ITベンチャーで能力主義が機能しやすい構造的な理由
最近、久しぶりに非ITの人と仕事をする機会が多かったのですが、あらためてITベンチャーで能力主義が機能しやすい構造であることを実感したため、その理由を整理してみました。
上の世代(40-50代)が少ないため
ITの業界自体がITバブルの2000年から考えても歴史が20年ほどしかないことや、起業やフリーランスの選択肢を取りやすいためITベンチャーでは上の世代が少ないです。
そのため能力がいまいちな上の世代に配慮してしまい、能力ある若い世代(20-30代)を抜擢して能力を十分に発揮させることができない、ということが起こりづらい構造になっています。
パフォーマンスにレバレッジが効きやすいため
ITは対象ユーザーが全世界でありプログラミングなどのツールもあることから、ある仕事によるパフォーマンスが人によって10倍20倍の差が出るということが起こりえます。
そのようなパフォーマンスの高い人材を市場から獲得していくためには能力主義をうまく機能させていかなければなりません。
GAFAの給与が高いのはそれだけ儲かっているからというのもありますが、サービスがグローバル展開されており、よりレバレッジが効きやすい業務であるからというのも理由の一つです。
社員が独立や転職の選択肢を取りやすいため
ITは起業のコストが小さく社員が独立していきやすいです。
また、能力の高い社員はエンジニアリングやマーケティングなど汎用的なスキルを身につけていることが多く、業界全体で人材不足でもあることから、社員が転職するハードルも低いです。
そのような人材を社内に引き止めておくためには能力主義で十分に評価し惹きつけておかなければなりません。
まとめとITベンチャーのススメ
ITベンチャーはそもそも資本に乏しく流行り廃りも激しいことからコントロールできる変数については可能な限り合理性を追求していかなければ淘汰されてしまいます。
そのため単純な年功序列や不合理な男女差別などつまらない評価を行なっている会社や事例は非常に少ないと感じます。
能力に対して正当な評価を得られていないと感じる人やいまの会社では女性は男性と対等に活躍することがむずかしいと感じている方などは目指してみるとよいかもしれません。
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