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M-47 French army DEADSTOCK(後期)

1947年から製造が始まったM-47。

〜50年代までを前期、〜60年代を後期とされていて
こちらは後期モデルになります。

デッドストック(新品)で入手できました。

ミリタリーブームが来ているということもあり、
市場に出回る数が年々少なくなっています。
さらに、デッドストックということもあり、
さらに希少価値が高くなっているパンツです。

ミリタリーが好きな方は、コレクションとして
前期、後期と集めて購入されるという
お客様がいらっしゃるというのも
店員さんから教えていただきました。

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全体のシルエットは、足元にかけて
緩くテーパードがかかっているので
スッキリしていて、
ずしっと重たい印象の前期とは違い、
より、ファッショナブルに合わせられる。
そんな印象がある後期モデルです。

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生地は、コットンヘリンボーン。
ヘリンボーンとは、織り方の一つで、
ニシンの骨を意味し、「く」のような
模様が連なってできます。
そんなヘリンボーンから成される
生地は、適度な厚みがあり、
丈夫な仕上がりになります。
シワになりにくく、シワができても
すぐ伸ばせるというのも特徴の一つです。
また、履き続けるごとに、身体に馴染み、
独自の経年変化を楽しめる。
なんとも大人の嗜みができる生地です。

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では次に、縫製の凄さについて語らせていただきます。

軍もののパンツではよく見る
股の部分の当て布、
生地同士が擦れやすいから
もう一枚布を当てて丈夫に作られています。
現代ではここまで縫製されている
パンツは少ないでしょう。

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さらにはこちら、膝の部分の当て布。
こちらも破れやすい部分なので
当て布をすることで丈夫に作られております。

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僕が一番感動しているのはカーゴポケットです。

カーゴポケットとバックのポケットには
フラップが二重に施されており、
軍で使用する際に、中のものが
落ちにくい構造になっています。

更には!2枚目にあるように
こちらはカーゴポケットの裏側です。
上の両端を見ていただいたらわかるよう、
ポケットの中に物を入れると
下方向に負荷がかかることから
上の部分が破れやすくなる。
そこを裏に当て布を施し、
丈夫な作りにされています。
軍ものである。というのと、フランスの
縫製技術の高さが成す芸術です。

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また、こちらのスラッシュポケットにも
当て布が施されているのが分かります。

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次に、サイズについて
通常、ウエスト、レングス。の順で書かれます。
例えば、リーバイスのタグのようにW〜L〜の順です。

こちらは、レングス、ウエスト。の順で書かれています
僕のはウエスト1サイズ、レングス3サイズになります。

M-47はフランス軍に支給されたもの。
つまりはヨーロッパ人に向けられたパンツです。
ヨーロッパ人の方々をイメージしていただいたら
背丈が高くてガタイが良い、脚が長い。
そんな印象だと思います。

なので、作られるサイズも35や、43など
日本人からしたら大きいサイズが多く作られます。
それに比べるとウエスト1サイズなどは
作られる数が元々少ないということもあり、
希少価値は高まっています。
さらにその希少サイズがデッドストックという状態で
見つかるということ自体が非常にレアです。


最後に、なんですけども。
このパンツは50年ほど前に作られた物、
それが現代にまで倉庫で保管され、
今僕たちの手元に届く。
これがどれほどすごいことか。
今、アパレルの在庫廃棄が問題視されており、
売れなく、残ってしまった在庫を、
燃焼廃棄しているという事実もあります。
ですがこのパンツは廃棄もされず、
保管され、50年経った今、市場に出回り、
僕たちの手元に時代を巡って届きます。

ここまで丈夫に作られているからこそ、
環境への配備の重要性や、
一つ一つの質が求められる今の時代に
適したアイテムだと思います。
ただ、そんな今なアイテムが5〜60年前に
作られていたということを考えると
ワクワクが止まりません。

独自の視点から、たくさん書かせていただきました。
最後まで読んでいただいた方には本当に
感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に、ありがとうございます。
この記事で、ミリタリーの魅力や
服の魅力が少しでも、伝わると、
本当に嬉しいです。
読んでいただき、ありがとうございました。

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