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久しぶり、韓国 | 오랜만이야, 한국
2023、2024年と立て続けに韓国を訪れることになった。韓国に来るのは概ね30年ぶりだ。
30年前、事務所の所属チームの旅行で、ソウル、慶州、釜山を駆け巡ったのだが、当時まだ事務所の新入りだった私は旅行の幹事となり、色々調べて30ページほどの資料集を作成した。そして、その資料集の表紙にタイトルをつけた。
「近くて遠い国、韓国」
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このフレーズは当時良く色んな所で出されていたお決まりのフレーズだった。しかも2000年代後半ぐらいまではたまに見かけた。しかし今、この言葉を見ることはない。当たり前だ。もはや双方が遠いという意識はない。まあ、政治的には色々あるので、忙しく距離が近づいたり遠のいたりするわけだけど。
昔の旅行は断片的にしか覚えていないが、ソウルでは当時東大にいて韓国に帰ったばかりの張先生が案内してくれて、夜遅くまで酒を飲み、最後に屋台で生牡蠣にコチュジャンをかけて食べるまで、とにかく良く飲み、色々話した記憶がある。張さんは韓国人らしい巨体と大きい顔に笑顔を浮かべ、よく喋る人だった。
当時のソウルは通貨危機の前、経済発展はこれからという時だったし、お世辞にも今のような華やかな印象はなかった。そして車優先の都市基盤だった。それでも古い街並みや建物の意匠は美しく、日本と違うセンスを感じたものだ。
また、慶州では仏国寺を観覧中、ネイティブのように日本語の流暢な老人に、「トイレはこの先行って右手にありますよ。」と案内され、日本統治時代に日本語教育を受けた世代がまだ健在なんだと感じ入った。
あれから30年。
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2023年11月に釜山でアジア都市景観デザイン学会の大会と表彰式があるというので参加させてもらった。実は釜山はあまり記憶がなかったので新鮮だった。
2024年5月、旅行でソウル、仁川、大田を訪れた。個人的に何人か会いたい人がいたのだ。30年ぶりのソウルは毎日天気が良く、そして思いの外暑かった。温暖化の影響が顕著だ。それでも湿度は低く、朝夕は涼しいので、過ごし易い。
色んな人に会えていい旅だったし、何より今、韓国の人達とお喋りするのが楽しい。最近の韓国ドラマや映画、小説、評論などを見たり読んだりして、30年前とは違う知識で行ったのだが、以前「近くて遠い国」と言われた韓国はどのように見えたのか。今回の旅の様子を少し記録しておくとしよう。
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