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叩きこまれた協調性!

 30年遅れで安室奈美恵さんブームが来ている。90年代末期『アムラー』が社会現象となるほどの一大ブームを起こしていた頃、わたしは中学生だった。クラスのイケてる女子が厚底ニーハイブーツを履き、テンガロンハットを被り、エッグポーズを決めている中、逆張りオタクだったわたしは『はっ、ミーハーどもが』と独りごちていた。(そんなんだから友だち出来ねぇんだよ、と当時の己に教えてやりたい。タイムマシンか何かを作るしかねぇ…)

 それなのにヒトカラでは『a walk in the park』をよく歌っていた。『誰かは 必ず 優しい』を自分に言い聞かせるように歌っていた。小室哲哉さんの人となりについては色々と思うところはあるものの、彼が作る歌詞からは人である以上避けられない寂しさや優しさを感じていた。

 2年ほど前、なかなかしんどく歯を食いしばるような状況だったころ『chase the chance』のライブ動画をよく観ていた。

とんでもなくカッコよくて失いかけた『やったらぁ!!!』力を取り戻させてもらった。

教えこまれた
協調性
イイ子は
イイ子にしかなれないよ
もうどうしようもない
ビンビン来てる
Just Chase the Chance

安室奈美恵 『Chase the Chance』

タイトルにはあえて『叩き込まれた』と記した。それは嘘偽りない実感だ。そうやって躾けられたにもかからず協調できない己を恥じ、セルフ懲罰をも頑張ってしてきたけれども、四十路を目前にしても協調性は非常に低い。もうリングにタオルを投げ込まれても良い時期だと痛感している。


食い扶持を得るため『大人ごっこ』をするにはある程度の協調性は必要不可欠であり、その努力は今後も必死に情報を集め最適化し続けるだろう。だけども頑張っても頑張っても社会の望む水準にたどりつけないなら、そういう『障害』だと覚悟を決めることも大切なのだ。事実精神障害、発達障害(ASD&ADHD)の欲張りセットなわけだし。

どんなに叩きこんでも遺伝子に刻まれた野生には逆らえないのよ!!!!!

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