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ハーフライフ ~サイン入りレコードA to Z (Donuts版) 第34回 HALF LIFE

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2017年12月5日から2020年3月31日まで『ドーナツマガジン』に掲載された『サイン入りレコードA to Z』という連載コラムを加筆修正したものです。

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
今回は90年代のハードコアシーンで活躍した仙台のバンドです。

第34回 HALF LIFE

(2018年8月28日公開記事を再編)

現在、同名のバンドが存在するようですが、今回紹介するのは一部で「仙台のBIOHAZARD」と呼ばれていたハードコアバンドのHALF LIFEです。

みなさん、『Fine』という雑誌をご存じでしょうか? 1978年創刊のサーフ系ファッション誌です。90年代前半、『Fine』は毎月チェックする雑誌の中の一つでした。

サーフインなんて無縁の人生を送ってきた北関東の海なし県出身の私がなぜ『Fine』を読んで(立ち読みして)いたかというと、ちょっとだけヒップホップやハードコアの記事が載っていたからです。
HALF LIFEの存在を知ったのも『Fine』の記事で、そこに「仙台のBIOHAZARD」と書かれていた記憶があります。

HALF LIFEのライブを初めて観たのは、1993年12月18日の新宿ロフト。
ちなみにその日は、COCOBATのライブ中に私がヴォーカリストのRYUJIさんにステージ上で回し蹴りを食らった日だったりします。
詳しくは第3回をご覧ください。


その翌年からHALF LIFEのライブに通うようになり、ダイブしたりレコードやTシャツを購入してしているうちに、ヴォーカリストの稲妻くん(なんと本名!)と仲良くなりました。
バンドの活動停止後に発表された彼等のラストシングル『LEAVE IN』のThanks欄に、名だたるハードコアバンドと一緒に私の名前も載せていただいたことを今でも感謝しています。


稲妻くんにサインをお願いしたのは一度だけ。
ライブ会場で稲妻くんから購入したRAISED FISTとのスプリット盤7インチに、サインを入れてもらいました。

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HALF LIFE / RAISED FIST
split 7"

INAZUMA
- 1995年10月28日 @下北沢Shelter


残りの7インチも全て掲載しておきます。

画像2

HALF LIFE
『DIFFERENT SYSTEMS?』 7"


画像3

HALF LIFE / URBAN TERROR
split 7"


画像4

HALF LIFE / IN/HUMANITY
split 7"


画像5

HALF LIFE
『REALITY '95』 7"


画像6

HALF LIFE
『LEAVE IN』 7"


単独3枚、スプリット盤3枚。
URBAN TERRORとのスプリット盤のみBLACK & WHITE RECORDSから。残りは全てH.G. Factからリリースされました。
ほとんどが稲妻くんから直接購入したものなので、そのときにサインを入れてもらっておけば良かったと少し後悔しています。当時はまだサインを蒐集していなかったので。

アルバムはCDのみ。

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HALF LIFE
『down right』 CD


オムニバスにも参加。

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V.A.
『EXTREME HOT CANDY』 CD


こちらに収録された"Into Your Eyes (different system.pr2)"が最高です! 7インチでリリースして欲しかったなぁ。

12バンドが出演した『EXTREME HOT CANDY』のレコ発は、先にチケットを取っていた別のライブと重なっていたため、出番が早かったHALF LIFEだけを観に行きました。演奏時間は短かったけど、めちゃくちゃ良いライブだったので文句なし。


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V.A.
『FAR EAST HARDCORE』 LP


90年代の国内ハードコアシーンを語る上で絶対に避けられない超重要盤。
このオムニバスでHALF LIFEの存在を知った方も多いのでは。


デモテープも所有してます。95年と96年のデモは稲妻くんからいただきました。

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小柄な身体をフルに使ったステージングが強烈なハードコアヴォーカリストの稲妻くんですが、普段は温厚でとてもいい人。彼のことを悪く言う人なんていないと思います。

友人数名とSUPER JUNKY MONKEYとGARLIC BOYSのライブを観るために、仙台に行ったときのことです。

ライブ終了後の打ち上げ会場に、イベントに出演していなかった稲妻くんが突如現れました。時刻は深夜1時を過ぎていたと思います。
不思議に思い「こんな時間にどうしたの?」と尋ねると、「ゴベくん達、今日泊まるところあるの? もし無ければウチに来ない?」と言うのです。私達が東京から来ていることを知り、わざわざ迎えに来てくれたんですよ!

感激した我々は、SUPER JUNKY MONKEYの睦ちゃんと一緒に稲妻くんのご自宅にお邪魔することに。
貴重な海外ハードコアバンドのビデオコレクションを肴に飲み食い。朝までもてなしてくれた稲妻くんは、一睡もせずに出勤していきました。そういう人です。

その後、RISE AND FALLというバンドで活躍していた稲妻くんですが、現在はバンド活動を行なっていないようです。元気にやってるのかなぁ。
いつかまた会いたいです。

*     *     *


【追記】

YouTubeにライブ映像が上がってました。
まずは1995年のロフト。
(オレと役者の谷本進くんがダイブしてる)


続いて、1997年のロフト。
メンバーチェンジ後の映像ですね。


ちなみに、『FAR EAST HARDCORE』には、本日(2021年12月8日)宇宙に飛び立つ前澤友作氏も、SWITCH STYLEのドラマーとして参加しています。
YOU x SUCK、凄いですね!


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