なぜ借金して仮想通貨を買うかとその戦略について

画像1

借金して仮想通貨を買っているのですが、その行為についてなかなか周りで理解していくれる人がいなく寂しい思いをしている昨今です。

ギャンブルとして "えいやーっ"と購入しているわけではなく、ある程度数字を用いて論理的に考え期待値を持って購入しておりそれについてだれも理解してくれないのは寂しくもあります(別に投資は理解してもらいたくてやってるわけではないですがね)

この記事を読んだ人全員が理解・共感してくれるとは微塵も思っていませんが、一人でもそのような人が表れたらこの記事は大成功です。

※本記事は投資を助言または推奨するものでは一切ありません。情報提供と教育、著者の独り言によるストレス発散を目的としています。

前提

どこで借金したか

いわゆる消費者金融、クレジットカードサービスを行っている会社のカードローン、銀行カードローン、銀行での借入を行っています。

借り入れたお金を直接仮想通貨の購入代金に充てるケースだけでなく、仮想通貨を売らずに税金を払いたいから借金をする、などの間接的な用途でも借金しています。

いくら借りているか

リボ払いなども含めると総額で540万円ほどの借入です(当該記事執筆時点)。奨学金を合わせると800万円弱です。

年利いくらで借り入れているか

14.5~18.0%で借り入れています。

専業のトレーダーか

専業のトレーダーではありません。普段は会社員として仮想通貨やトレーディング、金融とは一切関係のない仕事に従事しています。

いつから仮想通貨を購入しているか

仮想通貨自体は2017年5月ごろから購入しています。借金して買っているのはもう少し後です。(戦略的に考え出したのはもっともっと後)

なぜ借金して仮想通貨を買うか

いよいよここからが本題です。ここからまず私の基本的な考え方を説明したうえで、具体的な方法論について独り言を書いていきたいと思います。

基本的な考え方

年利15.0%で借金をしても、借金したお金を年利15.1%以上で運用することができればリターンの期待値はプラスとなります。(話を単純化するため、税金の話は省き、借金の支払い利息も年利15.0%であると仮定します)

そのため"なぜ借金して仮想通貨を買うか"の問いに対する解は"借金をすることによって発生する支払い利息以上にリターンが期待できるから"となります。すごく当たり前のことを言っているようですが、これが非常に重要な問いと解です。

"借金はいけないもの"

"借金して仮想通貨を買うことはリスクが高すぎる"

"仮想通貨自体がリスクが高い商品で危険"

などと考えるのではなく、どうすれば借金で発生する利息以上にリターンを生み出すか、または最悪リターンが支払い利息を超えないにしても、元本割れさせないか、を考えることがとても重要です。思考停止し借金イコール悪!と決めつけるのではなく、どうすれば可能になるか?考えることが肝であると考えています。

借金することによって発生する支払い利息年利15.0%より高いリターンをどうやって生み出すのか

仮想通貨市場全体のサイクルや短中期でのボラティリティ、これまでの自分のトレード成績などを総合的に考慮し、借金をすることによって発生する利息以上にリターンを得ることは可能だと判断し、借金して仮想通貨を購入することにしました。

具体的に借金の支払い利息以上にリターンを生み出すために私が考えた具体的な方法論は下記の3つです。

リターン1:レンディングやステーキングサービスによるリターン

リターン2:仮想通貨同士でのトレードによるリターン

リターン3:fiat建てで価格上昇することによるリターン

それぞれについて詳しく説明していきます。

リターン1:レンディングやステーキングサービスによるリターン

仮想通貨市場のボラティリティを考えるとリターン2やリターン3のみで支払い利息以上のリターンを生み出すことは可能かと思いますが、私は本業は別の仕事を行っているため、トレードにそれほどコミットすることはできません(また、トレードが得意というわけでもありません)。

トレードに関しては数ヶ月に一度、1~20%のリターンを数ヶ月に数度得る、というのが私の得意な方法論なので、トレードは月に1回前後しか行いません。そのトレードをしない期間に保有している仮想通貨がただ支払い利息を発生させるだけではもったいないため、小さいリターンを得るためにレンディングやステーキングサービスを利用しています。

例えば添付キャプチャはBlockFiが提供しているレンディングサービスの年利ですが、BTCでは5BTCまでは年6.0%、ETHでは4.5%のリターンが設定されています。

画像3

仮に借金によって得たBTCをすべてBlockFiに預け入れした場合、

借金で発生する利息 15.0% - BlockFiにて得られる利息 6.0% = 9.0%

とレンディングでリターンを得ることによって損益分岐点を超えるために必要なリターンは9.0%になりました。

世界最大の取引所として有名なBinanceもBinanceに所定のトークンを預けるだけでステーキング報酬を与えるサービスを行っています。添付キャプチャはその一部です。

画像4

レンディングやステーキングサービスによって得られるリターンから損益分岐点を超えるために不足する支払い利息分のリターンを、仮想通貨同士でのトレードまたはfiat建てでの価格上昇によって獲得すればよい計算になります。

※注意点

1つのレンディングサービスや取引所に多額のお金を預けることはカウンターパーティリスクの観点で非常にリスクが高いです。1つのサービスに預ける金額は最悪なくなってしまっても許容できる程度の金額であるべきと考えます。

管理コストが多少煩雑であったとしても1つのサービスに集中的に預入せず、CeFiとDeFi、複数の取引所やウォレットを用いてレンディング報酬やステーキング報酬の獲得を目指すのがベストであると考えます。

リターン2:仮想通貨同士でのトレードによるリターン

私は一度購入した仮想通貨をfiat(円など)に戻すことは基本的にはありません。そのためトレードする際は仮想通貨同士で行うのが基本です。

また、仮想通貨の中でも知的好奇心をくすぐる魅力的なプロジェクトやトークンは多数ありますがもっとも安心して保有できる仮想通貨はBTCだと考えています。その次がETHやBNBなどの大型アルトコイン(例えば時価総額10位内に入るコイン)です。そしてざっくり言うと、時価総額が低いアルトコインほど長期的な信頼に欠け、ボラティリティも高いとも考えています。(話をとても単純化しています)

このような前提を元にした私の仮想通貨同士のトレードにおける大枠の戦略は、"中型アルトコインのトレードによって大型アルトの枚数を増やし、大型アルトコインのトレードによってBTCを増やす"、です。

短期的(数ヶ月前後〜1年)な売買を目的に大型アルトや中型アルトを保有することはありますが、それらは全てBTCを増やすための方法論としてです。そのため普段はBTC建てやETH建てにてアルトコインの価格をウォッチしトレードするようにしています。

私のトレードケースとしては

"全体資産の10%をとある中型アルトコインにて保有。当該アルトコインがBTC建てで10%価格上昇し全体資産における1%のリターンを得る"

"全体資産の25%をとある中型アルトコインにて保有。当該アルトコインがBTC建てで170%価格上昇し全体資産における17.5%のリターンを得る"

などのケースが多いです。前者が1ヶ月に1度あるかないかで、後者が数ヶ月に1度あるかないかの頻度となります。

うまくいけばこれだけで借金によって発生する支払い利息を超えるリターンが得られます。具体的なアルトコインの選定基準についてはここでは説明は省きます。

リターン3:fiat建てで価格上昇することによるリターン

fiat建てでの価格上昇のリターンについて書きます。いまは仮想通貨全体の相場が次の上昇サイクルに入る絶好のタイミングであると考えています。私がもっともリターンを期待しているのはこの仮想通貨全体が上昇サイクルに入ることによるfiat建てでのリターンです。逆に仮想通貨全体が下落のサイクルに入っている場合、デイトレードなど超短期の売買でない限り、個人がどれだけトレードを頑張っても勝つことは非常に難しいです。少なくとも私は短期売買が苦手のため諦めています。上昇サイクルに入る前にエントリーする、これがほぼすべてだと考えています。

"サイクル"とは株などの投資商品はある一定の価格変動サイクルを繰り返す、という考え方です。下記著書が詳しいので興味のある方はぜひ読んでみください。

2018年に下落が起きて仮想通貨も終わったと叫ばれて久しいですが、添付キャプチャのとおり2018年に限らず仮想通貨は何度も上昇と下落のサイクルを繰り返しています。私はこれから2021年の終わりにかけて、次の上昇サイクルが来ると考えています。

画像6

アンドリーセン・ホロウィッツはこれを"暗号資産の4度目のブーム"と呼び、次のように語っています。

「2017年のサイクルは、決済、金融、ゲーム、インフラ、ウェブアプリなど、さまざまな分野で多くのエキサイティングなプロジェクトを生み出した。これらのプロジェクトの多くは近い将来にローンチされ、4度目の暗号資産サイクルを推進するだろう」

上記記事においても記載がありますがアンドリーセン・ホロウィッツは「Crypto Fund II」というファンドで5億1500万ドルを運用していることでも有名です。もちろんポジショントークも多分に考えられますが、5億1500万ドルものお金を運用する立場の人間がなんの確信もなしにこのようなお金を運用するとは考えられません。私たちが見えている以上に市場の未来について見えているものがあるはずです。そしてそれは一定信用できる判断であると考えています。

元本割れしないために

いろいろ書いてきましたが、たとえ熟慮し考え実行しても計画どおりにうまくいくとは限りません。お金を預けていたレンディングサービスや取引所がハッキングに合いお金を失うかもしれませんし、ビットコインに致命的な欠陥が見つかり上昇サイクルを迎えない可能性だってあります。その中で最低限ぼくとして下記の方法によってリスクヘッジを行っているので参考までにご紹介しておきます。

・定職についてコンスタントにお金が入る仕組みを持つ

・取引所など一つの場所に過度にお金を預けない

・長期戦であることを覚悟し、短期間での大きな利益を求めない

・書籍やサロンなど学習のためのお金を惜しまない

・自分にあった戦略を考える

・定量的に考える

この記事のまとめ

・重要なのは借金で発生する支払い利息以上のリターンをどのように得るか、という問い

・レンディングやステーキングで年利数%の小さなリターンを確保しトレードによってBTCの枚数を増やし、仮想通貨相場全体のfiatでの価格上昇によって最終的なリターンを得る

・サイクルが下落のサイクルに入っている場合、短期売買出ない限り勝率はとても低くなってしまう。サイクルを見極めることがとても重要

この記事を読んでひとりでも理解・共感してくれる人がいたら御の字です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?