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アーチー・シェップ ~サイン入りレコードA to Z (note版) 第1回 ARCHIE SHEPP

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
ジャズのレコードを買うようになったのは1994年だったと思います。きっかけはヒップホップの元ネタでした。半年ほど前から買い始めたソウルやレアグルーヴのレコードと同様、サンプリングソースを収録したジャズ盤を少しずつ。

当時は毎日のようにレコード屋に通っていました(年間360日くらい)。ジャズの売り場も連日覗いていたので、ネタモノ以外のジャズも聴いてみたくなるのは至極当然。まずは初心者向けのディスクガイドに載ってるような作品の再発盤や、500円以下の安い中古盤からスタート。しかし、それらの多くは自分の中で思い描いていたようなジャズとは異なるものでした。

ジャズを聴き始めてから半年くらい経った頃、友人の家に遊びに行った際に理想のジャズと出会います。

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JOHN COLTRANE
『A LOVE SUPREME』 LP

誰もが知る歴史的名盤ですが、私にとっては未知の音楽。その衝撃はあまりにも大きく、数日後には『A LOVE SUPREME』の国内盤LPを手に入れ、狂ったように聴き続けました。
画像は後に入手したU.S.盤ですが、最初に買った国内盤LPの帯を付けてます。

すっかりColtrane信者になった私は、彼のリーダー作を集めるようになりました。そして、ターンテーブルに乗る頻度が高いレコードのほとんどが、1961年以降に録音されたimpulse!というレーベルから発表されたものであることに気づいたのです。impulse!のレコードをあれこれ聴いてみようと思い、Coltraneと組んでいたElvin JonesやMcCoy TynerのLPを購入。それらのレコードを聴き込み、「次にどのアルバムを聴くべきだろう?」といろいろ調べていくうちに、Coltraneを信奉していたサックス奏者の存在を知りました。Archie Sheppです。
初めて買った作品がこちら。

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ARCHIE SHEPP
『FIRE MUSIC』 LP

1965年録音の『FIRE MUSIC』。画像は後に入手したオリジナルのモノラル盤です。最初に購入したのは1995年に出たリイシュー盤でした。

『FIRE MUSIC』を皮切りに、Archie Sheppの作品を買い集めるように。
当時最も聴いていたレコードがこちら。

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ARCHIE SHEPP
『LIVE AT THE PANAFRICAN FESTIVAL』 LP

1969年にアルジェリアで録音されたライブ盤です。
さらに衝撃を受けた作品がこちら。

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ARCHIE SHEPP
『THE MAGIC OF JU-JU』 LP

Archie Shepp
2002年11月22日 @赤坂B-flat

1967年録音。タイトル曲にぶっ飛ばされ、毎日のように聴き続けました。

"The Magic Of Ju-Ju"や『LIVE AT THE PANAFRICAN FESTIVAL』のようなリズムの洪水の上で吹きまくるSheppに魅了され、自由度の高い作品を好んで聴いていましたが、遂にこのアルバムに辿り着きます。

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ARCHIE SHEPP
『ATTICA BLUES』 LP

Joe Lee Wilson
2000年10月6日 @新宿Pit Inn
Archie Shepp
2002年11月22日 @赤坂B-flat

レアグルーヴやスピリチュアルなブラックジャズのリスナーに愛される説明不要の大名盤。個人的にはいわゆる「無人島に持っていきたい10枚のレコード」に選んでしまうくらいの愛聴盤です。

『ATTICA BLUES』の次に入手したこのアルバムも何度聴いたことか。

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ARCHIE SHEPP
『THINGS HAVE GOT TO CHANGE』 LP

Joe Lee Wilson
2000年10月7日 @南青山Body & Soul
Archie Shepp
2002年11月22日 @赤坂B-flat

『THE MAGIC OF JU-JU』、『ATTICA BLUES』、『THINGS HAVE GOT TO CHANGE』の3枚にサインを入れてもらったのは、2002年の来日公演。Archie Sheppのライブを観たのはその一度だけです。
(Archie Sheppの作品に参加していたヴォーカリストのJoe Lee Wilsonにサインをお願いしたのは、2000年の来日時)

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この日の客層は全体的に年齢高めで、30代前半の私が最年少といった感じでした。しかし開演間際に、会場の片隅で異彩を放っている一人の男を発見。SLEEP WALKERの中村雅人さんでした。
「うわっ、マサヤンが来てるじゃん。飛び入りしねーかなぁ」などと、中村さんの大ファンだった私は勝手なことを考えていたのです。

2017年に東中野のセロニアスに中村さんのライブを観に行った際に、Archie Sheppのライブで見かけたことを話してみたところ、中村さんにとっても印象深いライブだったようで、話は大いに盛り上がりました。
「Archie Sheppのオーラが凄すぎて、近寄ることができなかった」と、中村さんは仰っていましたが、図々しい私は終演後にサインをお願いしています。
私はむしろ、中村さんに声をかけることができませんでした。中村さんのオーラが凄すぎて。

最後に、セロニアスで中村さんにサインを入れてもらったレコードを掲載しておきます。

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SLEEP WALKER
「Ai-No-Kawa」 12"

中村雅人
2017年1月29日 @東中野Thelonious
吉澤はじめ
2017年5月19日 @赤坂B-flat
藤井伸昭
2018年7月28日 @阿佐ヶ谷Soul玉Tokyo


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