ここでまずやった方が良い事があります。

それはバイトのシフトを減らす、ないしは一度休職させて貰えないか頼む事です。

当たり前なのですが、バイトの店長はあなたの人生に責任を取ってくれる訳ではありません。そこのバイトでそのままずっと働きたいなら別ですが、就職活動を無事に終わらせたいなら一度休んだ方が賢明です。


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出典:進撃の巨人


楽山くんは店長にLINEで就職活動が大変になるからバイトを一度休ませて欲しいと連絡します。店長は一度話し合いたいとLINEで通話をしますが、就職活動が終わったら元のシフトに戻すことや、就活中も週1でシフトに入ることを条件に休ませてくれる事になりました。

ちなみにここでバイトは絶対休ませないとか言ってきたら流石にブラックだと思うので、家族などを巻き込んで退職交渉をした方が賢明だと思われます。自分だけで解決しようとすると、中には本来存在するはずもない損害賠償をチラつかせてくる人もいるので。


受ける業界について


バイト問題は片付きましたが、どこの企業にエントリーすればいいんでしょうか。楽山くんは悩みます。

そういえばサークルの先輩は、お菓子メーカーに就職が決まったらしい事を思い出します。自分もお菓子研究会に所属しているし、受けてみたら合格するかも...


はい。この思想は間違いとは言い切れませんが、悲劇を産む可能性があります。
どこを目指すは大事ですが、そもそも内定を貰えなければ絵に描いた餅になってしまいます。内定をゴールにするなという言葉もありますが、内定が無ければそもそも働く事も出来ません

採用人数を見てみましょう。

お菓子業界の中でも最大手と言っても過言ではない明治と森永はマイナビの採用人数を見ると「51〜100人」と書いてありますね。

同じく大手の江崎グリコや亀田製菓の採用人数は50人を大幅に下回っています。

ここまでで、「なんだ50人くらい採用枠があるなら余裕じゃないか」と思った命知らずな方もいるかもしれません。しかし忘れないで欲しいのは、この枠のほとんどは理系職種が占めるという事です。

理系職種というのはいわゆる開発・研究に携わる人の事です。正確にはもう少し詳しい職種もありますが、このポジションを理系学部の学生が占めるという事を忘れないでください。

楽山くんのステータスを振り返ってみてください。彼のステータスは経済学部です。文系学部の人は文系職種に応募する事になります。

ではその倍率はどれくらいのものなのでしょうか?



リンクを見るのがめんどくさい方向けにネタバレをすると、明治の事務系総合職の倍率は2750倍、森永の同職種の倍率は533倍です。

大学受験を思い出してください。東京大学の倍率が3〜4倍です。しかも単純に学力を評価されるのと訳が違います。これまでの人生が総合評価される就活において500倍以上の倍率を勝ち抜ける自信のある方はほとんどいないのでは無いでしょうか。

では、色々なお菓子メーカーを片っ端から受けた場合はどうでしょうか?

全てのお菓子メーカーに内定を貰える可能性が1%で、残りの99%の確率で落ちるとした場合で仮定します。

すると、0.99を61回かけた所でようやくNNTである確率が50%を切りました。逆に61社受けてもまだ半分の確率でNNT...

こう考えるとお菓子メーカーに絞って受けるのは得策ではありません。前から何か準備していたり、超絶ハイスペック学生でない限りはおそらく1%の確率も無いでしょう。


ではどこを受ければ良いのか?答えは簡単で金融とITです。

例えば金融業界でどれくらい採用が行われているのか、人数を見ていきましょう。

例えば損害保険の中でもトップクラスに位置する東京海上日動は500〜600人程度を毎年採用しているようです。
銀行の中でもトップの三菱UFJ銀行は少し採用人数が少なくなりましたが、400人は堅いようです。

ただし、地銀クラスになるとやはり採用人数が100〜200人程度になります。


ITを見てみましょう。

業界の中でも屈指の地位をもつ富士通とNECを見ていきます。

富士通は700人、NECは400人程度の採用を行っています。

富士通の中でも主力子会社である富士通エフサスは120人程度の採用人数のようです。


このようにITと金融は上の採用人数は多く、そこから徐々に採用人数が減るものの、お菓子メーカーや広告のような人気業界と比較すると大幅に全体のパイが大きい事が分かります。全体のパイが大きければ大きいほど、ハイレベル層が上位企業に行く一方で、ちょうどいいポジションの椅子が余る可能性が出てくるという訳です。
金融は子会社でカードやリースを持ちますし、ITはメーカー系の子会社や商社系の子会社と受ける幅がかなり広いです。

また金融とITを併願する事により相乗効果が生まれます。

何故なら大手金融機関は自前のIT子会社を持ちますし、多くのIT企業は金融機関向けのソリューションを提供する部門を持っています。

つまりこの二つを業界研究していけば、書く事や話す事が企業の求めるものと合致する可能性が上がるという事です。広く色々な業界を短期間で見ることは不可能なので、あくまでコスパ重視で考えましょう。

しかし、あくまでも他業界のエッセンスは触り程度に入れるようにしましょう。最近の金融はDX化DX化とうるさいですが、それを間に受けてITで効率化したいとか言ってしまうと、じゃあIT企業に入れば?という話で終わってしまいます。


話を楽山君に戻しましょう。楽山君は天の声のアドバイスを聞き、金融とITに絞って就職活動をし、余裕があったら好きなお菓子メーカーに1社だけエントリーする事に決めました。

しかし、業界を絞ってもまだ受ける企業が多すぎる...

楽山君はふとTwitterを開くと、「就職偏差値」なる邪悪な表がリツイートをされているのを見つけます。


(こちらツイートを削除いたしました。LINEオープンチャットの「IT格付け研究所」や「金融格付け」などから確認できます)

(就職偏差値とは何の関係もありませんが、こちらのツイートをどうぞ)

確かに企業に上下はありませんが、どこにエントリーすれば自分が受かりやすいかの指針にはなりそうです。

そもそもこの表に上がってくるもの、そして中盤あたりにある企業は、ある程度みんなが知っていて、なおかつ内定を取れた人が一定数話に参加している事を示しています。

かなりイメージで語られている事が多いですが、集合知を信じてエントリーをしてみましょう。


エントリーの仕方とESについて


楽山くんは極端に上に位置しているものを除いてエントリーしてみる事に決めました。

さて、マイナビからエントリーをすると、すぐにメールが来たり、そのまま入力画面に遷移される場合が多数だとは思いますが、タイムラグで数時間程度遅れてくる場合もあります。一番早いのは「○○  202○  新卒採用サイト」とググる事ですが、マイナビ経由だと最初から名前や住所がある程度入力されている部分が便利なので、これは好きな方で良いです。

ただし入力する際に、いちいち毎回サークル名や電話番号を打ち込むのは面倒なので、パターン化されたキーワードをユーザー辞書(スマホの予測変換)に追加した方が早いです。

ちなみにIDとパスワードはキチンとメモしておきましょう。これは就活に限らず当たり前のことではありますが。

面倒な入力作業の末、やっと1社登録する事が完了しました。どうやらエントリーシートは作ったマイページから出せるようです。

なにやら色々質問があります。

「学生時代に最も力を入れた経験について記入してください(400文字以下)」

「ご自身が最も自分らしさを表せるエピソードとともに、強みを記入してください(400文字以下)」


はい。ここで自分なりの独創性の溢れたエントリーシートを書くと全く通らない恐れがあります。元から文章力に優れており、かつ状況ごとに求められる文章を書ける人は良いかもしれません。しかし、大抵の大学生がオリジナリティ溢れるエントリーシートを書こうとするとほとんど感想文に近いものになってしまいます。

幸い、過去の先人たちのエントリーシートを見れば大抵は型が載っています。まずは型通りに文章を書けるようになった上で、そこからオリジナリティを出せるようにしましょう。

おすすめはワンキャリアやunistyle、就活会議などです。

会員登録をしないと見れないので、速攻で会員登録しましょう。

だいたいみんな課題解決型で何かを書いてますね。最初は違和感があるかもしれませんが、とりあえずその通りに書けるようにしましょう。

書いたら他の人に見せましょう。Twitterを探せば無料で添削してくれる人はいますし、困ったら既に就職活動を終えた先輩や、今就職活動をしている同期に話してみるのも手です。先輩方は無償でやってくれる事が多いですが、大学の同期に対しては単なるtakerに思われないように、「後でスタバ奢るから」などの一文があった方が良いかもしれませんね。

こうして、「学生時代に力を入れた事」「自己PR」、そして志望動機を友達や先輩に送って見てもらうの待っている間に、他の企業のマイページを一気に作成しましょう。

そうこうしている内に友達から返信がきました。日本語のおかしな部分を添削してくれたようです。

しかし、このまま提出する事はせず、先輩の反応も伺いましょう。添削というものは1人だけにしてもらうのではなく、複数の人の目を経て、一番自分がしっくり来るものを出すのが手です。

他の人のものを待っている間に説明会の予約をしましょう。いわゆるリクナビやマイナビの説明会ではなく、企業のマイページから予約できる説明会です。中にはこれに参加しなければ選考に進めない企業もありますし、既に説明会の動画がアップロードされていて、その感想の提出を求める企業もあります。

前者の場合はとりあえず説明会のタスクは早い順に片っ端からぶち込みましょう。zoomのビデオオンは推奨されていますが、100人以上参加する場合などはそもそも最後の方まで見る事は少ないですし、重いからビデオをオフにする学生もいます。まあビデオオンでも複数端末からログインしてキチッとした姿勢で座ってれば良いだけです。予約が被っても気にしないでください。

zoomは持っているpcやスマホの数だけアカウントがあった方が良いかもしれませんね。


3/1のタスク


それでは3/1に終わらせておきたいタスクをまとめておきます。

・バイトや部活などは休めるように掛け合う。(何か言われても基本的に休んだ事により就活が不利になる事は無いです)
・学校名やサークル名など使い回せるものは全て予測変換に入れる、パスワードとIDはメモ
・受ける企業は全てマイページを作っておく(まずは金融ITで、行きたい業界が人気な場合は1個くらい)
・マイナビ、リクナビ、ワンキャリア、unistyleの登録を済ませる
・過去の合格ESを真似して自分なりのESを作り、複数人に添削依頼を送る。自己PRとガクチカはマストで、志望動機は1〜2社くらいやっておきたい。
・企業の説明会を予約しまくる。
・朝早く起きる習慣をつける

3.広報解禁の次の日


どの企業から始めよう


3/2  9:00

色々な人からESの添削が返ってきました。かなり散々指摘されたので少し楽山君は落ち込みましたが、自分のために言ってくれるのだからと気を取り直して今日も就活に励みます。

さて、ESは直してマシになりましたが、どこに出しましょう。

ベターなのは、金融の中でも自分があまり気乗りしない業界です。

人の中には優先順位を締切順にした方が良いという人もいますが、自分はまず捨て企業に出してみて、そのままWEBテストを体感した方が良いと思うタイプです。

一度添削されただけですぐに通過するのなら苦労はしませんし、ESはなるべく修正を重ねる事が大切です。

個人的には1次募集と2次募集くらいの差ならば、そこまで影響は無いと思います。どのみちESをもとにして面接も喋っていきます。ESは若手から5年目社員へ、5年目社員から10年目社員へ、最後には決済権限を持つ人まで渡るレジュメなので、割と重要なものです。(もちろん面接を経るごとに色々とチェックされて真っ赤になりますが)

となるとなるべく志望度が高い企業はキチンと書けてから挑み、まずはエントリーからWEBテストまでの流れをやってみましょう。

楽山君は証券はあまり興味がないようです。ムキムキマッチョマンがどんどん売るイメージがあるからでしょうか。

天の声に従い、エントリーをする事にしました。


職種について


おや、その前にもう一度学校名やサークル名を確認されるようです。全部合っているので次に進みます。
すると今度は希望職種について表示が出てきました。

「デジタル職」「投資銀行部門」「マーケット」「総合職」「地域職」

何やら色々な職種が並んでいます。

デジタル...はITに関してですね。投資銀行とマーケット、なんだろう、面白そうな職種だな。総合職は多分普通の仕事か。地域職は...これだったら転勤とか無くて楽山なのかも?地域職にエントリーしてみようかな。ホームページにも特にエントリーの条件は書いていないし。


はい。ここで地域職にエントリーするのはあまりおすすめできません。もちろん捨て企業なのであまり気にしなくても良いかもしれませんが、一般的に地域職は女性がかなりの割合を占める、または全て女性というパターンが多いです。

そうした社会の暗黙のルールに気付かないと、どれだけ多くの企業を受けても内定を貰える確率が低くなってしまいます。

そういえば先輩が「○○銀行の地域職は9割型女性だった」と言っていたのを楽山君は思い出しました。危ない危ない。

ちなみに投資銀行部門やマーケット部門を受けるのも、よほど高学歴か、ゼミのコネでも無い限りは避けた方が良いでしょう。

デジタル部門はワンチャンスあります。しかし、採用枠は狭いので、受かる可能性だけを考えたら一番採用枠が広い普通の総合職を受けた方が無難です。


WEBテスト


エントリーシートの記入を進めていくと、ようやく送信完了です。カチッとクリックをすると、やっと1社終わり...では無いですね。マイページの最初の画面に戻ると、どうやらWEBテストを3/7までに受けなければいけないようです。

ちなみに大抵こう表示された場合に期限内に受けないからと言って選考から外れる事はなく、次の募集に回されるだけです。

楽山君は早速WEBテストを受ける事にしました。どうやらネットで「玉手箱」と呼ばれるものらしいです。

緊張しながら玉手箱を受けると、問題が矢継ぎ早に繰り出されます。本格的に問題を解かされるのは大学入試以来です。中々ハードな言語問題を時間内ギリギリで終わらせました。

最初はWEBテストを受ける時にとても緊張したり、うまくいかなかったりするかもしれません。とにかく「慣れ」あるのみです。

楽山君は謎のやる気に溢れていたのでそのまま数学の問題にもチャレンジしました。

出来はあまり良くありませんでしたが、とにかく解かなければいけない問題は終わりです。最後に性格問題が控えています。

性格問題は4つの文書から自分が最も当てはまるタイプと当てはまらないタイプを選ぶようです。さて、どう答えましょう。

基本的にはありのまま答えればいいと思いますが、企業に受かる事が第一目標なら少し盛っても良いかもしれません。ただし大幅に盛ると、整合性が著しく取れなくなったり、入って後悔する事になるので、あまりおすすめはしません。ちなみに盛って作った性格に関してはキチンとESや面接での回答と矛盾しないように覚えておかないと、後で不審に思われます。

1社WEBテストが完全に終わりました。終わるとなんだか呆気ないものですが、とにかくやり遂げました。一度休みましょう。

気分転換に外に出かけてみてはどうでしょう。外に出かけると本屋さんを見かけます。何の気なしにフラリと入ると、ついつい就職活動コーナーが目に入ります。

それでは、ここで青本と言われるものを買いましょう。

青本というのはテストセンター対策の本です。

正式名称は「史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」ですね。この本をしっかり解きまくれば、それなりの企業は通過するでしょう。

ついでに金融業界かIT系の本をもう一冊購入すると良いかもしれません。基本的にWEB上で研究は事たりますが、目が疲れたりモチベーションが保てない時にはやはり本に限ります。

ちなみに大抵スーツや靴は持っていると思いますが、持っていない場合は、この外に出た機会に購入した方が良いです。早め早めの対応をしてください。

さて帰ってきたらもう一踏ん張りです。先ほどエントリーからWEBテストを行ったようにもう一回同じ流れに取り組んでみましょう。

志望動機は前日に添削が間に合っていれば良いですが、もし間に合わなかった場合は先輩たちから貰ったアドバイスやワンキャリアなどを参考に自分で書いてみるのも良いでしょう。少しずつ型を使いながらも自分らしさを表現していく感じです。

もう1社WEBテストが終わったら、今度は逆オファー型のアプリを入れてみましょう。基本はオファーボックスとキミスカ、irootsだけで良いです。

ここに使っている自己PRやガクチカを打ってください。

こうして交互にタスクを挟んでいく事によって自分のモチベーションを維持し、飽きさせないようにします。

3/2のタスク


・最低3社はエントリー→WEBテストの流れを経験する。
・青本(史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集)と業界系の本を買う
・スーツや靴が無い場合は揃える
・逆オファーアプリ(オファーボックス、キミスカ、iroots)を入れる
・これらのタスクは交互に挟む。WEBテスト→出かける→WEBテスト→アプリ入れるといった感じ


4.3/3が始まった


3/3  9:00

楽山君はふと思います。一応捨て企業として受けたけど、落ちていたら悔しい。結果はいつ帰ってくるんだろう...


結果はすぐ返ってくる場合もあれば、1ヶ月以上返ってこない事もあります。もちろん遅く返ってくる=落ちたと判断出来ればいいのですが、受かっている場合でも遅く結果が来る事があります。なので、ESなWEBテストが良いか悪いかの判断は自分でして、常に改良をし続ける事が重要なのです。


説明会


それはそうと、今日は○○保険の説明会の日です。10時から説明会で、一足先にzoomのurlを開きます。

あれ、zoomの画面がいつもと違う。メッセージは書けるけど、自分の顔が出せないぞ。


zoomは参加者が顔出しのできる場合と、ウェビナーと呼ばれる司会者だけが顔を出せる場合に分かれています。正確にはウェビナーでも参加者が声を出す事は可能ですが、基本的には全てオフのまま参加という風に捉えてください。

最初からウェビナーと言われない事もあるので、機材に余裕があるなら、説明会の予約を被せても問題無いと言った背景にはこういう理由もあるのです。

ちなみに説明自体は為になるものから、そうで無いものまで会社によってランダムという印象です。最も今まで何もしなかった人にとってはどんな話も有益でしょうが。

説明会は前半部分または後半部分にキーワードが述べられる事が多いです。キーワードというのは、マイページで入力する際に必要な合言葉のようなものです。これを参加した証明とする企業もあれば、バーコードを読み取る必要がある企業もありますし、何もない企業もあります。

ちなみにマイナビ経由の説明会も同じく、最初と最後に参加票が出てきます。

説明会中は話も大事ですが、画面によく注目をしてメモした方が良いかもしれません。大抵大事な事はスライドに書いてあります。それをそのまま読んでいる場合が多いです。


ルーティーン


この辺りからエントリーシートとWEBテストをこなすのはルーティーンにしていきたいです。

おすすめは2社程度エントリーが終わったら少し休憩したり、青本を解いたりして画面から一度離れるやり方です。モチベーションを保ち続けられれば良いのですが、大抵の人は途中でネジが緩みます。一番最悪なのは燃え尽きる事なので、日常的な習慣の一つになるレベルでエントリーをこなしながら、少し自分にご褒美をあげましょう。普段我慢している食べ物とかも、この就活中は多少散財してもいいかもしれません。


3/3のタスク


・エントリーシートの提出からWEBテストはルーティーンにする。
・頑張った自分にご褒美をあげる
・青本を解き始める
・業界への知識を蓄え始める
・自己PRやガクチカ、志望動機の改良は常に繰り返す


5.ここからしばらくの流れ


最初の3日間を頑張った人は、しばらく同じ事を繰り返せば大丈夫です。逆に頑張れなかった人は、とにかく同じペースで無くても良いので、上に書いているタスクを少しずつ進めた方が良いです。

ここから先はどれくらい合格したかによりますが、大抵はテストセンターを受ける事と、とりあえず金融とITで良さそうな大手から大手子会社は限界まで受けるというミッションは変わらないと思います。

ずっと金融とITばかりやっていると飽きてくるかもしれないので、そうなったら自分が好きな業界を受けてみるのも良いでしょう。ただし、好きな業界の中でも、本当に好きな数社に絞る事をおすすめします。

このnoteが1番の目的としているのはまず、それなりの会社の内定確保であり、短い時間で業界を広げると過剰な負荷がかかるので、ほどほどにしておいた方が良いです。

金融とIT以外なら、電機メーカーもお薦めします。こちも採用人数は多いです。

また、余裕が出てきたら一度OB訪問や面接練習をすると良いかもしれません。

OB訪問は企業のマイページからできる場合もあれば、ビズリーチやマッチャーなどから出来ます(ただしビズリーチは一定以上の学歴が無いと登録できない)。

それと企業の説明会でも積極的に質問をする癖を付けるのも良いでしょう。

学生の言うコミュ力は本当に社会人相手に通じない事が多いので、まずは社会人とキチンとしたコミュニケーションをする機会を増やす所から始めましょう。

別に失敗したからといって命を取られる事はありませんし、どうせみんな寝ればすぐ忘れます。ただし失礼な言動はしないようにしましょう。


6.4月


どうやら楽山君はある程度の企業は通過したようです。現在通過した企業は25社、結果待ちが12社、落選が29社といった塩梅です。

一般的には4月時点で20社以上持ち駒がある状態なら、概ね良好と言えるでしょう。逆に10社以下であれば持ち駒を増やした方が良いです。

場合によってはマイナビの検索の仕方を残業時間や離職率で絞って優良な中小企業を見つけたり、オファーアプリも毎日ログインするのは前提として、今まで以上に真剣にプロフィール内容や写真を変えていった方が良いでしょう。

面接の合間には、基本的に受かった企業の研究をさらに深めたり、面接の壁打ちをしたり、OB訪問をして過ごす事をおすすめします。

もちろん、友達と面接練習をしても良いですし、これを機に父親や母親と仕事の話をしてみるのも良いかもしれません。

ちなみに、このタイミングから本格的に企業研究を始めた方が良い理由は、全く0の状態からいきなり全ての企業を研究するよりも、ある程度自己PRやガクチカ、適性検査でマッチングが図られている企業を研究した方がコストパフォーマンスが良いからです。
もちろん何も知らないで書く事は出来ませんが、最初はワンキャリアやunistyleと企業HPに書いてある内容を原体験に絡めればokです。逆に企業博士みたいになった所で、企業が求めている行動特性や資質とマッチしなかったら本当に時間が勿体ないので。

面接の日程が被った場合はマイページから操作できる場合は遠慮なく変更して構いません。ただし変更可能期間を過ぎている場合は何らかの連絡を取った方が良いでしょう。その際はどちらかの企業を天秤にかける事になるかもしれません。

7.5〜6月


楽山君の話があまり出てきませんが、どうやら大手子会社から内定を貰ったようです。やったね。

そして、6/1には大手金融機関の面接が控えているようです。ただし、同日に内定を貰った会社は内定者懇親会を開くようです。

22卒はほとんどこのような思いをせずに済みましたが、今後は分かりません。

どちらかを天秤にかけなければいけない前に、多くの内定を取って、6/1に出席しなくても良い企業に内定を取っておくというのがベターなやり方です。

もちろん、重要度が低ければ懇親会を断ったり、その日にどうしても出られない旨を伝えるのもありです。

ただし、6/1からの大手金融機関の面接というのも、どれくらいそこに人生をかけていいか眉唾物です。

企業によっては、5月の段階でインターンや面談の過程でほとんどの採用枠を決めて、後は辞退した人の補欠というパターンもあります。また、純粋に6月から面接が始まるとしても、そこから始められる企業はだいたいとても自分に自信がある企業なので、学歴によっては素直に撤退をしておいた方が無難かもしれません。

ここらへんの情報は外資就活やオープンチャットで良く話しています。もちろんデマ情報もありますが、例えば何故か6/1が対面とオンラインで分けられていたり、既に内定者グループが結構な人数で埋まっている場合は注意した方が良いかもしれません。

あとは自分が内定を貰った企業にどれくらい満足しているかによります。内定承諾後の辞退も法的には可能です。懇親会や人事の態度、openworkの情報から把握して、自分が幸せに働けるかどうか検討してみましょう。


8.終わりに


最後の方は駆け足になりました。私のnoteを見ている方は既にある程度就活や業界に関する知識を持っている人ばかりだとは思いますが、もし3/1、ないしはそれよりも後にnoteを見つけた方に朗報です。

端折っていたESや面接対策、業界ごとの情報は既にnoteの記事やマガジンに載っています。



ぜひ、ゴブリン無双をどんどん使ってください。

応援しています。

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