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「その問題、ナッジで解決できるかも!」2月号: 「ナッジでヘルスリテラシー向上を」

【あらすじ】月刊誌「へるすあっぷ21」(法研)で連載中の「その問題、ナッジで解決できるかも!」。青森県保健所・竹林紅所長と横浜市・高橋勇太保健師と私の3人がナッジを学びながら、ナッジマスターを目指す成長日記です。

今回は順天堂大学 福田洋先生に登場いただきました!

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【クイズ】ホテルの客室清掃員をA・Bグループに分け、Aグループには運動の一般的なメリットを教え、Bグループにはさらに、「実はあなたの日常業務は〇kcal消費の身体活動・運動に匹敵します」と伝えました。1か月後、どちらが減量したでしょうか?

答えはBグループ。Aグループではほとんど減量は見られませんでしたが、Bグループは平均0.8㎏減りました。
「身体活動・運動メリット情報の伝達」に、「活動量のフィードバック」というナッジを組み合わせることによって、Bグループでは「既にこれだけ身体活動しているなら、もう少し頑張ってみるか」と考え、活動量を増やした可能性があります。

ナッジの多くは「時間経過や慣れによる効果低減」という弱点があります。ナッジと他の介入を組み合わせることで弱点を補完できる可能性があり、そして相乗効果によってヘルスリテラシー向上へと背中を押すことが期待されます。



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