製品開発マネジメントに関する研究会、始めました!
こんにちは。ゴール・システム・コンサルティング(GSC)の真道(しんどう)です。先日、製造業開発部門のクライアント企業の皆様をメンバーとして、開発マネジメントに関する研究会(名称:開発DFM研究会)を立ち上げました。当初想定していたよりも準備に時間がかかってしまいましたが、7月下旬にようやく第一回目の会合を迎えることができました。
今回のnoteでは、この研究会の概要をご紹介したいと思います。
“濃い”メンバーの皆様が集結して発足しました
研究会の立上げにあたって、弊社がこの数年間で製品開発マネジメントをご支援してきたクライアント企業6社の方にご参加いただけることになりました。各社において、開発マネジメントの変革活動に取り組んでいらっしゃる部門マネジャー、ならびに活動におけるリーダー役の方々です。
ところで、製造業の開発部門内では、プロジェクトマネジメント手法をはじめとする管理技術に対する関心が必ずしも高くなかったり、方法論の導入とそれに基づく標準的なやり方を設定することに対して否定的であったりすることがよくあります。
今回、研究会のメンバーとなった皆様はそのような状況の中、各社において課題解決に向けた変革の取り組みを立ち上げ、あるいは方法論の実践において中心的な役割を担ってきた方々です。
当初から想定していた通りに「濃い」メンバー構成になりました。
このようなメンバーの皆様が集まり、主たる議論の対象とするのは「製品開発と、それに必要となる要素技術開発をどうマネジメントするか」です。
あらためて言うまでもなく、製品開発のマネジメントは大変難しいものです(過去の関連するnote記事もご参照ください)。
当研究会では、そのような難しい製品開発のマネジメント上で各企業が抱える課題を持ち寄り、上述したような構成メンバーの皆様を「リソース」として解決して行こうとしています。
「これは単なる企業間の交流というレベルではなく研究だろう」ということで、会の名称は迷うことなく「研究会」としました。そして「濃いメンバーによる濃い議論」を志向するために、メンバーを限定したクローズな場としています。
メンバーの方が所属する企業のロケーションは日本全国にまたがっています。このため、定期的に開催する会合はどうしてもオンラインがメインになってしまいますが、半年に一度くらいはリアルで開催することをめざしています。
研究会の名称を「開発DFM研究会」としました
研究会の名称を付けるにあたって「DFM(ダイナミック・フロー・マネジメント)」という弊社が提唱する変革のフレームワークの名を冠することをメンバーの皆様にはご了承いただきました(DFMの詳細については弊社ホームページをご参照ください)。
DFMではビジネスフロー・ナレッジフロー・アクティベーション(組織化)フローの3つのフロー全ての改善が成功する変革にとって不可欠であることを主張しています。
研究会の発足にあたって、あらためて各メンバー企業における、製品開発マネジメント変革の取り組みを振り返りました。すると、変革に至るルートの詳細は各企業で異なりますが、これら3つのフローをどれも欠けることなく改善していることは、メンバー企業すべてに共通していることを再認識しました。このため、研究会の名称は「開発DFM研究会」とさせていただいた、という次第です。
初回会合からとっても濃い議論になりました
研究会では、月一回のペースで開催する定期的な会合を通して、メンバーの方に持ち回りで「自社の取り組み事例」を共有いただきます。そして、その事例をもとに、メンバー全員でディスカッションをします。
それぞれの企業は、上述したDFMで言うところの3つのフロー改善にあたって、製品開発プロジェクトマネジメントの変革から取り組んでいる点で共通しています。しかし、その取り組みにおける具体的なやり方や施策の展開の仕方は、メンバー企業間で差があります。
このため、事例共有にあたっては、各社における取り組みの特徴・切り口を弊社側で設定させていただき、その特徴をハイライトするように事例共有をしていただくことにしました。こうすることで、各企業から共有される内容が相補的になり、メンバーの皆様にはそこから新たな学びを持って帰っていただけるようになることを狙っています。
ちなみに先日開催した第一回の会合では、あるメンバー企業の事例をもとに、次のような切り口で議論をしていただきました。
通常、オンラインでのセミナーになると、リアルでの実施よりも質問が出にくい傾向がありますが、本研究会は、さすが第一線の皆様の集まりだけあって、オンラインにもかかわらず質問が尽きることなく、かなり突っ込んだやり取りになりました。
また、ディスカッションのなかで「納期に追われなくなると、マネージャーはなぜラクになるのか?」といった話題について、実体験に即したエピソードが次々に飛び出し、深い納得感に包まれる場面が何回もありました。
これまでも当然「納期」を製造業にとって守るべき重要な指標として支援しております。しかし、このように実践者の皆様が集まる場で、皆様ご自身の言葉で「納期のために日々どれほどのプレッシャーを感じ、どのように対応しているのか」といった対話ができることも、非常に有意義な時間だと実感しました。このような対話も、各社で実践を積んできた、濃いメンバーだからこそ可能になったと思っています。
今後も、このnote上で研究会の様子を共有させていただきたいと思っています。
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