マネージャーはいかにマイクロマネジメントと向き合うべきか

これはなにか

マネージャーがマイクロマネジメントと向き合うためのnoteです。

そもそもなぜマイクロマネジメント向き合うべきか

マイクロマネジメントはただやると受け手からはものすごく嫌がられます。どれぐらい嫌われているかというとググってサジェスト見ると一目瞭然です。不人気さがすごいです。なにも考えずマイクロマネジメントすると失敗する可能性がとても高いです。

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とはいえマイクロマネジメントをいきなり完全にゼロにすることは困難です。それはマイクロマネジメントがワークするシーンは実際の実務では多々存在するからです。

ただしちょっとした工夫をすることで受け手のストレスを大きく減らすことは可能です。今回はそのtipsをご紹介します。

判断基準を明文化し必要な指示を減らす

まず、そもそもマイクロマネジメントにならないよう対処しましょう。マイクロマネジメントになってしまうケースで一番多いケースは各シチュエーションでの判断基準についてメンバーとマネージャーで共通認識がとれておらず、都度細部で指示が必要になるケースです

「どのような機能を実装するか」「どのような機能であれば実装の優先度が高いのか」「どのような判断基準をもとに顧客とコミュニケーションをとり連絡や回答をすればよいか」「数字に対する仮説はどのように立てどのように検証すべきか」など重要であったり頻度が多い判断について、ドキュメントに明文化しておき、メンバーと共通認識をとっておくことが大切です

指摘を受けるメンバーも都度指摘受けるよりは、はじめから明文化されそれに沿って業務を行い受ける指示が少ない方が業務のストレスは減ります。もちろんマネージャーとしても業務を標準化でき、必要な指示を減らせチーム全体でのパフォーマンスを向上させることが期待できます。

認識があることを共有する

自身がマイクロマネジメントしていると認識できている場合は「マイクロマネジメントしている認識があること」「マイクロマネジメントはよくないことであると認識していること」をメンバーに共有してください。認識はあるが特定の理由によりいまはマイクロマネジメントしてしまっていること、それがよくないことであると認識していることを伝えるとそれだけでメンバーのストレスは緩和されます。

前提を共有する

認識があることを伝える際に、ではなぜマイクロマネジメントしてしまっているか、の前提を対象のメンバーに共有しましょう。

「失敗が許されない重要なPJだから」「あなたや自分自身がまだ取り組んだことのない新しいPJだから」「いま時点では進捗が悪くこのままの進行では目標を確実に達成できないから」「前回同じようなPJを自由に任せて達成率が悪かったから」など、なぜマイクロマネジメントをするか、しているかの前提を共有してあげることがとても重要です。

共有した理由が妥当な内容であればメンバーも納得感を持てマイクロマネジメントに対するストレスも軽減されるはずです。

その指示の理由を合わせて共有する

「なぜこのクリエイティブは修正すべきなのか」「なぜこの実装を優先すべきなのか」「なぜ計画を変えるべきなのか」など指示を出す際はメンバーが納得できる程度の理由も合わせて共有しましょう。

理由なくただ指示を受けのと、納得できる理由があったうえで指示を受けるのとでは受け手の納得感はまったくことなります。指示と合わせてなぜそうすべきかの理由も合わせて共有しましょう。

良い点は良いと伝える

マイクロマネジメントで細部まで指示されると受け手としてはとても窮屈でストレスを感じますが良い点についても合わせて伝えることで全体が中和されストレスが減ります。

「このクリエイティブについてはこういう理由で改善が必要だけど、こっちのクリエイティブのこのデザインは最高だね」「提出のスピード速いのはめちゃめちゃいいんだけど品質のこの部分がちょっと不足しているからスピード維持しつつ次は品質の改善をしよう」と同じ細部までの指示でも悪い点だけでなく良い点と合わせて伝えられれば受け手の印象は大きく変わります。

成果を出す

細かい指示を受けてデザイン変更した場合であっても、受け手に「確かに指示を受けた後の方が良くなっている」「数字が良くなっている」などの明確でポジティブな実感があればマイクロマネジメントに対して肯定感や納得感が生まれます。

また、あくまで成果を出すための指示であることをあらためて念頭におくことでマネージャー側でも「この指示で本当に成果に繋がるか」「成果に対して繋がるか微妙な感覚的な指示なら本人の意思任せたほうがよいのでは」などの内省も働きます

細かく指示するからにはマネージャーも成果にコミットしましょう。

指示と感想は分け判断余地を持たせる

クリエイティブに対する感想など、論理的な確信がなく指示するほどまではいかないが伝えたい感想については、あくまで指示でなく感想であることを伝え、受け手の自主性や判断余地を持たせてあげるとマイクロマネジメントでなくなります。

メンバーに対して指示を出す前に一歩立ち止まり「これは論理的な確信が持てる確実に行ったほうがよい指示なのか」「あくまで感想に過ぎずメンバーに押し付けるのはエゴではないか」と内省することをおすすめします。

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