VINYL ONLY！ サイン蒐集の記録 1991年

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

レコード＆昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
前回、初めて入手したサイン入りレコードを紹介させていただきましたが、そちらは雑誌の懸賞で当たったものなので、今回は初めてミュージシャンに直接会ってサインを入れてもらったレコードを掲載します。

※前回はこちら。

1990年3月に栃木県のど田舎から上京した私は、食費を切り詰めながらレコードを買い、海外アーティストや国内スラッシュメタルバンドのライブに足を運んでいました（プロレス観戦もしばしば）。

1991年8月
bayfmの『POWER ROCK TODAY』という番組と某旅行代理店が共同で企画した『MONSTERS OF ROCK 1991』というイギリスのロックフェスを観に行くツアーに参加。ラインナップはAC/DC、METALLICA、MÖTLEY CRÜE、QUEENSRŸCHE、THE BLACK CROWES。
半券を載せときます。

ツアー中に仲良くなり、帰国後も遊ぶようになったメタルファン達から『HEAVY METAL SOUNDHOUSE』というDJイベントに誘われることが多々ありました。出演するのは著名な評論家やヘヴィメタル雑誌の編集者。いわゆる大御所です。彼等が選んだメタルサウンドに合わせ、観客がエアギターやヘッドバンギングするというそのイベントに魅力を感じなかったので、やんわり断り続けていました。そんな暇があったらライブを観に行きたいと思っていたので。
（自発的にクラブに行くようになるのは随分後になってからのことです）

そんな『HEAVY METAL SOUNDHOUSE』に参加することになったのは、同年11月。ジャパンツアーの為に来日するMETAL CHURCHのサイン会が『HEAVY METAL SOUNDHOUSE』で開催されることになったからです。こんなチャンスを逃すわけにはいきません。1989年に発表された3rd.アルバム『BLESSING IN DISGUISE』は、上京する前からの愛聴盤だったので。
（義理も果たせるし）

1991年11月24日
クラブチッタ川崎へ。『MONSTERS OF ROCK』で知り合った連中と合流して入場。ビールを確保してフロアに移動すると、DJブースの前にお立ち台が設置されていて、その前に段ボール（ベニヤ板？）で製作されたと思われる複数の薄っぺらいギターが立てかけられていました。お立ち台で使うアイテムとのこと。なかなかシュールな光景です。

しばらくフロアで様子見。私好みのスラッシュメタルがかかる気配がなかったのでロビーに移ると、サイン会の列ができていたので最後尾に並び、レコードを準備。数十分後、ヴォーカリストのMike HoweとギタリストのCraig Wellsが現れました。

最初にサインを入れてくれたのはMike。差し出した2枚のLPに書いたサインを乾かそうと息を吹きかけてくれる気遣いっぷり。優しい人です。

METAL CHURCH
『BLESSING IN DISGUISE』 LP

Mike Howe
1991年11月24日 @Club Citta'


続いてCraig。銀色のペンで1枚目のLPにサインを書き込んだCraigは、2枚目のLPを躊躇うことなくサインを書き終えたLPの上に重ねました。当然、インクは乾いておりません。

METAL CHURCH
『THE HUMAN FACTOR』 LP

Mike Howe、Craig Wells
1991年11月24日 @Club Citta'

うわぁぁぁぁぁ、なんてことを・・・。
謝りながら書き直してくれたものの、最悪な仕上がりに。
動揺して『BLESSING IN DISGUISE』にサインをお願いするのを忘れてしまったし。
（『BLESSING IN DISGUISE』のジャケット裏面も酷いことになりましたが、こちらの汚れはなんとか落とせました）


『HEAVY METAL SOUNDHOUSE』に参加したのはこの日が最初で最後。DJの選曲が好みではなかったし、ライブハウスに行く方がよっぽど楽しいと思ったんですよね。
前日、鹿鳴館であるバンドを初めて観たことも大きな理由。あんなライブを観てしまったら、ちょっとやそっとじゃ満たされないって。

鹿鳴館でCOCOBATというバンドのベーシストからもらったステッカー。
（数年後、彼と一緒に格闘技の練習をするようになるとは・・・）


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