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リモートワーク宣言から3ヶ月でやったこと

タイトルの通り、弊社ではリモートワーク宣言から約3ヶ月が経ちました。まだまだ新型コロナウィルスの脅威が続いていますが、自身への備忘録含め、この3ヶ月でやったことをまとめておこうと思います。ついでにこの記事が、他の方々への何かしらの参考になれば幸いです。

2月1日:マスクを中国に送ろうプロジェクト**

弊社に中国出身のメンバーがおり、現地でマスクが足りないことが判明。メンバーで手分けをし、ある程度の数を購入し現地に送る手配をしました(その後、ロックダウンが発表されマスクの必要性が薄れたので、中国には送らず、日本にいるメンバーに配布することになりました)。ちなみにこの段階ではコンビニでも購入できてましたね。


2月14日:ベトナムオフィス移転

これは年末から動いていたことなんですが、ベトナムホーチミンにあるオフィスを移転。weworkから別のコワーキングスペースに移転。家賃も下がり、広くなり、、ということで非常にいいタイミングの実行となりました。もともとはソフトバンクのwework問題が発生したのがキッカケでした笑


2月17日:リモートワーク宣言

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この日の朝ふと決断しました。GMOさんが1月27日にリモートワーク宣言してから3週間遅れだったので、自分としては遅い決断だったかなとも思いましたが、振り返ると比較的早かったようです。当時は推奨としたものの、準備が進むと9割ほどのメンバーはリモートで勤務するようになりました。


2月18日:BCPプラン作成スタート(財務)

リモートワークを宣言した翌日、BCPプランを作成しはじめました。
BCPとはBusiness Continuity Planの略で、事業継続計画です。しかしビジネスで出てくる英語3文字略語って多いですよね。

BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。
引用:中小企業庁ホームページより 

2008年のリーマンショックも経験しましたが、今回は人の動きが制限されるため、リーマンショックよりも経済が急速に減退するのは容易に想像できました。というわけで、BCPプランを作成スタート。

弊社はBSC(Balance Score Card)を使って経営管理をしているので、それとの掛け合わせで作りはじめました、、が。はい、また英語3文字略語出てきました。念の為貼っておきます。

この概念は、従来の財務的指標中心の業績管理手法の欠点を補うものであり、戦略・ビジョンを4つの視点(財務の視点・顧客の視点・業務プロセスの視点・学習と成長の視点)で分類し、その企業の持つ戦略やビジョンと連鎖された財務的指標、及び非財務的指標を設定する必要がある。なお、このバランスト・スコアカード(BSC)の概念は、業績評価システムから出発し、経営者情報システムとして発展した後、キャプラン/ノートンの最新著作においては、戦略的経営システムとして位置付けられている。
引用:wikipediaより

というわけで
・財務の視点
・顧客の視点
・業務プロセスの視点
・人/組織の視点(上記と違いますが、弊社ではこうしてます)
の4つの角度で考えます。状況が状況だけにまずは財務から作りました。

各事業部の売上予測とコスト削減プランをそれぞれ複数出し、その組み合わせで、キャッシュフローやPLがどうなるかを色付きで可視化しました。

ちなみに4月の中旬ごろ、前田ヒロさんというVCの方の動画を拝見し、非常にわかりやすいマトリクス↓があったので、それを基にバージョンアップしました。

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こちらが参考になった動画↓です。約15分で非常にわかりやすく勉強になりました。

今はこれを各事業部の週報と照らし合わせて、今どのステージにいるのかを把握しています。守るにも攻めるにも、まずは正しい現状把握から。状況が刻々と変わる今だからこそ、現状把握の大切さを思い知ることになり、また改めて経営管理が強化されました。


3月3日:新規事業mtgキックオフ

現状把握も進み、守り方も見えてきた、、ということで次は攻め。というわけで、社外の方も交えた新規事業mtgをスタートさせました。今だからこその機会はないのか。ざっくりこういうことをしたい、、というのはあったのですが、いつも以上にリスクは抑えるべきだし、慎重に検討を重ねること約1ヶ月。後に書きますが、全く違う形となりました笑
やはり社内だけでなく、社外の方が入ることで様々な角度で議論され、質の高いアウトプットが出ますね。


3月12日:オフィス一部解約

BCPプラン作成で検討していたコスト削減を実行。稼働の少ないオフィスを一部解約しました。また細かいですが植木鉢レンタルやオフィス掃除サービス、コーヒーマシンなども解約もしくは一時中止。塵も積もれば山となるということで、実施しました。


3月24日:新卒入社&研修&配属

新卒は6人入社です(日本人3人、外国人3人)。そして6人中4人の配属希望が、外国人 人材紹介業だったんです。しかしこの状況ですから、人材紹介業へ配属は無理、となりました。外国人メンバーは特に人材紹介業への思いが強かったので、入社辞退もあり得るかなと思いましたが、問題なく入社してくれました。

そして研修です。適正を測るため、エンジニア/デザイン/メディアの研修を実施しました。もちろんオンラインで。これは研修チームがカリキュラムの構築から、運用まで本当によくやってくれました。
結果、エンジニア適正が2人、メディアが1人。残りのメンバーはHRビッグデータ事業の配属となり、無事入社から配属まで完了。今はOJTで研修中です。


3月25日:V Tubeプロジェクトスタート

弊社が運営しているHRogというメディアがあるのですが、そこのキャラクターを使い、YouTube上で展開しようとなりました。週末に20時間以上YouTubeを見ている廃人、漫画家、作曲、動画編集者が全て社内に奇跡的に揃っており、すんなりスタートしました。


4月1日:イス購入支援&モニター発送

リモートワークが続く中、日報には「腰が痛い」という悲痛な叫びが綴られるようになり決断。予算内であれば好きなの買って下さい、としました。
これが非常に好評でした。

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そしてモニター発送。梱包は自分たちで。こちらも好評でした。

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4月2日:BCPプラン作成スタート(財務以外)

チャットワークに障害が起きたこともあり、他プロジェクトよりも優先してBCP作成をはじめました。財務はすでに運用中だったので今回は
・顧客の視点
・業務プロセスの視点
・人/組織の視点
の3つの分野です。

このようにチームにわけて進めています。

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顧客の視点は、それこそクライアントの経営状況をヒアリングし状況把握する、に付きます。

業務プロセスの視点は、わかりやすいとこでいくと
・チャットワークの障害が長引いた場合はどのツールで代用するか
・Googleドライブやドロップボックスのバックアップをどこまでやるか
・AWSの障害が起きた場合はどうするか
などですね。

人/組織の視点は、
・いずれかの事業がうまくいかなくなった場合どういう配置や待遇にするか
・緊急連絡先(特に外国人メンバーは母国含め)のアップデート
などなど。

それぞれ毎週、進捗を報告してもらっています。


4月7日:オンラインラジオ体操スタート

リモートではどうしても身体がなまる!ということでラジオ体操が始まりました。

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最初は普通verだったのが、ウチの体操部長の趣味なのか


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キティちゃんverが始まったり


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健康ストレッチになったり


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謎の体操がはじまったり


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もう体操じゃなくなったりしてますが、、楽しくやっています。


4月10日:社内向けYouTubeスタート

リモートだとどうしてもコミュニケーションコストが高くなり、伝えたいことをなかなか伝えきれない、ということもあり実験的に社内向けにYouTubeをはじめました。

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最初はiPhoneでサクッと撮っていたので

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画質も粗いですが(スベってますが)

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カメラと

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ライトを追加すると

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こんな風になりました(バリューおじさんは付いてきません)。

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社内で開かれた声優オーディションなどの発表などもYouTubeで行っています。社外向けだと、目的やクオリティ、KPIなど色々と決める必要がありますが、社内向けだと基本情報共有だけなので、気楽にスタートできます。動画を検討している企業の方々はまず社内でやってみてはどうでしょうか。


4月11日:オンライン飲み支援制度

これまではチームで飲みに行くと、1人あたり2,000円会社から補助を出していたのですが、これをオンライン飲みでも適用することにしました。家飲みで2,000円だと結構買えるんですよね。。飲み過ぎ注意です。


4月14日:zoom導入

Googleのhang outからzoomに切り替えました。参加者全員の顔が見えるのが大きかったですね。音質も良く、背景が自由に変えられる=部屋の中を見られない、というのもいいです。大喜利もできますし。


4月27日:datistリリース

3月3日に行った新規事業キックオフから約2ヶ月。これまでHR業界向けに行っていたビッグデータ収集・加工・分析のノウハウを横展開することにしました。dataをassistする、ということでdatistです。リリース直後に数件お問い合わせいただき、いい滑り出しかなと思います。


4月30日:HRog YouTubeリリース

3月25日に企画にあがったHRogのYouTubeチャンネルがリリース。オール内製&企画から約2週間でのリリースなのでまだ粗削りなところもありますが、、いい出来かなと思っています。


というわけで、3ヶ月の動きをザザッとまとめてみました。
まだまだ経済の見通しがわからない中ではありますが、自分たちの変えられうものに集中し、当たり前の徹底を行う。これに尽きるかなと思います。

また医療従事者をはじめ、社会インフラを担っていただいてる方には本当に感謝しかありません。我々のような企業の役割としては、雇用を守り、経済を活性化させることだと思います。みなさん、それぞれの持ち場でがんばりましょう。

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