GMF ～サイン入りレコードA to Z （note版） 第7回 GMF

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

1994年4月20日
SUPER JUNKY MONKEYの睦ちゃんから「FIGHT FOR YOUR RIGHTを観に行かない？」というお誘いを受け、三軒茶屋ヘブンスドアへ。

仕事が早めに終わり、睦ちゃんとの待ち合わせ時間よりも前にヘブンスドアに着いてしまったので、ビール片手にうろうろしていると、FIGHT FOR YOUR RIGHTのベーシストに声をかけられました。「SUPER JUNKY MONKEYのお客でしょ？ どうしたの？」
・・・ライブハウスの前でビールを飲んでたら、他の理由はなさそうなものだけど。FIGHT FOR YOUR RIGHTを観に来たと告げると
「この前、大阪でやったライブからWRENCHって名前になったんだよね。東京は今日が初WRENCH」と嬉しそうに教えてくれました。

こんなやり取りがあったので、あの日のことは未だによく覚えています。出演したのは4バンド。トップのバンドはいまいちピンとこなかったけど、トリのWRENCHはもちろん、初めて観た2つのバンドもカッコよくて大当たり。

あまりの楽しさに、打ち上げにも参加。WRENCHやカッコよかった2バンドのメンバーとも仲良くなりました。
平日にもかかわらず朝まで飲み明かしてしまったのは、同世代のバンドマンと繋がりができたことが嬉しかったからです。それまでライブを観に行っていたのは歳上のバンドばかりだったので。

この日、WRENCHの前に出たBLIND JUSTICEというバンドは現在のenvyです。そして2番目に出演したのがGMF。

ENDOH (vo)
YASU (g)
SHIN CHAN (b)
ATTO (ds)

ヴォーカリストは、後にアパレルメーカー「Devilock」を立ち上げた遠藤憲昭氏。
ライブに通うようになり、自宅でも彼等の曲を聴きたいと思ったものの、当時入手できる音源が無かったので、ウォークマンでライブを録音したカセットテープを繰り返し聴き続けました。

やっとリリースされたのが、こちらのデモテープ。曲名が記載されてなかったので、ギタリストのYASUにボールペンで書いてもらいました。プロデュースはGRUBBYのSUZUKIさん（現PULLING TEETH）。

G,M,F
『G,M,F 』 cassette

その後、スプリット盤やオムニバスに楽曲を提供。

GMF / ABNORMALS
『PULL UP FROM THE UNDERGROUND』 12"

ENDOH
1996年8月31日 @新宿Loft

小滝橋通り沿いにあった旧ロフトで、ENDOHにサインを入れてもらったABNORMALSとのスプリット12インチ。

1997年
HOWLING BULL Entertainment内にBLOOD IN, BLOOD OUTというレーベルを立ち上げたGMFが、遂に単独のアナログ盤をリリース。

GMF
『Life』 7"

待ちに待ってたGMFの7インチ。当然ながら入荷日に購入しました。しかし、後にあるイベントで、会場限定のジャケ付き盤が販売されたのです。納得がいかず、ENDOHに抗議した結果、ジャケットをコピーして譲ってくれるという話に。でも、まだ受け取ってないんですよね。もう23年も待ってるんですけど。

そして待望のフルアルバム。当初はCDのみのリリースでしたが、翌年めでたくアナログ化。

GMF
『IN MY MIND』 LP

ENDOH
2019年11月14日 @ rvddw TOKYO

このLPにサインを入れてもらったのは、GMFが解散してから20年以上経ってからのことです。

遠藤氏がアパレルブランド「リバーサル」（reversal.dogi.design.works）とコラボレートしたトレーニングコレクションブランド「DVEN」のお披露目展示会に遊びに行った際に、GMFのレコードやフライヤーを持参。当時のフライヤーを眺めながら昔話をダラダラと。

展示会でサインを入れてもらったもう1枚のLPも掲載しておきます。

V.A.
『THE ULTIMATE FAST BEATS』 LP

TAKE-SHIT (DBX / COCOBAT)
2018年8月16日 @&MOSH
ENDOH (GMF)
2019年11月14日 @rvddw TOKYO

名曲"Think About This"を収録したオムニバス。
『IN MY MIND』に再録された際には曲名を"Think About"に改題。歌詞も変わってます。
（DBXのベーシストとして1曲参加しているTAKE-SHIT氏のサインも入手済み）

「Devilock」を成功させ、実業家として知られるようになった遠藤氏ですが、私にとってはいつまでもGMFで歌っていたENDOHです。
ライブハウスで会うたびに、バックパックから常日頃から持ち歩いていたアントニオ猪木のブロンズ像を取り出して「猪木信者はマストでしょ！」と力説していたENDOH。
プロ修斗を一緒に観に行った際に、後楽園ホールの売店でプロレスカードを買い、「バーン・ガニア（のカード）が出た！」と言って大喜びしていたENDOH。憎めない男です。

1998年に解散したGMFは過去2回（2012年、2018年）復活ライブを行っていますが、残念なことにどちらも都合がつかず。本当に悔やまれます。いつかまた復活してくれることを切に願います。

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