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34-中学受験をしてみようじゃないか。

こんばんは。


今日の雑談と導入。

昨日で毎日日記の毎日更新が一回終わった。

毎日日記とは名付けているものの、もとより毎日更新を義務付けてはいなかったし、スタート時に「できる限り毎日更新しようと思っています」とハードルを下げに下げまくったので、全然問題ない。

じゃあなんで僕の心に罪悪感的な気持ちが去来するんだろう。何も悪いことをしている訳じゃないのに。多分だけど、めっちゃ頑張れば投稿できたのに連続投稿を止めちゃったことをどこか許せなかったのかな。

人から見れば甘いとか覚悟が足らないとか言われるんだろうが、そんなの関係ない。まさにおっぱっぴーだ。だってこれは自己満で書き続けているものだから人にとやかく言われる筋合いはないし、内容が薄く質の低い文章を納得せずに出すというのはどこか違う気がする。

昨日休んだおかげで納得できるレベルで出せそうだし、いいリフレッシュにもなった。たまには休みながら今後も続けていこう。

閑話休題。

今日は中学受験について振り返ってみたい。何で書こうと思ったかは忘れてしまったけど、まあやってみよう。

中学受験。

近年、1都3県の私立・国立中学受験者は増加傾向にあるらしい。今年は昨年より受験者数は減ったものの小6の児童数が減ったことも相まって、受験率は過去最高を記録したようだ。

僕自身も中学受験をしているし、昔は学習塾に勤めていて多少なりとも親御さんの気持ちを理解していると思うので、自身の振り返りもしながら、親・子供それぞれから考えるメリット・デメリットなど書いていこうと思う。

中学受験時の僕のデータ。

振り返りる前に、受験についての基本データについて最初にまとめておく。

塾:四谷大塚系列の集団指導
勉強開始時期:小学校4年生の2月
受験科目:国算理社の4科
受験時偏差値:55(四谷大塚換算・当時)
受験校:埼玉の西のほうの4校
進学校:埼玉の西のほうの男子校
合格校:3校合格

中学受験の振り返り。

僕の場合、中学受験を考え始めたのは親から言われたから。僕に限らず、大半の中学受験生の理由がこれ。塾での勤務時代、親御さんとの面談で詳しく聞いてみると、地元の公立中学校の治安が悪いから私立に行かせたい、早い段階から高いレベルの教育を受けさせたい、将来を考えた時に有利になるように私立に行かせたいというのが大半だった。僕の場合は、地元の治安と将来への不安からというのが理由。

受験することが決まると受験に向けた勉強がスタート。僕は小学校4年の2月から塾に通い始めた。2月というと中途半端な時期だと思われるかもしれないが、これには中学受験のスケジュールが関係している。首都圏の中学受験スケジュールは以下のようになっている。

1月2週目(1/10~1/13前後):埼玉①
1月3週目(1/17~1/21前後):千葉①
2月1週目前半(2/1~2/3):東京①・②、神奈川①・②
2月2週目後半(2/4~2/6):埼玉②、千葉②

大半の受験生が2月初めには受験が終了するので塾の授業自体は1月末で終了になり、2月から新年度開講というケースが多いというからくりだ。

塾が始まってからは、国語と算数の授業が週2であり学校終わりの17時ぐらいから19時ぐらいまで授業があった。受験に向けての基礎固めの時期ではあるが、学校でやっている内容とのレベルの違いに驚いた。

小5になるまでは塾内の模試しか受けたことがなく、受験まで残り1年になってから四谷大塚系の模試や首都圏模試を受け始めた。受けてからは周りとの実力差に凹むこともあったけど第一志望の合格率が上がっていくのはとても嬉しかった。

6年になってからは理社の授業が加わったことで授業が週3に増え、時間も長くなり21時ぐらいまで授業があった。夕飯の弁当を持ち込んで授業の合間で食べながら夜遅くまでよくやっていたなと思うし、何より親の協力がないと厳しかったと思う。夏には他の教室の生徒と一緒に那須高原で行われる合宿にも行ったし、受験直前の冬の集中講義なんかにも参加しつつ、受験まで過ごした。

いざ受験になるのだが、僕が住んでいる埼玉は首都圏の中でも一番受験開始時期が早く、多くの他都県の受験生が参加する。理由は様々で、受験本番の雰囲気を感じる、他都県が本命なのですべり止めを受ける、本命受験前の最終調整など。そんな力試しや最終調整のライバルが多くいる中、僕は第一志望の学校に臨んでいくことになる。受験結果は以下のような感じだ。

1月10日:第4志望の1回目、合格確率40%ぐらい→不合格
1月11日:第2志望の1回目、合格確率60%ぐらい→不合格
1月12日:第1志望の1回目、合格確率50%ぐらい→不合格
1月16日:第3志望の2回目、合格確率80%ぐらい→合格
1月17日:第2志望の2回目、合格確率70%ぐらい→合格
1月18日:第1志望の2回目、合格確率60%ぐらい→合格
1月23日:第4志望の3回目、合格確率50%ぐらい→受験せず

最初の3日間が全落ちしたときは本当に怖かった。初日は緊張もあったし合格は難しいと思っていたのだが、2日目のすべり止めの認識でいた学校にまで不合格だったことで焦った。3日目の第一志望にも合格できなかったので、本来の受験予定を大幅に変える必要が出てきた。

最初の3日間がすべて不合格だったことで、急遽、確実に合格できるすべり止めを受けなくてはいけなくなった。回を追っていくごとに偏差値が下がっていく中学受験の特徴も踏まえて、本来受ける予定はなかった事前に合格確率80%以上の安全圏の点数をとれていた第3志望の学校を受けることにした。最初の3日間の不合格を受けて、どこか吹っ切れていた僕は、急遽受けた第3志望で得た手ごたえをもとに、第2志望、第1志望と連続で合格することができ、無事、受験を終えた。

中学受験のメリット・デメリット

ここからはメリットとデメリットについて書いていこうと思う。もろ主観が入っているので、その点はご理解いただきたい。

親視点のメリット。

【子供の将来が安心できる】
早い段階からレベルの高い環境で学ばせられ、将来への不安が低減できるということが挙げられる。加えて、中高一貫の学校であれば、高校受験のことを考えずに生活できるというメリットもある。中には先取りで授業を進め、中3の途中から高校生の学習内容に入るところもあるので、大学進学に向けて早い段階から勉強に取り組むことができるというのは今後の子供の人生を考えてみると一番の大きなメリットになると思う。

【成長を間近で見ることができる】
これはスポーツでも似たことが言えるのだが、今までできなかった問題ができるようになった、模試で点数が取れるようになった、志望校に合格したなどの成長した瞬間に立ち会うことができる。特に中学受験の場合は、親のサポート・関わり方が重要なので子供に引っ付いていることも多い。そういった状況下で、成長を実感できる貴重な瞬間に立ち会えるのはメリットに感じる親も多い。

【学習習慣を身に付けさせることができる】
僕自身、塾で勤めてきて、多くの親御さんが困っているのは学習習慣がついていないこと。小学校の時にも学校から宿題は出るのだが、量も多くなく、終わらせることが第一になっている。だが、中学受験の勉強は終わらせるだけではなく、分かることがゴール。そして情報量が多いため、定期的に勉強していかないと合格への道は閉ざされることになる。もちろん、親のサポートが必要にはなるのだが、定期的に勉強していかなければならない環境に身を置くことになる中学受験は今後の学習に向けたベースづくりのきっかけになっていると思う。

親視点のデメリット

【教育費の負担が増える】
中学受験の場合、独学で勉強を進めることもできるのだが、塾などの外部にサポートを依頼することも重要になる。塾だけで1か月3万近くの月謝になり、2年通って講習なんかも含めると80万~100万ぐらい。それに加えて受験料に合格後の入学料、授業料も含めると150万近くが別途かかる計算にはなると思う。所得によっては減免制度や補助金なんかもあるのだが、頭に入れておかないといけないデメリットである。

【サポート等で負担が増える】
中学受験は高校受験や大学受験に比べて、どうしても親のサポートが必要になる。金銭的な面はもちろんのこと、塾の送り迎えやお弁当作り、子供の家庭での勉強のチェックや課題の丸付けなどの学習支援、志望校合格に向けた情報集めなど色々な負担が増える。

【どうしても子供中心の生活になる】
普段の生活に加えて、物理的にも金銭的にも新たな負担が加わってくるので、当然、親もストレスが溜まる。だが、子供はかなりナイーブなので受験成功に向けて色々と我慢をせざるを得ない状況になることもある。家で勉強していれば集中させるためにテレビは見られないし、どこか気晴らしに行こうと思っても模試が入っていて行けない、成績が落ちている時期であれば家では明るくしないといけないなど、どうしても子供中心の生活になる。実際、僕の塾勤務時代に関わったあるご家庭からは、ストレスで大喧嘩寸前までいったというのを受験期の後日譚として聞いたことがある。

子供視点のメリット

【何かにチャレンジするという経験ができる】
本気で悩みながら何かにチャレンジするというのはあまりないと思う。中学受験は合格に向けて、どう勉強していくのか、志望校のレベルはあっているのかなど模試や授業を通して試行錯誤しながら進んでいく。そして試行錯誤をしながら頑張ったことで合格という評価を得ることができる。こういった経験は成功体験の1つになって、のちの大学受験や就職などの大きなイベントの時に役立つ。

【新しい知識を手に入れることができる】
中学受験は、公立小学校で学ぶ学習指導要領の内容以上のものを求められる。代表的なつるかめ算は中学校で学ぶ連立方程式の内容だし、中学校で学ぶ公民分野と同レベルに近い問題が出題されることもある。電車の中で「シカクいアタマをマルくする。」という日能研の中吊り広告を見たことがある人もいると思う。あの問題を解くのは大人でも一苦労だ。そんな複雑な考え方や新しい知識・ものの見方を得られるというのは、学力偏重から思考力偏重に舵を切っている現代日本では大きなメリットになると思う。

こういうやつ。

【新しい価値観を得ることができる】
受験をすることで新たな外部とのつながりができるというのも魅力の一つ。受験をせずに進学をすれば小学校から見知った友人と過ごすことができる一方、受験をすると今まで会うことがなかった人と出会える。僕は川越の学校だったが、朝霞や大宮、熊谷、板橋、春日部など様々な出身地の人がいた。出身が異なれば今までの生活も違う。価値観の広がりが生まれてくるわけだ。これも受験をすることで得られるメリットの一つだと思う。

子供視点のデメリット

【遊ぶ時間が減る】
蔑ろにされたり軽視されたりすることなのだが、結構大きいと僕は考えている。中学受験に向けた勉強を始めると、塾や宿題で外で遊ぶ時間というのが削られてくる。小学校という本来は無邪気に過ごせる時間を勉強に充てるので、情操面から考えるとあまりよくない気がする。加えて、小学校低学年から中学年の「誰とでも遊ぶ」から高学年の「人を選んで遊ぶ」にシフトしていく多感な時期に友人と遊ぶ機会が減ってしまうのは、コミュニケーション不全を起こしてしまう可能性も孕んでいる。まあ学校の休み時間で遊ぶことはできるのだが。

【勉強が嫌いになる可能性がある】
これが結構大きいデメリットだと僕は思う。受験をする子供は、学校の勉強は理解できていることが多い。全員が全員ではないが、学校のテストでは100点を毎回とってくるような子が多い印象。そういった子供たちが中学受験という同じステージで競い合うことになるため、学校ではできる奴だったのに模試では成績が悪いといったことはよく起こる。そうした小さなギャップが勉強嫌いへのきっかけになってしまうこともある。僕の経験談でもあるが、小学校ではいつも満点を取っていて自信満々だったが、塾では2番手、模試では中の上ぐらいの成績で中学受験をし、自分より高いレベルの子が多くいる学校に入ったことで勉強が嫌いになり自信を失ってしまったということがある。高いレベルで学べるというメリットの一方、こういったデメリットもある。

最後に。

僕は中学受験をしてよかったと思っている。地元の学校では得られない経験ができたと思うし、ほどほどに恵まれた友人にも出会った。ただ、全員にオススメできるというものでもない。プラスもあればマイナスもあるので、子供にどうなってほしいのかという親の都合だけじゃなく、本人の気持ちも考慮して決めてほしいなと思う。
中学受験は義務教育課程中の受験ということで一生に一度しかできない。だからこそ、悩みに悩んだうえで決めて、やると決めたら本気で勉強するのが後々の人生に生きてくるんだろうなと、今書いていて改めて思った。

今日の最後。

今日は、ちょっと重めの文章でした。
受験をさせたときの親の年齢に近づいてきたことで親の偉大さが分かってくるよね。僕は親に何か返せているのだろうかと日々悩むばかりです。

今日はおわり。

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