なぜ「知りたい情報」を「知りたい人」に知らせたいと考えたのか。

そもそも、この大命題についてお話しいたします。
この世界には、優れたQ&Aサービスは沢山あります。
Yahoo!知恵袋然り、教えてgoo!然り。Quoraなんて、解答者の質を担保したり実名制(CEOの方は元FacebookのCTOだった方だそうですね)で運営したり、コミュニティまで作っている。
はっきり言って至れり尽せりな世の中とも言えるのである。

最近TVCMで流れてきたメッセージ、「私のための治療法ください。」というフレーズが頭をよぎった時にも考えた。「あなたのための治療法をくださいと言うには、あなたは自分の症状を説明して、場合によってはいつまでに治したいとかを相談しないといけないですよね。」

ここで視点を変えてみる。一歩引いて上記を再度考えてみるのだ。
皆さん、すでにお気づきではないだろうか。上記のサービスを活用出来る人はすなわち、「自分のニーズがはっきり分かっている人」である。
では、今自分に必要な情報が何か、分からない人は上記のようなことが出来るか。また、自分が本当は受けられたメリットや避けられたデメリットがあった場合でも、その時全く知らなかったらどうだろう?上記のようなサービスを享受出来る可能性はグッと減るだろう。

自分が受けられる公的補助だったり、福利厚生だったり、参加できたかもしれない趣味のイベントとか、知っていれば自分がその分楽に楽しく生きられたかもしれないことが世の中にはある。つまり、自分のシチュエーションにあわせて必要な情報のアンテナを全開で張っていないといけないことになるが、そのアンテナが全方位的に張れている人はマジョリティなのだろうか?
私は「否」ではないかと考えている。

今後、このようなサービスがこの世界に必要とされているのかを調べていく必要もあるだろうし、仮に運営するにしてもどのようなモデルで運営するのが良いか、検討する必要もある。情報の不均衡を解消することでこの世界をほんの少しでも良くできるのか。Hard Thingsだらけだろうが、少しずつでも調査を進めていく。