ツインレイ神話と諸問題の終焉
先日、相互さんのポストで、「クレランボー症候群」なるものを知りました。
その症状として書かれている内容は、まさに私が数年前に関わった諸問題とそれを取り巻く人々の症状と酷似していました。
また、正直に打ち明けると、自分自身もこの症状の人たちが主張する話(どの人も話す内容の傾向が似通っていた)に引っ張られ、信じそうになっていた時期もありました。
もちろん、私自身は、このWikipediaに書かれているように、男性から「愛されている」という妄想を抱くどころか、「拒絶され疎まれる存在」だと感じていましたし、毎日消えてしまいたいと思っていたのですが。
ある種、それも極端に反対側に振れた症状だったのかもしれません。
クレランボー症候群(Clérambault's syndrome)とは
クレランボー症候群は、フランスの精神科医ガエタン・クレランボーが初めて報告した精神障害で、「妄想性恋愛症」とも呼ばれます。
この症状を持つ人は、相手が自分に対して強い愛情を持っていると確信し、相手の気持ちや行動を誤って解釈してしまいます。典型的には、相手が自分に対して恋愛感情を持っていると信じ込み、実際には存在しない愛情関係を感じ取るのが特徴です。
クレランボー症候群の特徴
妄想的な恋愛:相手が自分に恋愛感情を抱いていると確信しており、実際の関係性や相手の意図と関係なく「自分を愛している」と思い込みます。
信じ込む相手:多くの場合、相手は有名人や身近でない人で、相手にとっては見知らぬ存在であることも多いです。
解釈の歪み:相手の行動や言動、偶然の出来事を「好意のサイン」として解釈し、ストーカー行動に至ることがあります。
原因と治療
この症候群の原因は明確ではありませんが、統合失調症や妄想性障害と関連がある場合が多いです。治療には、抗精神病薬や認知行動療法(CBT)が用いられ、妄想の改善や再解釈の助けとして行われます。また、周囲からのサポートや適切な心理的ケアも重要です。
Chat GPT調べ
以上のことから、このように「妄想性恋愛症」の症状が見られる人は、精神障害の状態にあるわけで、決して素人がどうこう諭したり、改善に導くことなどできません。
それを証拠に、私が施術をおこなっているヒプノセラピーも、「妄想性恋愛症」の傾向が見られる人で、ツインレイの似非スピ情報を刷り込まれ盲信してる人には、あまり効果がみられませんでした。
もともと、精神的な問題を抱えている人や、通院して服薬している(治療中)方のご予約はお断りしており、ご予約いただいた時点にも改めて確認をさせていただいていますが、これまで「妄想性恋愛症」は一般的に認知されておらず、ツインレイ商法で正気を失っている人が精神障害とは認識されていなかったため、事前に見極め回避することが難しかったのです。
ツインレイ神話は嘘だったのか?
では、これまで語られていたツインレイ神話は嘘だったのでしょうか?
私個人の感想としては、単純にそうとは思いません。
その言葉の成り立ちについて正しく理解し、誠実な発信をしている人が少なかっただけであり、また、「ツインレイ」という名称に拘らなくても、その中で語られるような「魂レベルでの深い結びつき」は、誰にでもあると思っています。
最初に、そのようなロマンティックな関係性を世界中に知らしめたのは、ニューエイジ(今でいうスピリチュアル)全盛期に、ヒプノセラピーを一大ブームにした、ブライアン・ワイス博士の『魂の伴侶 -ソウルメイト 傷ついた人生をいやす生まれ変わりの旅- (PHP文庫 1999/8/2発売)』ではないでしょうか?
この本は、精神科医として催眠退行療法を行うワイス博士の、実際の臨床記録に基づいて書かれており、一見ファンタジーのようでありながら、深く読み進めると現実に起こったこととしてじゅうぶんな説得力を持って理解され、世界中の多くの人々を驚かせました。
その頃から、ソウルメイトという言葉がわりと一般的に使われるようになったかもしれません。その後、ツインソウル、ツインメイト、ツインフレイム、ついにはカルマメイト、などという言葉も生まれましたが、どれも科学的な根拠はなく、チャネリングなどを通して創作された言葉です。
ツインレイの言葉を生み出したチャネラー、リサ・J・スミスについては下記に記していますので、ご興味ある方はご覧ください。
1999年1月に提唱された「ツインレイ(Twin Ray)」のステップは7段階に分かれていて、ピラミッド型となって存在していると説明されており、ワイス博士の言う「ソウルメイト(Soul Mates)」は、なんと最も低い「神の補数(Divine Complement)」の1段階上、6番目の階層に位置付けられていました。
アメリカでワイス博士の本『Only Love Is Real: A Story of Soulmates Reunited(原題)』が出版されたのは、1996年3月1日だということから、リサ・J・スミスは間違いなくワイス博士の影響を受けていると言えるでしょう。
しかしながら、「ツインレイ」の提唱には、スピ界隈にありがちな「マウント気質&選民意識」が垣間見えます。大元の研究データとその記録である『魂の伴侶』の事実をベースにしながらも、その中で紹介されている「ソウルメイト」を下位に置いているのですから、敬意も何もあったものではありません。
魂の強い結びつきは、古来日本でも「赤い糸で結ばれた二人」などと表現され、結果論として語られてきました。
それらは別に「ツインレイ」に限定して語られる必要はなく、また、「ツインレイに出会うためには?」などとツインレイ探しをし始めるなどは本末転倒です。
もしそういった相手に出会えたとしても、本当に確信があれば「私たちはツインレイだ」と命名して証明したり、宣言する必要もないのです。
過去の歴史を振り返っても、ごく個人的な関係が社会的に認知され、周囲を圧倒させるほどドラマチックな展開を描き、世界的に影響を与えることは確かにあったでしょう。
それは、ジョンとヨーコ、シドとナンシー、ボニー&クライド、クレオパトラとマルクス・アントニウス、パブロ・ピカソとドラ・マール、ロダンとカミーユ・クローデル、日本では、高村光太郎と智恵子、与謝野晶子と鉄幹など、決定的な説得力を持って周囲が公然と認める間柄のことです。
あえて宣言したり命名する猶予もなく、自分自身に正直に、ただ無我夢中に生きていれば必然的に発生する関係性のひとつだと思います。
クレランボー症候群とツインレイ信者の酷似点
それでは、クレランボー症候群で説明されている症状と、ツインレイについて発信している人の言動との酷似点を挙げていきたいと思います。
統合に向かう過程で辿るとされる7つのステップ
その前に、ツインレイの二人が統合に向かう過程で辿るとされる7つのステップについても記しておきましょう。
以下はツインレイの関係性の成長プロセスを示すもので、多くのスピリチュアルな文献やコミュニティで紹介されている、一般的な7段階のステップです。
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